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「V.T.R.」辻村深月
JUGEMテーマ:読書

怠惰な生活を送るティーのもとに、三年前に別れた恋人、極上の美女アールからかかってきた一本の電話。「アタシの酷い噂話や嘘をたくさん聞くことになると思う。ティーにだけは知っておいて欲しいと思って。アタシは変わっていない」街に出たティーが友人たちから聞くアールの姿は、まるで別人のように痛々しく、荒んだものだった―。彼女が自らを貶め、危険を恐れずに求めたものとは…。

辻村さんの新作です。デビュー作から読もうと思いながら、新刊が出るとついついそちらを先に読んでしまう私。今回は「スローハイツの神様」の登場人物、チヨダ・コーキのデビュー作って事らしいです。「スローハイツの神様」を読んでないけど、大丈夫かしら?って思ったら、表紙の裏側に「彼のことを知らなくても、一本の独立した小説として楽しんでいただけるはずです」って言う辻村さんからの一言が。あぁ、よかった。なんて親切。

全世界で1000人だけ持つことが許されている殺しの許可証"マーダーライセンス"を持つティーは、今は殺し屋稼業から足を洗って、女に食わせてもらうヒモに成り下がっていた。怠惰な朝を迎えたティーに、3年前に別れた恋人アールからの電話が。アールは「誰に嫌われてもいい。仕方ない。でもあなたにだけは知っていて欲しい。アタシは変わっていない」という謎めいたメッセージを残し電話を切った。アールの身になにが起こったのか調べるために、久しぶりに街に出たティー。

表紙の裏側、先ほどの続きに「『誰かを思う』ということをテーマに書いてみたくなったので、書きました。」とあります。なるほど。

久しぶりに街に出たティーはまずつかえない情報屋・テッドからアールのことを聞きます。アールは売春の斡旋をしていて、トランス=ハイ配下のマーダーを殺しているという。

その後Sがやっているポルカ・ドットへ行く。画家だったSはトランス=ハイに殺人をお願いしたが、トランス=ハイは目を壊して去っていた。Sのお店の二階にはJの工房がある。Jは銃を作る職人。子どもの頃両親をトランス=ハイに殺されている。そして次に向ったのはAのガーデン・バーデン。Aは箱庭療法を専門でやっている心理学者で、セラピスト。A本人は引きこもり。医者のYはアールの事が昔から好きだった。

それぞれ、ティーが別れた後のアールを知っていたが、半年くらい見ていないという。

Aのところでアールが最後に作った箱にはは墓地だった。そしてティーはロボットの墓地エデンに行った。そこで昔からアールがかわいがっていたペロッチがアールの白いコートを着ているのを見た。コートはまだそれほど汚れていない。

ペロッチから見つかったビデオテープ。そしてアールの死体が海から上がった。

ティーの気持ちとアールの思いと。そんな事考えると切なくなります。ティーとアール、なんで別れちゃったんだろう。一緒に居たらずっと幸せだったんじゃないかな。

とにかく周りの人達が優しいんです。それぞれトランス=ハイに何かを奪われています。傷を追っているからこそ、優しくなれるのかな。でも、その優しさがティーにとっては辛いんじゃないのかな。

| 本:た行(辻村深月) | 21:54 | comments(0) | trackbacks(1) |
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辻村深月 「V.T.R.」
殺しのライセンを持っているにもかかわらず、弱腰になった狩人。その彼を再び復帰させたのは、元彼女の死でした。
| ゼロから | 2011/06/29 11:37 PM |