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「真綿荘の住人たち」島本理生
JUGEMテーマ:読書

レトロな下宿、真綿荘に集う人々の恋はどこかいびつで滑稽で切ない。不器用な恋人たち、不道徳な純愛など、様々な形を描く恋愛小説。

島本さんの作品は痛々しいのが多いので、ちょっと注意しながら読みました。今回はそれほどでもなかったかな。触られるのが苦手だったり、過去に縛られたりはしてますが、真綿荘には穏やかな空気が流れている気がしました。

池袋から遠くない場所にある真綿荘。大家で作家の綿貫さんと内縁の夫で画家の晴雨さん。北海道出身でストレートに物を言う大和君。大柄で人柄のよい鯨ちゃん。男嫌いの椿さんと椿と時々やってくる椿さんの恋人、天然空気清浄機のような爽やかな八重子。そんな人たちの物語です。
ご飯は一緒に食べるし、壁が薄いから隣の音はよく聞こえる。そんな中で干渉し合わず、つかづ離れず、程よい距離感を保っている住人達の生活が心地よかったです。

ただ、人間関係はドロドロしてます。綿貫さんは17年前にたった一度だけ自分を抱いた晴雨のことだけ見ている。椿は中学時代に強姦されてから男の人が苦手だし、触れられるのも好きじゃない。高校生の恋人・八重子の一途な愛情に戸惑っている。大柄の鯨ちゃんは初めて会った大和君に「かっこいい」といわれてから、大和君の事が好き。でも、そんな事を言い出せないまま、大学の荒野先輩に告白される。思った事を何でも口に出してしまう大和君は大学の先輩、美女の絵麻さんに駆け落ちを迫られ大分まで出かけるが、絵麻さんは結婚してしまった先輩を振り向かせたいだけだった。

綿貫さんと晴雨さんの関係がどういうものなのか?なかなか語られないまま、「押入れの傍観者」で額に傷を持つ男がかつて自分が暮らしていた下宿での出来事を語ります。その時に中学生だった下宿屋の娘・千鶴と関係を持ちそうになった時、当時暮らしていた画家が突然やってきて…という話。それが17年前の話なんですね。はぁ〜重いです。ラストの「真綿荘の恋人」では晴雨が綿貫さんとの関係にかたをつけるのですが、晴雨の取った行動にちょっと驚きました。そっちなのか〜って。

大学一年生の大和君は駆け落ちの旅で少し感じるところがあったようなので、これからきっと空気の読める男になっていくんだろうなぁって期待できます。そして鯨ちゃんと荒野先輩。この二人にはぜひとも幸せになってほしい。
| 本:さ行(島本理生) | 20:49 | comments(6) | trackbacks(3) |
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コメント
ななさん、こんにちは。
私、島本理生さん大好きなんです。素晴らしい作品だと思いました。
晴雨と千鶴の関係は、理解はできないんですがなんとなくあるかも・・、と思います。
葉介の傍若無人天然ぶりは、学生時代の自分を見るようでした(笑)。
鯨ちゃんと荒野先輩、あと椿も、みんなみんな幸せになって欲しいですね。
| 真紅 | 2010/04/12 5:46 PM |
真紅さん、こんばんは。
私も島本さん、大好きです。全部読んでます♪

晴雨と綿貫さん、婚姻届じゃなかったところに驚いてしまったんです。
葉介、天真爛漫でしたよね。
こんな子が周りにいたら元気をもらえそうです。
| なな | 2010/04/12 10:02 PM |
こんにちは。TBさせていただきました。
みんなでいると、穏やかな雰囲気なのに、ドロドロしている感じがとても伝わってきました。
島本さんの作品はいつも新刊が出たら読んでいますが、段々大人っぽくなってきているような気がします。
って、私なんかが言うのは失礼ですが。
ラストは私も驚きました。
婚姻届じゃないのか!と突っ込みました^^;
| 苗坊 | 2010/06/11 6:49 PM |
苗坊さん、おはようございます。

爽やかでドロドロ。
なかなか出せませんよね。
私も島本さんは追いかけてるので、必ず読みます。
又、新刊出ましたね。手元にあります。

ラスト、え〜〜〜〜ですよね。
| なな | 2010/06/12 9:08 AM |
はじめまして
苗坊さんの所から流れてきました。
良くも悪くも 笑 島本さんらしい作品だったと思います。
私も島本ファンの一人です!!
| yori | 2010/09/20 9:13 AM |
yoriさん、こんにちは。

そうそう「島本さんらし!」の一言につきますよね。
先が気になって一気に読ませてしまう島本さん
すごいなぁって思います。
| なな | 2010/09/21 1:14 PM |
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