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「ダウンタウン」小路幸也
小路 幸也
河出書房新社
(2010-02-19)

JUGEMテーマ:読書


高校生の僕と年上の女性ばかりが集うこの場所で繰り広げられた、「未来」という言葉が素直に信じられたあの頃の物語。大人になるってことを、僕はこの喫茶店で学んだんだ。温かくて懐かしい「喫茶店×青春」小説。

1977年の物語なので、携帯がでてこない。そんな時代があったよなぁって新鮮な気持ちになりましたが、小樽まで車を飛ばすシーンでは「あぁ、携帯があったらすぐに連絡できるのに」って思ってしまいました。

1977年4月、高校一年から2年に上がる春休みに中学の2年先輩のユーミさんに会った。彼女は「ぶろっく」という喫茶店で働いているとマッチをくれた。そこは常連ばかりが集まるカウンターだけの喫茶店。入り口には「731」と書いてあり、日が経つごとに数が増えていく。「ぶろっく」に通い、常連の人たちと仲良くなり、高校では孝生とバンドを組んで演奏をする。そんな省吾が東京の大学に進学するために旭川を離れる日までの出来事。
大手車メーカーに勤める父と専業主婦の母との生活。平和な家庭、真面目に学校に通う日々を窮屈だと思う省吾。そんな省吾が見つけた自分だけの場所「ぶろっく」

「ぶろっく」にはオーナーのカオリさん、ユーミさんの他に店を手伝っているハーフのリサさん、常連客の医者のりょうさん、夜の仕事をしているアリサさん、カメラマンのケンゾーさん、タクシー運転手のカンさんなどが集まる。それぞれ複雑な家庭の事情があるらしい。カオリさんはサッキという人を待つために「ぶろっく」を始めたというし、サッキさんは苗字は違うがりょうさんの兄、アリサさんの同級生、そしてケンゾーさんとは一緒に写真をやっていたという。そして省吾と顔がよく似ているらしい。

孝生は父親を憎み、一人暮らしをしたいと思っている。ハーフのリサさんとは兄弟だというが、家を出るまではリサさんに会えないという。

「ぶろっく」で語られる常連客の色々、孝生とのあれこれ、両親との関係。悩んだ時には誰かが手を差し伸べてくれる。必ず親身になってくれる人がいる。そんな環境にいる省吾って幸せ者です。

そういえば夫は高校時代入り浸ってる喫茶店があったって言ってました。マスターがいて、バイトの大学生の女の子がいて、常連客がたむろっていて。今じゃ、そんな喫茶店って珍しいんでしょうね。
| 本:さ行(小路幸也) | 21:17 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
すご〜く優しい時間でしたよね。
様々な事情があるにせよ、そこにいるだけでいいって場所と仲間がいるっていいことだな〜って思いました。
私ちょっと前に、たまたま入った喫茶店、マスターがちょっと気難しそうで、常連さんがいて、ってありました。
でもそこに馴染むには、時間かかりそうだな〜って感じましたけど。(苦笑)一度行ったきりです。(爆)
| じゃじゃまま | 2010/06/14 10:27 AM |
じゃじゃままさん、こんばんは。
こういう居場所がある高校生ってなかなかいないと思います。
羨ましい環境です。
でも、実際に常連ばかりの喫茶店って(喫茶店に限らず
飲食店全般)入りにくいですよね。
| なな | 2010/06/14 9:48 PM |
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DOWN TOWN/ダウンタウン 小路幸也著。
≪★★★≫ 1979年。あと一週間で19歳になる水曜日。ショーゴは住み慣れた町を離れ、東京の大学へ旅立つ。 高校生活で、大切だった「僕」の場所、「ぶろっく」。 そこで出会い、仲間と過ごした時間。 そんな大切な仲間と時間と別れを告げる。 ショーゴが過ごした
| じゃじゃままブックレビュー | 2010/06/14 10:23 AM |