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「太陽の庭」宮木あや子
評価:
宮木 あや子
集英社
¥ 1,365
(2009-11-26)

JUGEMテーマ:読書


一般人にはその存在を決して知られることなく、政財界からは「神」と崇め奉られている、永代院。屋敷内では、跡目と寵愛を巡る争いが絶えず、子供たちは常に死と隣り合わせの生を生きている。愛と自由を知らない「神の子供たち」が「最後の日」に見るのは、神の祝福か、それとも警鐘か―。

「雨の棟」とリンクしています。生まれたときから住所のない、戸籍のないことが普通と思って暮らしている人たち。ひっそりと、すごく面白かった。しかしいつものように「雨の搭」がどんな物語だったのかうろ覚えなのが悲しい。

日本の上流階級だけが謁見を許される"神"永代院由継の屋敷に暮らす女たちの物語。そこは外界と接触を絶った閉鎖的な封建社会。正妻と多数の妾が相互監視下に同居している。男児が誕生すると妬まれ人知れず闇に葬られる母子、飼殺しにされる妾の子供たち。屋敷の住人達は日本の戸籍を持たずそこで一生を過ごす。由継の寵愛を得るものだけが存在を許されている。

永代院の暮らし。場所は秘密、戸籍も持たず、主人と何人もの妻や子で暮らす。年に一度の園遊会には外から色々な人がやってくる。主人となれるのは子のうちの一人だけ。妬みや恨みなどが渦巻く永代院の中では人は簡単に死ぬ。死なずに15歳の元服を過ぎると子ども達は外に出される。贄になったり、放り出されたり。

「野薔薇」から「ウツボカズラ」まではとにかく物語の最後が悲しい。寸止めなんだけど、その先には絶望しかないんだろうなって感じがします。後の章にその後の事が書かれているのです。そして「その先」は想像通り悲しいのです。
「野薔薇」
永代由継の妾だったが一番愛されていた織枝の息子・駒也の物語。織枝にそっくりの駒也は妾の子であるにも関わらず由継に愛されていた。毎年行われる園遊会に織枝に良く似た女がやってきた。母親の顔を見た事がなかった駒也はその女の子毬絵の事が気になり始めた。そして元服の夜、由継に呼ばれた後、由継の目を盗んで毬絵の部屋へ言った駒也。毬絵は妊娠し男子を出産。泉水と名づけられた子はDNA鑑定の結果由継の子だと発表されたが、駒也は知っている。そして由継に呼ばれ言い渡されたあること。

「すみれ」
由継の妻・雅恵の娘・葵は18歳になり4年間の「島流し」となった。一緒についてきたのは二十歳そこそこの女中・美弥子だ。散歩をしていたら話しかけてきた年上の女性がいた。それは1学年上の三島都子という海の寮で暮らす女の人だった。誰も聞いていない衛星授業に参加する。時々会う都子。ある時、都子と美弥子が海の寮で言い争っているのを見てしまった。そして知った二人の関係。美弥子が永代院にやってきた理由。

女の子だから永代院にとって必要でない葵。それでも利用価値はある。そんな感じです。母親は嫉妬などのどうにもならない感情を葵の虐待という形で気を晴らしている様子。あんまりだ。三島都子は「雨の搭」に出てきた三島なのかしら。読んだのが2年前で、感想にあんまり内容を書いていなくて思い出せない…都子と都子と美弥子が腹違いの姉妹で、都子の母親は永代院に嫁に行くはずだったのに、なぜか妹である葵の母親・雅恵が嫁に行ってしまった。美弥子が永代院に送られたのは雅恵を殺すためと言うのには驚いた。

「ウツボカズラ」
葵の弟・和琴。人の目を逃れるために温室へ行く和琴はそこで色素のない白い少年とであった。少年は自分のことをブランといい、由継の子で母親の名前はマコトだという。姉・葵が島流しになる前、離れに呼ばれていくと葵の上に駒也がのっていた。それから暫く経って由継に「出ろ」といわれた。西の家へ行き、二十歳になったら戻って来いという。自分が跡継ぎとして認められたということだ。西の家では時間のながれが止まっているよう。そこでであったのは白い女性・マコトだった。

「太陽の庭」
週間アイズで働く柿生は引越しのための荷物整理をしている時に、先輩・山下の書類の中からアルバムのような不思議な本を見つけた。山下の目を盗んで持ち出したその本。それを山下に送ったのは美弥子という女性だったらしい。調べるうちに永代院という名前、ある県にあるらしい大学、山下が15年前に調べようとしたが断念していたことがわかる。山下に警告されようとも調べる柿生。

永代院、なんでも出来るんですね。怖すぎる!

「聖母」
母の再婚相手と一緒にイタリアで暮らした後、日本のある大学に入れられた栄子。そこは永代院にお勤めするためにしつけられる場所だった。栄子が4年生になったとき出仕することになった。ところが、由継に会ったら「嫁でも妾でもなく色々な仕事をするのだ」「私は、永代院をなくしたい」ともいわれた。それから長い年月が経ち、今永代院の周りの森は焼かれ、色々な人が非難の声をあげている。怖がる泉水をなだめ、階下に行くと外にはこの騒動の発端となった山下と柿生という記者がいた。二人をコッソリと家の中にいれた栄子。

| 本:ま行(その他の作家) | 21:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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