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野中 柊
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2009-10-30)
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ケーキがなによりも大好き!洋菓子店パティスリー・ルージュに職を得た晴香、21歳。天才パティシエ・柳原雅也のもとで、見習い仲間・近藤くんと共に修業に励む日々。
美味しそうなお菓子と音楽。読みながら何か食べたくなって仕方ない本でした。お店でかけている音楽がどれも知らない曲ばかりだったのが、少し残念。
都会のマンションの一室で隠れ家風に営まれるパティスリー・ルージュ。シェフ・パティシエは頬に傷を持ち、過去が謎めいている柳原雅也。オーナーは女優で柳原の恋人の紅子。見習いパティシエの晴香は同僚の近藤君とともに働きながら、柳原さんへの憧れとも恋ともつかない想いを抱いている。
とにかくお菓子が美味しそう。オーナー紅子の娘・ミナの為に作るバースデーケーキは紅子のリクエストにより、彼女が身につけていたショッキングピンクのガーターベルトをイメージしたもの。エラ・フィッツジェラルドをイメージしたオリジナルガトーショコラ「黒いマリア」クリスマスの夜空をイメージしたクリスマス・ケーキ。桜が散るまでの季節限定ケーキ。なんだかとてつもなく美味しそうなんだけど、きっと私の頭の中では想像しきれていない。そんな感じです。「さくら、さくら」が食べたい。
クリスマスツリーだって色とりどりのマカロンと飴細工で出来たサンタやソリやトナカイが飾ってある素敵なもの。柳原さんが作るフランス料理もものすごく美味しそうです。いいなぁ。こんな人が側にいてくれたら…
物語はお店での1年を通しての色々な出来事、色々なお菓子。主人公の晴香が恋人に振られ、柳原さんへの気持ちが憧れなのか恋なのか?と揺れる気持ち。オーナーの紅子や柳原、マシュマロなど周りの人たちのあれこれ。
紅子の娘・ミナの父親、フランス人監督がお土産に持って来たストレーのピュイ・ダムール。ネットで調べてみたらすごく美味しそうでした。創業1730年って…もうすぐ300年。すごいなぁ。
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