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「船に乗れ(3) 合奏協奏曲」藤谷治
JUGEMテーマ:読書


チェロを専攻する津島も、高校2年生での2つのつらい別れを経て最終学年に。津島と鮎川、伊藤。それぞれの心がぶつかり合い、再びふれ合う…。各紙誌で話題沸騰&読者の反応も熱い青春3部作、感涙の最終楽章。

待ちに待った最終巻!本当に素敵な本、全三巻です。

サトルたちは3年生になって新生学園高校音楽科はかわり始めた。新一年生は女子のみ。オケは少人数編成で副科がいなくてレベルが高い。音楽学校としてレベルの高い学校になろうと目指している。3年生になったサトルは南を失い、汚い手を使って金窪先生を陥れたことを後悔し、このまま音楽を続けていくだけの才能が自分にあるのかと考える。そんなサトルが選んだ道は…

音楽を学ぶのは何のためなのか。このままチェロをやっていたとしてソリストになれるだけの実力があるのか?ソリストになれなかったとして、その先チェロとともにどうやって生きていくのか?そんな事を考えるサトル。そんなサトルのチェロは伊藤にいわせると1年生の頃は「ブンブンひくチェロ」だったのにおとなしくなっているという。誰かに相談したりすればいいのにって思ったけど、それはやっぱり男と女の違いなのかな。男の子は一人で色々考えるものなのかもしれないですね。

一番最初にチェロをやめることを告げた北島先生の言う「芸術家だからチェリストにはなれない」「音楽家って野心があったらなれない仕事なのかもしれない」なんだかとっても難しいことをいうなぁって思ったけど、そういうものなのかな。

鮎川ともう一度友達に戻れたのはよかったなって思いました。二人とも「南」という触れてはいけない話題があるにしても、文化祭のミニコンサートで演じる曲を決めたり色々と語り合ったりと苦しいサトルがちょっとホッとする場所って感じでした。

そしてミニコンサート。これにはもうビックリ!そしてコンサートシーンは圧巻です。鮎川が練習中にずっと録音をしていることに「あれ?もしかして」とは思ったんだけど、まさか、まさか。人生で最初で最後のステージでやるヴァイオリン。音楽がもたらしてくれる素晴らしさ。

そしてさらに素晴らしかったオーケストラ発表会「全員が協奏し、同時に独奏し、そして合奏していたのである」って文章がすごく好きです。演じる人、聞いている人がいったいとなって幸せな気持ちになる。そんなコンサートって素敵でしょうね。

南の音楽への想い。彼女の音楽への想いは誰よりも強かったのに。強かったからこそ、こんな風になってしまったのかしら…それにしてもサトルへの手紙で「赤ちゃんとずっとつながってる。言うことも聞こえる。思っている事も伝わってる。だからずっとあなたのお父さんが好きよって言ってた」という彼女は本当に強い人間なんだって思いました。

伊藤の気持ちはなんとなくわかってましたが、文化祭の時の屋上であぁやっぱりって感じでした。
| 本:は行(その他の作家) | 21:30 | comments(4) | trackbacks(0) |
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コメント
こんにちは。
凄い小説でした。
私はこの物語にすっかり飲み込まれてしまって、
しばらく戻ってこられませんでした。
気持ちを整理するような感じでHPに記事を載せました
(恥ずかしながらふたつも!)。
よろしければご覧になってください。

http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/fune.htm

http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/fune2.htm
| 木曽のあばら屋 | 2010/01/13 11:12 PM |
木曽のあばら屋さん、こんばんは。
HP、すでに拝見させていただいてました!
取り上げられていた音楽を全く知らなかったので
ネタバレなしの方のをブックマークに登録して
何度も聞いてました。
本当に入り込んじゃう物語でしたね。
| なな | 2010/01/14 8:35 PM |
3作一気に読みました。

微笑ましいサトルと南の恋愛や仲間との絆、音楽へのひたむきな気持ち、すべてが良かったです。
反面、人間の持つ傲慢さやどうしようもならない人生の岐路があって苦しく読んだ場面も多くありました。

息子△楼鼎い里残念なんて言ってました。
この良さがわからないなんてまだまだ子どもですね〜
| たまま | 2010/03/19 9:13 AM |
たままさん、こんばんは。
3作一気読みとは豪華ですね。

サトルと南の恋や演奏の楽しさなどだけじゃなく
辛い部分があったからこそ、素敵な物語になったんでしょうね。

息子さんには暗いって印象だったんですね。
現在のサトルと同じような立場の人間が
サトルが昔を思い出すように
自分のあの頃を思い出しながら読んだほうが
面白いのかもしれないですね。
| なな | 2010/03/19 9:46 PM |
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