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「追想五断章」米澤穂信
JUGEMテーマ:読書


古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、結末の伏せられた五つの小説を探していた。調査を続けるうち芳光は、未解決のままに終わった事件“アントワープの銃声”の存在を知る。二十二年前のその夜何があったのか?幾重にも隠された真相は?

米沢さんの小説も出たら必ず読むって思ってるので、毎回予備知識なしでどんな物語なんだろう?ってドキドキ、ワクワクしながら本を開きます。

家庭の事情で休学中の芳光は、古書店を営む伯父の家に居候しつつ、無気力な日々を送っていた。そんなある日やってきたのは、叶白黒という作家の書いた小説が載っている冊子を探している女性・可南子。買い取った本の中から目的の冊子を見つけた芳光は、可南子に叶白黒は父親で彼がが残した小説は全部で5作あるので、残りの4作を探して欲しいといわれる。1作につき10万出すという。お金欲しさに、叔父に内緒で依頼を受けた芳光。いずれも「リドルストーリー」と呼ばれる結末のない作品なのだという。小説など書きそうになかった父の真意を知りたいという可南子は、1作につき10万出すので、残りの4作を探してほしいと持ちかけてくる。復学の資金欲しさに、芳光は叔父に秘密でその依頼を受ける。最初は金目当てで小説探しを請け負った芳光だったが、5編のリドルストーリーと、その結末に隠された「アントワープの銃声」と呼ばれる過去の事件に行きあたり、それはいつしか可南子の父について、そして彼女たち父娘の過去そのものを暴く結末になってしまう。
リドルストーリー。結末を書かずに読者にゆだねている小説だそうです。叶白黒が書いた5つのリドルストーリーが出てきますが、どれもこれも異国の地を舞台にしたちょっと不思議な物語。小説の中の小説に入り込んで、色々な場所を見てきたような気になります。

5つの物語が書かれたのは昭和48年頃。可南子の父・参吾は女優だった斗満子と結婚しスイスに移り住む。可南子が生まれ、家族で旅行中に立ち寄ったベルギーで斗満子は自殺を図る。ホテルのシャンデリアにシーツをぶら下げて首をつった斗満子。その夜、部屋から銃声が聞こえたとの周りの人たちの証言により、参吾が銃を撃ったことが発覚。自殺なのか、他殺なのか。日本では「アントワープの銃声」と呼ばれ、週刊誌をにぎわしていた。そんな事を調べ上げた芳光は可南子の父が何のために5つの物語を残したのかに気がついてしまう。

リドルストーリーの意味、そして小説とは別になっていたそれぞれの物語の結末。参吾がそこに仕掛けたものには驚きました。そして上手い!

すごく面白かったんだけど、なんだか主人公の事を好きになれなかった。父親が死に、借金の清算をするために家業はたたむ事になった。大学を休学し、叔父の家に世話になっている。叔父さんに対して、ものすごく気を使っているようで、だけどいい加減な部分もあったり。叔父さんも妻をなくし、バブル期の地上げの波に乗り遅れ、古本屋をやっていく気力もなく細々と営業。二人のダルダルが私にも伝染してダルダル。
| 本:や行(米澤穂信) | 21:23 | comments(8) | trackbacks(5) |
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コメント
こんにちは。
ナナさんの書評を読んで「おんなじー!」って思ったらコメントしたくなりました。5つの短編はとても良かったし、そこに仕掛けられたものも上手い!!!ってびっくりマークいっぱいつけちゃいたいくらいだけれど
主人公の青年がねえ・・
お金が絡んでるとはいえ、名もない小説をさがす行動力も賢さもあるのに
自分に対する思考が暗すぎるよね。
| | 2009/10/24 11:21 PM |
morinokaoriさん(ですよね?)こんばんは。
主人公のあの暗さ、どうしたもんでしょうかね。
若者らしさが全然なくてねぇ(笑)
5つのリドルストーリーが面白かったのに
印象に残るのはあの主人公の暗さだったりするのが残念。
| なな | 2009/10/25 9:11 PM |
ごめんなさい。
名無しでコメントしちゃったんですね。
うっかり者で恥ずかしいです。
でも
わかっていただいてかなりうれしいです。
| morinokaori | 2009/10/25 11:37 PM |
morinokaoriさん。
最初に名前入れてコメント入れてるうちに
名前が消えてしまうことよくあるんです。
何が原因なのか、PC方面弱いのでわからないのですが。
だからこちらこそごめんなさい。
| なな | 2009/10/26 9:50 PM |
ななさん、こんばんは。
レビューやコメント欄を見て思わず吹いてしまいました〜。
伝染してしまったダルダルはもう大丈夫ですか?
ほんと〜に暗かったですよね、彼(笑)。
リドルストーリーを絡めた内容自体はよく出来ていて良かったですね。(TBさせていただきますね)
| Spica | 2009/11/02 11:13 PM |
Spicaさん、おはようございます。
ダルダルはすっかり治りました。
すごく面白かったんだけど、あのダルダルを考えると
再読はないかなぁって感じです(笑)
| なな | 2009/11/04 9:16 AM |
こんばんわ。
米澤作品は完成度が高いので安心して読めます。
この作品の謎もとても興味深くて引き込まれました。
面白かったです。
でも、確かに主人公の後ろ向きな感じは嫌でしたね。
| 苗坊 | 2010/01/22 11:27 PM |
苗坊さん、こんばんは。
そうですね。米澤さんの本は安心して読めます。
リドルストーリーは面白かったです。
| なな | 2010/01/24 9:34 PM |
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| itchy1976の日記 | 2010/05/09 8:22 PM |
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小説「追想五断章」を読みました。 著書は 米澤 穂信 5つのリドルストーリーを探す依頼を受けた古書店アルバイトの芳光 その小説の著者の過去が関わっていき・・・ これは 面白かった まず 設定がなかなか凝っていて 好みでした いったい何故 この小説を残したのか
| 笑う学生の生活 | 2011/02/17 8:34 PM |