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「翼をください」原田マハ
原田 マハ
毎日新聞社
(2009-09-16)

JUGEMテーマ:読書


新聞記者の翔子が見つけた一枚の謎の写真。1939年、初めて世界一周をした純国産飛行機「ニッポン」号に秘められた真実。アメリカ・カンザス州アチソン―この辺鄙な町で生まれ、世界へとはばたいていった有翼の女神。より高く、もっと早く、ずっと遠くへ。

あぁ、面白かった。読み終わって暫く「うわ〜すごい。おもしろかったよ〜」って独り言いっちゃうくらいに。分厚い本だったけど、そんなのぜんぜん気にならないくらいひき込まれました。3人の視点で語られる物語のそれぞれにどっぷりと入り込みました。

始まりは2007年、新聞記者の青山翔子はカンザス州アチソンまで元新聞社カメラマンの山田順平を探しに行った。時は戻り1927年のカンザス州アチソンから始まる、女性飛行家エイミー・イーグルウィングの物語。21歳で女性初の大西洋横断に成功したエイミー。彼女が世界単独飛行を計画。そして1937年、東京銀座。新聞社写真部に所属する山田順平はライバル社が東京ーロンドン間の渡欧飛行に成功したニュースに悔しさを感じていた。その山田が航空部専用カメラマン配属となり、世界初の世界一周をするまで。
アメリカ人の女性飛行家エイミー・イーグルウィング、日本人カメラマンの山田順平、現代の新聞記者・青山翔子の3人の視点を通し、史実とフィクションを巧みに織り交ぜながら進んでいく。

エイミーの生きた時代。パイロットのビル。整備試験副操縦士のビル。エイミーの飛行をプロデュースするジョナサン。そして地上通信士のトビアス。彼らなくしては数々の飛行を成功することは出来なかったエイミー。赤道にそった最も長い距離を飛ぶ世界単独飛行を計画。ところが、時代は第二次世界大戦に向けて厳しい状況となっていた。エイミーを後押しするのは大統領と海軍だと言う。時代の波にのまれるエイミー。友達となったアインシュタインの手紙を受け取り、決心をする。

「世界は一つ」の言葉。信号を通してのトビアスとの気持ちの交信。

エイミーが単独飛行に失敗して失踪した事を知った山田。純国産飛行機「ニッポン」に乗って世界一周をすることになった山田。7人の飛行メンバー、ところがシートは8席。残り1席に乗る「ボーイ」の世話係りに任命された山田。ボーイことエミリーに助けられアメリカまで飛んだ「ニッポン」ニッポンの使命の一つはエイミーを無事祖国につれて帰ることだった。ところが、最後まで「ニッポン」に乗りたいというエイミー。8人で乗り越えた数々の出来事。そして台湾でエイミーの決意を聞く。日本に帰った山田の「ニッポンの乗組員は八名でした」「この世界一周飛行を、我々は、八人目の乗組員に捧げます」の言葉。素晴らしいです。

39年に世界で初めて、世界一周を成し遂げた毎日新聞社(当時の大阪毎日新聞社・東京日日新聞社)の純国産機ニッポン号の功績に、物語の着想を得たということ。書いたのは原田さんだが、プロジェクトとして色々な人が物語に関わっているとあとがきに書いてありました。

エイミーのモデルとなったアメリカの女性パイロット、アメリア・イアハート。初めて知りました。あの時代でなかったら、もっと輝かしい記録を打ち立てていたんじゃないのかな。ランドール・ブリング氏の「アメリハ・イアハート 最後の飛行 世界一周に隠されたスパイ計画」が読みたくなりました。
| 本:は行(原田マハ) | 21:54 | comments(6) | trackbacks(2) |
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コメント
こんにちは。
いつもの切ないラブがありつつ凄味を増した一冊でしたね。
自分たちの中では絶対に読む作家ですが、中々有名になりませんね。
こんなにすげえ作品なのに、もったいない!!
| しんちゃん | 2009/11/07 10:56 AM |
しんちゃん、おはようございます。

これはすごくよかった(って毎回思ってる)
本当に私たちの中では絶対に「ハズレのない」作家さんですよね。
みんな、よんでおくれ〜〜〜〜〜
| なな | 2009/11/07 11:03 AM |
私も読みました〜

原田さんの書く女性は格好良いです!この作品のエイミーはぶっちぎりに凄い!
ニッポン号のメンバーもあの時代の良き日本男子でしたね。

えっ原田さんマイナーなんですか?
意外です。
絶対ブレイクしますよぉ〜


| たまま | 2009/11/09 9:40 AM |
たままさん、こんばんは。

ひきこまれる物語でした。
原田さんのは毎回「いいわぁ〜」って
夢中になりながら読むのですが
マイナーってことはないけど
誰もが読むって程でもないというのか…
そこら辺がもどかしいのです。
大好きなのです。
| なな | 2009/11/09 8:37 PM |
ご無沙汰をしています。
原田さんの作品は、初めて読んだのですが、大空にかけた人たちの想いが感じられるすばらしい作品でした。
この作品で、原田さんのファンになりました。
他の作品も読んでみようかと思います。
| | 2009/11/12 9:21 PM |
花さん、お久しぶりです。
ほんとうに「すばらしい」物語でしたよね。
原田さん、どの本も夢中になっちゃいます。
ぜひぜひ、ぜひぜひ、読んでみてください。
| なな | 2009/11/12 9:48 PM |
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