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「風待ちのひと」伊吹有喜
伊吹 有喜
ポプラ社
(2009-06-19)

JUGEMテーマ:読書


“心の風邪”で休職中の男と、家族を亡くした傷を抱える女。海辺の町で、ふたりは出会った―。心にさわやかな風が吹きぬける、愛と再生の物語。第三回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作。

きれいな海。美味しい料理。そしてオペラ「椿姫」すごく素敵な物語でした。海が見える場所での「夏休み」傷ついた心がゆっくりと癒されていく様子がすごくよかったです。

主人公の哲司は、東大卒で銀行に勤めるエリート。外資系の会社でバリバリと働く妻との関係に疲れ、首が右に曲がらなくなり、仕事にも行けなくなった。「心の風邪」を理由に6週間の休みをもらい、亡き母の家を整理するために紀州の海辺の町へやって来た。そこで出会ったペコちゃん顔の喜美子。オリーブ色の割烹着を着て、自らをオバチャンと呼び陽気に振る舞う彼女もまた、家族を亡くした過去を持つ。39歳同い年。外見も生き方も正反対の2人だが、次第に心と心が通い合っていく−。
トラックの運転手の間では有名なペコちゃん。ヒッチハイクをしているペコちゃんを車に乗せると、お礼として散髪をしてくれる。そしてそのドライバーはその後必ず幸せになると言い伝えられている。そんなペコちゃんこと喜美子を乗せた哲司。哲司の車の中にはハンバーガーショップで買った食べ物がいっぱいでした。

不眠に悩まされ海で溺れそうになった哲司を助けた喜美子。それから喜美子は哲司が家を片付けるのを手伝うようになります。そのお礼として喜美子はクラッシックを教えて欲しいと自分がもっていたリストを手渡す。

岬に立つ哲司の母の家がすごく素敵なのです。CDやLD、蔵書、食器、リネン類、絵画、そして庭の木や草花、野菜が山のようにあります。そんなものを片付けながら、哲司の生活にズケズケと入り込む喜美子。イライラしながらも喜美子のペースに乗せられる哲司。いつも天真爛漫な喜美子ですが息子を亡くし、夫を亡くしと彼女にも辛い過去があります。お互いに相手の事が少しずつわかっていき、心を通わせるようになるのです。残りのページが少なくなるにつれ「おねがい、どうか二人に幸せを」と強く願ってしまいました。

時間があと少ししかないって時に哲司の妻が突然やってくるのですが、妻・理香のキツイ性格ったらすごかったです。自分の手に入れたいものは方法は問わずになんでも手に入れるって感じです。でも、最後には娘まで離れていってしまうので自業自得なのかな。

岬の家も素敵でしたが、もう死んでしまった哲司の母親。登場はしないのですが、家にあるもの、教え子達の話などからすごく素敵な人だったんだろうなって感じがしました。オペラの曲に合わせて作った着物なんてみてみたいものです。
| 本:あ行(その他の作家) | 20:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
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