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「星がひとつほしいとの祈り」原田マハ
JUGEMテーマ:読書


20代から50代後半まで、それぞれの世代の女性が様々な試練や人々のあたたかさに触れる。娘として母として、女性が誰でもむかえる旅立ちのとき、人生の旅程を指し示す七つの物語。

ダイスキな原田さんの新刊。短編集ですけど、どれもこれも素敵。一つひとつの物語に入り込んでしまいました。

原田さんのブログによるとこの本は「方々を遍歴して集めてきた旅のきれぎれを、ドラマに仕立て上げたものだ。」だそうで、1話目は東京だけど残りは全国津々浦々。いろんな所に旅行が出来て、その場所でインスピレーションをもらってそれが小説になる。いいなぁ。
「椿姫」
グラフィックデザイナーの澄香は大手広告代理店のアートディレクターと不倫関係にあった。そして彼の子を身篭った。彼に連絡すると「母親になるな。かわいいままの女でいて欲しい」と言う。妊娠がわかった時、そして処置をした日に出会った高校生の男の子。

母でいることより女でいることを選んだ澄香。相手の男は最低です。でも、この先「終わった」といいながらも彼からの連絡を待っているのかな?

「夜明けまで」
いっさいを振り切るように日本を離れて3年。大女優だった母の死を旅先で知ったひかる。葬儀などを取り仕切ってくれた事務所の社長からDVDを渡された。そこには「遺骨を大分の日向にある夜明という駅まで届けて欲しい」というメッセージが。夜明に向ったひかる。そこは母の故郷だった。

日用雑貨を売ってる店の主人がひかるの父?と思ったら、そこから小鹿田焼きの窯元まで連れて行かれた。そこで出会った四十代の日出男。方言の響きが素敵だし、ひかるを受け入れてくれた日出男と奥さんも素敵です。

「星がひとつほしいとの祈り」
仕事と不倫に疲れたコピーライターの文香。道後温泉の宿で頼んだマッサージ師の女性から聞くその女性の若い頃の物語。

大切に育てられた目が不自由な政治家の令嬢とその使用人ヨネの友情が美しい。

「寄り道」
晴れ女ハグとナガラは秋田・男鹿半島の白神山地を見るバスツアーに参加した。そこに場違いな黒いミニのスーツの若い女性が乗り合わせた。なぜ彼女は白神山地に来たのか。

ハグとナガラ。二人は「さいはての彼女」の中の「旅をあきらめた友と、その母への手紙」の二人ですね。なぜかリモワの小型スーツケースでピンときました。場違いな若い女性はツアーのバスの中でも嫌な態度。なのに優しくするハグ。

「斉唱」
小学校6年生くらいから意志表示をしなくなった娘の唯が「旅行するからついてきて」と言った。それは学校の課外学習で佐渡島にトキを見に行く二泊三日の旅だった。

娘との意志の疎通が全く出来なくなってしまった梓。トキを見て、歴史を聞き、地元の仲川さんの家に泊まる。そんな事で少しずつ唯の感情の動きを見て幸せな気持ちになる梓。なんだか本当によかったなって思った。そして日本の野生のトキ最後の一匹になったキンと捕獲した宇治金太郎さんの話もすごく素敵だった。

「長良川」
去年は夫と来た長良川の鵜飼い。今年はもうすぐ結婚する娘と娘婿と来た。見に母親を連れてた新婚の娘夫婦。

お見合い結婚した旦那さんとの出会いや1年前の旅行などをぽつりぽつりと思い出す尭子。すごく素敵です。こんな夫婦になれたらいいなぁ。娘と娘婿が母親を大切に思っている様子もよかったな。

「沈下橋」
四万十川のほとりの黒尊村に住み、食堂で働く多恵。忙しい時間にかかってきた電話はかつて一瞬だけ私の娘で、今はテレビで見かける人気歌手の由愛だった。由愛は大麻所持で逮捕状が出て、多恵の住む場所まで来たのだった。

四万十川にかかる欄干のない橋。いいなぁって思いました。
| 本:は行(原田マハ) | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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