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「球体の蛇」道尾秀介
道尾 秀介
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2009-11-19)

JUGEMテーマ:読書


あの頃、幼なじみの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった……。狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことのできないあやまち。矛盾と葛藤を抱えて生きる人間の悔恨と痛みを描く、人生の真実の物語。

道尾さんの小説、本当に面白くてひきこまれます。このところ疲れていて寝不足なはずなのに、どんどん読めちゃった。

乙太郎の葬儀に向う智彦の回想から始まる物語。1992年秋。17歳だった智彦は両親の離婚により、隣の橋塚家に居候していた。 主人の橋塚乙太郎さんと次女のナオ。奥さんと長女サヨは7年前、キャンプ場の火事が原因で亡くなっていた。智彦は子どもの頃から冷たくて強い年上のサヨに憧れていた。彼女が死んだ本当の理由は自分にあり、そのことを誰にも言えずに胸に仕舞い込んだままでいた。乙太郎さんの手伝いとして白蟻駆除に行った屋敷で、死んだサヨによく似た女性智子に出会う。彼女に強く惹かれた友彦は、夜ごとその屋敷の床下に潜り込み、屋敷の老主人と智子の情事を盗み聞きするようになるのだが,そんな時にその屋敷が火事に・・・。
色んな人の嘘や思い込み。それらによって傷ついたり、死んでしまったり。でも、後から聞く真実。そして傷ついたり、死んだりした人は本当は元気に生きていられたんじゃないかって思う。でも、それさえも嘘かもしれない…物事は見かけとは違う。登場人物の抱えてる嘘。「実は…」と話し出すタイミングがすごく上手くて、智彦と一緒に「そうだったのか…じゃぁ…」と何度も絶望的な気持ちにさせられます。

最後のほうで智彦が「もし、時間を遡れるとしたら…生まれる前に戻りたい」と言うのですが、気持ちがよくわかります。後悔したってしょうがないけど、過去のあやまちは決して取り返すことが出来ない。だとしたら「生まれる前に戻りたい」って気持ちにもなります。

| 本:ま行(道尾秀介) | 22:07 | comments(6) | trackbacks(4) |
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コメント
いつもの道尾さんのようなだまされた感がない作品でしたね。
暗い雰囲気はいつもどおりでしたが‥

サヨも智子も怖かった。
ラスト近くで、ナオも実は怖い女性なのかもって思ったり。

人を傷つけずに過ごしたいなぁと切実に感じさせる話
でした。
| たまま | 2009/12/24 9:01 AM |
たままさん、こんばんは。
そういえばいつもの「騙された!!!」って感じはなかったですね。

女性陣、みんな怖かったです
なんといってもナオが一番です。
| なな | 2009/12/24 8:23 PM |
ななさん、去年はコメント、TBなど大変お世話になりました。いつもななさんは、いち早く新作をお読みになられているので、とても参考になります。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、この本ですが、
>「実は…」と話し出すタイミングがすごく上手くて、智彦と一緒に「そうだったのか…じゃぁ…」と何度も
 私もそうでした。龍神の雨でもそうでしたが、本当の事を言ってないと、物事が凄い方向へ行ったり、思いこみで大変な事に・・・って部分とか、楽しめました。
| latifa | 2010/01/09 1:50 PM |
latifaさん、こんばんは。
こちらこそ、今年もどうぞ宜しくお願いします。

「えぇ!そうなの?」が上手かったですよね。
先が気になるんです。
| なな | 2010/01/09 9:28 PM |
確かに騙された感はないですよね。
最初から力入れて読むと、逆に悔しいので(笑)、もう最初から素直にそのまま読んじゃおうと思っていたので、終わって、あれ?って。(笑)

「生まれる前に戻りたい」・・・あれはドンピシャ!すご名言です!
| じゃじゃまま | 2010/05/07 11:00 AM |
じゃじゃままさん、こんばんは。

うわ〜やられた!って感じはなかったけど
智彦と一緒になっていつも女の人に騙されていたって感じです。

| なな | 2010/05/07 10:32 PM |
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「球体の蛇」「花と流れ星」道尾秀介
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| じゃじゃままブックレビュー | 2010/05/07 10:55 AM |
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道尾秀介「球体の蛇」を読みました。 主人公の私(友彦)は17歳。両親の離婚により、乙太郎の家に下宿している。 乙太郎の妻・逸子そして娘...
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新たな道尾作品
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