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「99通のラブレター」吉野万理子
吉野 万理子
PHP研究所
(2009-12-22)

JUGEMテーマ:読書


届いていますか。たった1度だけでもいい。どうか、こたえて…。不慮の事故に遭い、眠りつづける恋人・涼に、眞夕子は繰り返しラブレターを書いた…。愛する人を想うラブ・ストーリー。

吉野さんの本、久しぶりです。こんかいはタイトルから予想できるんだけど「泣きます!!!」の王道をいく物語。泣かなかったけど。日々の手紙という形の中に時々三人称で眞夕子の行動が語られるのですが、あっという間に読めます。

主人公の眞夕子は下高井戸に住み、編集プロダクションに勤めている。1年二ヶ月前に行き着けのカフェで出会った恋人の涼がクリスマスの日に不慮の事故によって目を覚まさない。編集プロダクションが受けおった路線別のガイドブックを制作しながら、毎日涼の病室に立ち寄り日々の出来事や思いを綴り涼に語りかける。そんなある時、涼の家族から涼の意外なメッセージを聞かされて、大きな悲しみを抱え、お見舞いに来る友人から大学時代の涼が自分の知っている涼と全く違うことを聞き、戸惑う。ふと立ち寄った書店で目にした絵本によって親交をもつようになった書店員・朋子とのやり取りの中から、眞夕子は涼の思いがけない新たな一面を知ることになる。
本の紹介に「京王線に息づく男女の現在、よみがえる過去―。」とあります。たしかに京王線の駅の名前は沢山出てきます。眞夕子が住んでる下高井戸、烏山に調布、笹塚とか。涼の実家があるのは私のすんでる街だし。だけど、駅名は出てくるけど、風景は文章から浮かんでこないのが不思議。眞夕子が作るムックの取材で美術館やカフェを訪ね歩きます。高尾山トリックアート美術館、仙川のアートミュージアム。調布飛行場のプロペラカフェなど。知らない場所ばかりでした。

眞夕子が涼に語りかけるように綴る日々の出来事。涼が大学生の頃残していたリヴィングウィルで「脳死の状態が3ヶ月続いていたら、生命維持装置を外して欲しい」と言っていて、両親は意志どおりにすると言う。そんな事とても受け入れられない眞夕子ですが、「彼女」という立場なので何も出来ないのがすごくかわいそうです。取材で行った場所、いつか行こうといってた場所の事などを語り、「いつか行こうね」って言うのがすごく切ないのです。

事故にあったのは12月25日の吉祥寺。ケーキ屋の行列に並んでいる時だった涼。ところが眞夕子とは前日ケーキを食べていた。誰のためにケーキを買ったの?と思う。お姉さんや大学時代の友人から、大学生の時に恋人を亡くし、性格的にすごくきつかったことを聞く。その女性のことを今でも思っているのか?就職する前に、運命的な出来事が起こり眞夕子が知っている涼へと性格が変わった。その運命的な出来事とは?そんな答えの聞けない事を心にモヤモヤと抱えながら、時にはベッドサイドで話しかける眞夕子。

少しずつ以前の涼を知り、とうとう3ヶ月が経ってしまう。そしてその日…数日後に涼の小説教室の先生と会うのですが、私までポッカリと心に穴があいてしまったような気持ちになりました。

朋子が作った「夢待ちネズミ」と眞夕子が学生時代に作った「さよならクリスマス」の絵本2作品はすごく素敵な物語でした。
| 本:や行(吉野万理子) | 20:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
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