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「雪だるまの雪子ちゃん」江国香織
江國 香織,山本 容子
偕成社
(2009-09)

JUGEMテーマ:読書


あいらしく、りりしい野生の雪だるまの女の子雪子ちゃんの毎日には生きることのよろこびがあふれています。著者が長年あたためてきた初めての長編童話にオールカラーの銅版画を添えた宝物のような1冊。

表紙の絵、雪の結晶だけかと思っていたら雪子ちゃんもいたんですね。かわいい。

吹雪の日、雪ひらと一緒に空から落ちてきた雪子ちゃん。最初に見つけたのは画家の百合子さんです。雪子ちゃんは隙間風が入る家を見つけて自分の家にします。そこは百合子さんの家の物置でした。お隣さんになった雪子ちゃんと百合子さんは近所のたるさんも一緒に夜を過ごしたり、散歩をしたり、家に住むネズミに餌をやったり、学校に行ったり。

お友だちの百合子さんは、もうずいぶん年をとっていて、しわしわですが、元気で陽気な女の人。彼女は画家で、雪子ちゃんの家のお隣さんである。たるさんは百合子さんのお友だちで、雪子ちゃんともお友だち。三人は、夜おそくまで、おしゃべりしながらトランプに興じる。家の天井うらや壁のすきまに住んでいたねずみたちは、雪子ちゃんがあとからやってきて家をとってしまったようで、すこし気がとがめ、おわびと友好のしるしにごちそうする。ちなみとりゅうは家が隣どうしで、同じ小学校の、おなじ組。雪子ちゃんは気がむいたときだけ、ちなみとりゅうのいる小学校にかよいはじめた。
野生の雪だるま。そんなものを想像するだけでわくわくしちゃう。好きなものは生のさかな。そしてバター。温かい部屋で氷をはったバケツに座って、お友達と楽しむ。火は危険だけど焚き火は大好き。夏には休眠する。

野生の雪だるまは家族の記憶を抱いて一人でこの世に生まれてくる。記憶の中のお父さんは「怖いと思ったら、力いっぱいにらみなさい」と教えてくれた。初めて出合ったつくりものの雪だるまをにらみつける雪子ちゃん。

ある日散歩をしていて、小学校に迷い込んだ雪子ちゃん。そこでちなみやりゅうと出会います。外の朝礼台の上に特別に席を作ってもらって、教室の中の子ども達と一緒に勉強する。ひらがなを覚え、今まで眺めるだけの「読書」の時間にひらがなを読むことが出来るようになり、一言「本って、おもしろいのねぇ」

東京の暮らしをやめて田舎暮らしをする百合子さん、百合子さんの家にやってくる雑貨屋を経営しているたるさん。百合子さん、たるさん、たるさんの双子の兄弟、もう一人のたるさんと過ごす年越し。百合子さんの「深遠なきもちになるわね」って言葉が静かで一面雪の山の様子をすごくよく表しています。


先生が吹くホイッスルの音「ピルピリーッ」かえるたちの鳴き声「グロロロ、グアロロロ、ルアグルアグルアグ」崖のハルカしたの波の音「ザプンざわわ、ザプンざわわ、ザプンざわわ」そういう音がすごく素敵。
| 本:あ行(江国香織) | 21:02 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
雪子ちゃん私も大好きなんです
かわいいですよね

江國さんワールド全開って感じです
| 江國香織っこ | 2009/12/13 6:27 PM |
江国香織っこさん、こんばんは。
江国さんの世界、大好きです。
これからもずっとずっと読み続けたい作家さんです。
| なな | 2009/12/16 8:51 PM |
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