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「つやのよる」井上荒野
JUGEMテーマ:読書




私は愛されているのだろうか――夫、恋人、父と関係のあったらしい、艶という女の危篤の知らせをきっかけに、自分の男をいつも以上に観察する女たち。立ち現れる男たちの他人のような姿。性的に奔放な一人の女をめぐる大きな渦のような人間模様の中に、女と男の恋の本音を描き出す刺激的な長編。



男にだらしない艶という女性と関係した男性達と関わりのある女性たちの物語。主人公達の生活が重い。愛人だったり、色んな人と関係していたり、夫に逃げられたり自殺されたり。読んでいる私が息苦しくなってきちゃうような生活をしています。そんななかで聞く「艶」という女性の話。「艶がもう長くはない」と聞いた男たちの変化を敏感に感じながらも、見てみないふりをしている主人公達。



艶という女性については色々な人が断片的に語るのですが、薄気味悪い印象です。私が女だからそう思うのかな。

「艶の従兄の妻、石田環希(51歳)」
夫は作家で以前は私と同じ出版社で働いていた。土曜日になると同僚夫婦と近所のレストランで落ち合う。ある日、夫の従妹が末期がんで入院していると連絡をもらう。夫は賞を受賞し、友人は酒にのめりこむ。

夫が仕事を辞める原因となった作家とのいざこざ。最初は作家の勝手な言いがかりだと思ってたけど、後からもしかしたら…って思えて来る事があり、ちょっと怖くなった。

「艶の最初の夫の愛人、橋本湊(29歳)」
工務店で働く湊は社長と関係を持っている。そして今担当してるアパートのオーナー太田さんとも関係を持っている。社長とホテルの前で別れた後、太田さんの家に行く。太田さんの最初の妻が癌になりO島にいるという電話がかかってきた。

職場の男の人と関係しては気まずくなって職場をかえる。そんな生活をする湊。太田さんの真珠っていうのがちょっと不気味でした。

「艶の愛人だったかもしれない男の妻、橋川サキ子(60歳)」
サキ子は日曜日ごとに3時間かけて海辺の町へ行く。そこは3年前に夫が入水自殺した場所だ。ある日、見知らぬマツオと名乗る男から電話がかかってきた。マツオの妻が末期癌で入院していて、サキ子の夫とメールでやり取りをしていたというのだ。サキ子はマツオの妻のいるO島へ行く。

サキ子の息子の妻、彼女の存在がちょっと怪しい。彼女は浮気しているんじゃないかな?取材したいとつれてきた男と一緒に総菜屋の中を色々見て、この先泥棒でもするつもり?と余計な事までかんぐってしまった。

「艶がストーカーしていた男の恋人、池田百々子(33歳)」
O島の美容室で働く百々子。恋人の優はスナックを経営している。週に3日は優のスナックで閉店まで待ち、優の家に泊まる日々。優は女にもてて、だらしがない。いろんな女性と関係しているが、艶とは関係を持たず、ストーカーされていた。ある日、若い女性と小学生が島にやってきた。女性はゆかりと名乗り優が高校生の時に妊娠させた女性だった。

「艶のために父親から捨てられた娘、山田麻千子(20歳)」
麻千子は地元に残っている彼と遠距離恋愛をしながら、大学の教授と何度も会っている。麻千子が離れていってしまうのではと不安で体調を崩している彼に内緒で母に会いに行く。料亭の娘だった母は板前だった父と結婚したが、麻千子が子どもの頃、父は女の人を作って出て行ってしまった。

遠距離恋愛してる彼が精神をどんどん病んでいく様子が怖かった。

「艶を看取った看護師、芳泉杏子(31歳)」
病院の看護師の杏子は艶の担当になった。伯母がお見合い相手を紹介してくれた。彼が島にやってきて過ごす。

杏子さんは男をダメにする人なのかしら?私も松生の作る料理は食べたくないなぁ。気持ちが全くこもってないのが想像できます。

「艶の最後の夫、松生春二(49歳)」
妻の父親の店で板前として働いていた松生。そこに艶がやってきて深い仲になる。妻と子を捨ててO島で料理屋兼宿泊施設を始めるが、艶が常に男遊びをしているので、O島に行ってからは常に艶のことを探してまわっていた。艶がいよいよ入院となり、艶が関係した男たちに連絡を取る。


それにしても松生さん、艶と知り合いになって本当に疲れたんじゃないかな。一緒になってからは他の男にフラフラする艶の後をつけて回ってばかりだったようでr酢。末期癌でこれが最後の入院って時に、本当はこれでお別れって思うところなんだろうけど、これで艶はどこにも行かないって安心しているのが、納得できます。

男にだらしがない艶ですが、最初のきっかけが従兄と…って後から誰かが語ってました。それって第一話の…って思うと、ちょっと彼の見方がかわります。
| 本:あ行(井上荒野) | 20:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
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