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「煙突の上にハイヒール」小川一水
JUGEMテーマ:読書


背負って使用する、個人用ヘリコプター。ネコの首輪につけられるような、超軽量の車載カメラ。介護用のロボットも、ホームヘルパー用のロボットも、少し先の時代には当たり前になっているのかも。あなたなら、楽しい使い方を思いつけますか?テクノロジーと人間の調和を、優しくも理知的に紡ぎ上げた、注目の俊英による最新傑作集。

ちょっと先の時代だったらありそうなガジェット満載。だけどそれがメインじゃなくて、それらがある世界で生活している人の恋愛だったり、日々の生活だったり。どれもこれも面白かったです。

「煙突の上にハイヒール」
銀行でふと見た雑誌に載っていた個人用ヘリコプターMewの記事。そして私の手には偶然にも丁度買えるお金が。とりあえず見学に行くことにした。

個人用ヘリコプターっていう物、リュックみたいなのを背負ってプロペラが付いていて。想像できるような、出来ないような…飛ぶ人たちはひっそりとやってるようですが、これ結構目立つと思うんだけどなぁ。

「カムキャットアドベンチャー」
大学を卒業してからも週末には僕の家でたむろする部のメンバー。1年と少し前に拾った猫・ゴローさん。最近、ゴローさんが太ってきた。よそでご飯をもらっているのではと思い、ちょっとした悪戯心でネコにカメラをつけてみた。そこに映ったのは下着姿でえさをあげる女の子。その子は近所のコンビニでバイトをしている化粧の濃い女の子だった。


「イブのオープン・カフェ」
降りしきる雪の日、カフェの外のテーブルに座り込んだ私。店内に飲み物を買いに行って戻ってみたら誰かが座っていた。今わかれたばかりの彼か?と思ったが、それは白とくるみ色のボディーに黒いシャツをまとったロボットだった。タスクと名乗るロボットと話をする私。

ロボット・タスクと話をする未知。認知症のおばあさんの介護をしていたけど、禁止事項によって助けられなかったことを後悔するタスク。未知の彼の支配欲の強さには腹立たしかった。

「おれたちのピュグマリオン」
生粋の工学オタクの稔が会社の倉庫で女性型ロボット・ミナを開発した。出来ないことは「できない」「わからない」という実に人間的なロボット。先輩の吉崎は社内の一部の反対を押し切り発売し、ロボット事業は成功を収めた。ロボットはいつしか世界に溶け込み…。

女性型ロボット、男性型ロボット、遠隔操作が出来るロボットを自分のかわりに外に出す。そしてそんなふうに遠隔操作で家にこもってる人を見ているロボット。とうとう、ロボットとロボット、ロボットと人間の結婚が許可された…なんだかすごい話です。ミナが吉崎にプロポーズをしたけど、ミナを遠隔操作しているのは稔だよね。そしてミナが言う「彼はピュグマリオンじゃない。ロボットを愛したことなんて一度もなかった」って事は、稔は誰を想っていたの???

「白鳥熱の朝に」
インターフォンがなり、外に立っていたのは若い女性だった。臨時扶養者特措法により家にやってきた山口芳緒。妻を亡くしたので女の子は困ると言ったが、芳緒はここでかまわないと言う。何か隠している様子の芳緒。二人は4年前に起こったパンデミックでお互いが失ったものについて語り合う。

これは今にピッタリの物語。今回の豚インフルエンザが弱毒性だったからいいようなものの、強毒性だったらこの物語の世界のようなことは十分に起こりうるんだよなぁって思いました。芳緒が名前を隠している理由。芳緒のせいじゃないんだろうけど、恨む気持ちはどうしようもないんだろうなって思いました。
| 本:あ行(その他の作家) | 21:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
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