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「青いリボン」大島真寿美
大島 真寿美
理論社
(2006-11)

JUGEMテーマ:読書


両親の離婚をきっかけに、同級生・梢の家に居候することになった依ちゃん。泣いて、恋して、笑って、落ち込んで、たわいない2人のために世界はあった…。胸にぐっと来る、家族と友情の物語。

息子が空手をしている学習センターに市の図書館があります。私がいつも行くのは中央図書館なので、ものすごく広くて利用者も多い。学習センターの図書館はこじんまりとしていて、掘り出し物がたくさん。予約が入る前の新刊がポツンと並んでいることも結構あって、「ねずみ石」と「横道世之介」は予約しないで借りちゃったのです。そんな穴場的な図書館。昨日は息子達の本を選ぼうと児童書コーナーに。そこで見つけたのが大島さんの本でした。息子が空手をやっている間にグッと集中して読みました。

依ちゃんの家は依ちゃんが小さい頃から家庭内別居で両親の会話なし。静かな家庭で育ったひとりっこの依ちゃんにはそれが当たり前の家族の形でした。父親が仕事の都合で福岡に引越して少しした頃、母が4ヶ月の上海出張となる。北海道の祖父母の家に行くにしても、父親のいる福岡にいくにしても高校は辞めなきゃいけない。そんな事を悩んでいたら親友の梢ちゃんが「うちに下宿すればいい」と提案。梢ちゃんの家は昔から居候がいる家だったので、依ちゃん一人増えたってどうって事ないという。ジイジ、バアバ、おじさんにおばさん、梢の兄・拓巳と妹・多美。いつも誰かが何かを喋っている家に驚く依ちゃんでしたが、次第になれて行く。
素敵な物語でした。子どもの頃から静かな生活に慣れていた依ちゃん。両親は家庭内別居していて、家族でありながらも一人ずつって感じがして、ものすごく大人びて見えます。そんな依ちゃんが梢ちゃんの家の騒々しさに本当にビックリした様子で、最初の数日間は「興奮しすぎて眠れなかった」って書いてあります。やっぱり子供なんじゃないって、ちょっと安心しました。

学園祭が終わった後に台湾に行ってしまったオッキーこと沖田君。彼への手紙で梢ちゃんの家族のことを色々と書いているのですが、それがすごくいい手紙なのです。沖田君から届いたCDのタイトルはジャスミン。その調べ、七里先へも匂いが届くというジャスミンから青いリボンを想像し、台湾の沖田君、上海のお母さん、福岡のお父さんと青いリボンがつながっていると想像する依ちゃん。

梢ちゃんの家は剣道をしていて座ってじっとしていることが出来ないジイジ、すこし認知症が始まり人だけでなくものに対しても話しかけているバアバ(入れ歯を入れるのがお話モードのスイッチ)警備会社に勤めるおじさんと、家庭を切り盛りしながら息抜きとしてPTAなどにも参加しているおばさん、浪人をしている兄・拓巳と飼い犬と会話が出来る妹・多美。梢は隣に住む一つ年上の幼馴染の事が好きで、毎晩話をしに出かけていきます。

すごくにぎやかで楽しそうな家族だけど、おばさんは昔家出をした事があるらしいし、浪人生の拓巳は突然「大学は受験しない」と言い出したり。そんな中で依ちゃんは家族のありかたって色々だし、自分の両親が離婚するのも仕方がないことなんだって、大人へ一歩近づいた。そんな感じです。

依ちゃんの両親、それぞれ自分の仕事があって、依ちゃんが生まれたときにはものすごく幸せだったけど、似すぎているために少しずつ亀裂が…そんな事ってあるかもしれないけど、親としてわがまますぎます。そんな両親の気持ちや都合につき合わされなければいけない依ちゃんがかわいそうでした。
| 本:あ行(大島真寿美) | 20:49 | comments(4) | trackbacks(3) |
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コメント
大島作品の女の子は、気づくと成長してるんですよね。その成長ぶりが自然でいいんですよね〜。
沖田君の存在も、出番がないのに、ポイントなんですよね。詳細は忘れてしまいましたが、好印象の物語です。
| じゃじゃまま | 2009/10/24 10:43 PM |
じゃじゃままさん、そうなんです。
気がついたら成長していて、おぉ!って。
沖田君はずっと思い出したり、手紙を書いたり
沖田君地震は一度も言葉を発してなかったと思います。
なのにすごく「いいこだなぁ」って思うから不思議。
| なな | 2009/10/25 8:58 PM |
こんばんは。
友達のおうちと自分ちでは全然違いますよね。
そして羨ましいところもたくさんあります。
子供の頃のうちは羨ましがられる方でした。
どこが?という感じでしたけど^^;
| しんちゃん | 2009/10/28 7:31 PM |
しんちゃん、こんばんは。
羨ましがられる家だったんですね。
きっとあたたかな雰囲気だったんでしょうね。
うちは、両親ともに働いていたので
どちらかと言うと依子の家のように静かだったかも。
| なな | 2009/10/28 9:00 PM |
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青いリボン 大島真寿美著。
≪★★★★≫ 小さい頃から両親の家庭内別居の中で、それを不幸なこととも思わずに、そういう形の家族なんだと思いながら成長した依子。 高校生になった時、父の転勤、母の海外出張と、一気に「離婚」に向けて家族が動き出す。 それまでは家庭内別居とはいえ、安定した
| じゃじゃままブックレビュー | 2009/10/24 10:38 PM |
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青いリボン大島 真寿美 (2006/11)理論社 この商品の詳細を見る 高校生の依ちゃんこと依子は一人っ子。人に何を考えてるのかよくわからないと言...
| しんちゃんの買い物帳 | 2009/10/28 7:29 PM |
vol.17「 青いリボン 」大島 真寿美
お父さんの転勤とお母さんの長期出張が決まり、依子ちゃんは友達の梢ちゃんのお家に居候することになります。 梢ちゃんの家はお父さん、お母さん、ジイジ、バアバ、お兄ちゃんと梢ちゃんと妹の7人家族。 騒がしい生活に依子ちゃんは「きょとん」です。 ...
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