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「らいほうさんの場所」東直子
JUGEMテーマ:読書


寄り添って暮らす三姉弟の秘密とは?家族のほころびと再生を詩情あふれることばでつづる新境地。

東さんの本、何冊目かな。前作の「薬屋のタバサ」はすごく不思議な世界でした。毎回、楽しみにしている作家さん。

インターネットに生月別の占いを連載している長女、市民センターで働くバツイチの次女、派遣で肉体労働をしている弟。彼らは親が残してくれた庭付きの分譲マンションで暮らしている。庭にはらいほうさんの場所と呼んでいる場所があり、白い花を植えて大切にしている。
長女の志津はインターネットで「シスリー姉さんの生まれ月別運勢占い」というサイトを毎週更新している。そのために、常に言葉を考えメモ用紙を家中に用意し、思いついたらどこでも書けるようにしている。次女の真奈美は離婚して家に戻ってきた。弟に過保護な姉を疎ましく思いながらも、姉の言うことには従ってしまう。シュンは父親の知り合いだった稲森さんのツテで土方をしている。小さかった頃に戻りたいと思って生活している。

なんだか怖い物語でした。庭にある「らいほうさんの場所」と呼ばれる秘密の場所。「らいほう」とは「来訪」のこと。以前、弟が何かを埋めたのかもしれないということは何度か語られる。絶対に掘り返してはいけないし、警察が家に来るなんてもってのほからしい。そんな「らいほうさんの場所」に固執する志津。ものすごい存在感のその場所がなんなのかすごく気になります。

志津が昔街角で占いをしていた時に占ってあげた女性に声をかけられ、その女性が娘うららを連れてきたところ辺りから家の中の空気が歪んで行きます。シュンはバイト先で仲間に殴られ、そして家でも暴力を振るう。大きい体をした子供。ずっと家にいる志津の心のバランスがどんどん崩れいくのです。

シュンが自殺未遂をし、志津は占いどころじゃなくなる。とにかく「どうなっちゃうの?」と気が気でないのです。が、最後にはちゃんと収まるところに収まったって感じ。

| 本:は行(その他の作家) | 20:46 | comments(2) | trackbacks(2) |
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コメント
こんにちは。

怖い話でしたよね…東さんの作品はいつも、予想がつかなくて読んでて心がざわめきます。
このお話は最初ふんわりやわらかなのに、どんどん歪んだ方向に転がってって、止まらないのが怖かったです。もう、もうその辺で…!!って何回か思いました^^;

このあいだNHKの短歌の番組に東さんが出てらして、お顔拝見したんですけどふんわりかわいらしい方でした。へー、この人がこんな作品を。。ってなんだかまじまじ見てしまいました。
| まみみ | 2010/01/27 4:30 PM |
まみみさん、おはようございます。

東さん、毎回違った印象で読むのが楽しみなのですが
この話は本当にどんどん壊れていってしまって怖かったです。

ふんわり、かわいらしい感じなんですね。
へぇ〜。
| なな | 2010/01/28 9:36 AM |
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「らいほうさんの場所」 東直子
らいほうさんの場所文藝春秋 2009-11-11売り上げランキング : 210700Amazonで詳しく見る by G-Tools 内容説明 インターネット占いで生計を立てる姉・志津、市民センターに勤めるバツイチの妹・真奈美、派遣の肉体労働をする弟・俊。寄り添って暮らす3姉弟の秘密とは
| 今日何読んだ?どうだった?? | 2010/01/27 4:27 PM |
『らいほうさんの場所』 東直子
成人した三人の姉弟が共同生活を送っています。仲がいいのでしょうけれどこの小説では「何か」を隠しているように始まります。その象徴が専用庭に設けられた「らいほうさんの場所」。アラフォー長女の志津は、らいほうさんの場所に常に花をきらさず、丹精込めて手入れを
| 猛読醉書 | 2010/01/27 5:49 PM |