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「リスの窒息」石持浅海
石持 浅海
朝日新聞出版
(2010-02-05)

JUGEMテーマ:読書


昼どきの秋津新聞社投稿課に届いた一通のメール。添付ファイルに写るのは、拘束された女子中学生だった。その後、メールが届くたびに、彼女は服を剥ぎ取られていく。見ず知らずの少女を救うため、新聞社は身代金を支払うべきなのか?前代未聞の要求を前に、必死に活路を見いだそうとする元社会部記者の細川と犯人との息をもつかせぬ攻防が始まる。

最初から誘拐は狂言だってわかっていて、新聞社と犯人の様子が交互に語られるのですが、とにかくどうなっちゃうのかって興味津々でした。

狂言誘拐を企てたのは名門私立中学に通う中3野中栞。中間試験が終わり、友達の聡子と一緒に家に帰るとドアにはチェーンがかかっていた。庭に面する父親の書斎の窓は開いていて、父親の革靴が。家に入り二階に上がると、ベッドの上で裸で死んでいる母親と家庭教師。そしてネクタイで首をつっている父親を発見する。一人になってしまった栞が考えたのは大学卒業までの学費が必要だということ。そして狂言誘拐を企てたのだ。身代金の要求先に選ばれたのは、秋津新聞社。投稿課に届いたメールを見たのは舞原馨。上司の細川・中野とランチを取りに外に出ようとした時の事だった。メールには「身代金要求の件」と書いてあり「中学生を誘拐した。身代金を払え。金額は三千万。警察への通報は禁止。通報したら殺す。」とあり、制服姿の女の子が縛られている姿と生徒手帳の写真が添付されていた。上司への報告をし、警察への連絡をしようと思ったが、常に秋津新聞社批判をしている週間道標にも同じメールが送られていることがわかった。数年前の後遺症が残る秋津新聞社は警察に連絡することも出来ずに犯人の要求にしたがっていく。
とりあえずは野中栞。自分の両親のひどい死に方を見て、ここまでの計画を思いつくのか?って信じられなかった。頭がよくて、学校では新聞部に所属していてと説明はあったけど、それにしたって秋津新聞と敵対している週間道標にも同じメールを送って、秋津新聞をがんじがらめにしてしまうんだから。

舞原が働き始める前にあった秋津新聞のスキャンダル。「人死には出さない」とその時の事がトラウマとなって自殺未遂までしてしまった鴨志田編集局長。吉野社会部部長はもしもの事があったら次に首が飛ぶのは自分だと警察への通報には消極的。警視庁担当キャップは鴨志田におされて気絶してしまう。社長室長の狩野はフランスにいて不在の社長の意見を伝えるだけ。元社会部記者だった細川が冴えています。そして移動になる前に福岡で記者をしていた舞原も会社の利害とは違うところで物事を考えます。

身代金の受け渡しはどうするんだろう?って言うのが最大の興味だったのですが、へぇ〜そういう手があるのかって感じです。でも、聡子がいなかった時にはどうするつもりだったんだろう?

ラスト、身代金要求の時に栞が送ってきた写真をじっと見つめ、そっと指を伸ばして触れ「二人の少女に、幸あれ」と言う馨ですが、彼女のこの行動の意味がわからない。普通、そんな写真を眺めていることってないんじゃないかな。気持ちわるいです。
| 本:あ行(石持浅海) | 21:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
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