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「僕の明日を照らして」瀬尾まいこ
評価:
瀬尾まいこ
筑摩書房
¥ 1,470
(2010-02-10)

JUGEMテーマ:読書


やさしいことと、やさしくすることは、違う。優ちゃんは、ときどきキレて、僕を殴る。でも僕は優ちゃんを失いたくないんだ。隼太の闘いの日々が始まる。

瀬尾さんの新刊!!!あまり沢山は書いていらっしゃらないので、本が出ると大切に読みたいって思って、読む速度が遅くなります。

中学2年の隼太は父親を幼い時に亡くし、夕方5時から夜中の3時までスナック勤めの母親とずっと2人暮らしだった。母親が再婚して優ちゃんが家にやってきた。今まで昼間は薬局でパート、夜はスナックをやっていた母親は昼間の仕事を辞めて夜のスナックでの仕事だけになった。二人だけの夜、優ちゃん突然キレて隼太に暴力をふるう。そしてその後落ち込み、出て行こうとする。一人で過ごす夜の恐ろしさを再び味わいたくない隼太は一生懸命にひきとめるのだ。

とにかく隼太を見ているのが辛いです。暴力を何度もふるわれながらも「大丈夫」だといい、落ち込む優ちゃんを慰めるのです。母親には一切知らせず、虐待に関する本を読んだり、日記を書いたり、絵本を読んでから寝たり、優ちゃんがキレなかった日にはカレンダーに丸印をつけたり、カルシウムを沢山取ったらいいんじゃないかと料理を作ったり。とにかく一生懸命。

友達は反抗期真っ只中なのに、学校帰りに母親のスナックに行き、創作も交えながら学校で起こった事を話す。「女で一つで育てた」っていう母親の言葉に縛られ、聞き分けのいい、道を外れない子どもでいるように努力する。

中2なんだから、もっと甘えてもいいだろうに、子どもでいてもいいだろうにって思うと不憫です。

学校での中学生の様子は、さすが現役の先生って感じです。隼太は「切っちゃう」キレるんじゃなくて切る。人を傷つけるようなことを平気で言って、物事を勝手に切り上げる。自分が一番大切。自分のことをそう思っていた隼太は関下に「優しい」と言われるシーンが好き。

で、虐待。優ちゃんは歯医者さんで患者さんからの信頼も厚い。隼太のことも大切に思ってる。だけど、スイッチが入ると我慢できずに隼太を殴ってしまう。隼太と二人、色々と対策を練ります。そして少しずつキレる間隔がながくなるのです。バレンタインデーの後、チョコレートのことでキレた優ちゃん。隼太は「これは避けられない」と諦め、優ちゃんとの距離をつめ、目を閉じた。優ちゃんが隼太の肩をつかむ手の勢いが弱くなった時には、あぁ、よかったって思いました。が、ラストにビックリ。「どうして?今更口を出すんだよ」って隼太がいいますが、私も同じ気持ち。お母さん、子どもの頃から隼太を一人置き去りにしていたのに、自分は結婚してもスナックでの仕事や辞めずにいて、それはないでしょ!って腹立たしくなりました。
| 本:さ行(瀬尾まいこ) | 19:41 | comments(4) | trackbacks(2) |
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コメント
ななさん、こんばんは♪
TBさせていただきました。

ななさんの感想を読ませていただいて、やはり女性の鋭い視点に驚いています。
私の方が無頓着なのかもしれませんが(笑)、母親に関してはそんなに感じませんでしたが、よく考えてみるとそうですよね。
シチュエーション的には結構無理のある作品であるとは思いますが、それでも一冊の本に仕上げて読者に提供するあたりはさすがだなと思いました。
個人的にはこの作品のラスト、とっても好きです。

それではまた。
| トラキチ | 2010/04/05 1:39 AM |
トラキチさん、こんばんは。

女だから気になる部分なんでしょうかね?
義父と息子、二人がせっかく苦労して築きあげたものを…と
なんだか腹立たしくなったのです。
| なな | 2010/04/05 7:25 PM |
こんばんわ。
何だか連日すみません^^;
母親に対しては私も同意見でした。
2人が築いてきたものを・・・っていうのもそうですが、
ストーリー的に、今までの過程が全部意味のないものになってしまったような気がして。
最初に優ちゃんが言っていたことで、それが嫌だから隼太は頑張っていたのに、最後の最後にああいうのって。。。
私も腹ただしくなりました。
| 苗坊 | 2010/05/11 9:55 PM |
苗坊さん、こんばんは。
連日ありがとうございます。
私から先にTB出来ないので、うれしいです。

隼太が頑張ってきたこと、耐えてきたことが
全部チャラになっちゃったんですもんね。
なんだか「あれ?」って気持ちですよね。

| なな | 2010/05/11 11:09 PM |
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『僕の明日を照らして』 瀬尾まいこ (筑摩書房)
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| 続 活字中毒日記 | 2010/04/05 1:33 AM |
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| 苗坊の徒然日記 | 2010/05/11 9:53 PM |