CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「書店員の恋」梅田みか | main | 「匿名投稿」デブラ・ギンズバーグ >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「龍神の雨」道尾秀介
JUGEMテーマ:読書


降りしきる雨よ、願わくば、僕らの罪のすべてを洗い流してくれ――。

すべては雨のせいだった。雨がすべてを狂わせた。血のつながらない親と暮らす二組の兄弟は、それぞれに悩みを抱え、死の疑惑と戦っていた。些細な勘違いと思い込みが、新たな悪意を引き寄せ、二組の兄弟を交錯させる。両親の死の真実はどこに? すべての疑念と罪を呑み込んで、いま未曾有の台風が訪れる。

道尾さんが続きました。5月に出ていたのにうっかり見落としていて、長い長い予約待ち。今回もひき込まれました。


「養父を殺害しようと計画している子」と「実母を殺害したのは、養母と疑う子」二組の兄弟はそれぞれ実の両親を亡くし、義理の親と暮らしています。

19歳の蓮と中学3年生の楓は養父である男と暮らしている。父親は昔家を出て行き、母が再婚した矢先に交通事故で亡くなった。義父は一時は蓮や楓に手をあげ、いまは部屋に引きこもり、働かない。ある日、楓が制服のスカートが汚されたというのだ。外ではなく家の中で…。

中2の辰也と小5の圭介の母親は心臓が悪く、2年前家族で行った海で亡くなった。その海の家で働いていた里江は以前父と同じ会社で働いていて、母の死後父親と結婚。父は癌が発見された時には手遅れで、あっけなく亡くなった。里江が働き二人の面倒を見てくれているが、辰也は母を殺したのが里江だといい里江を困らせることばかりしている。

そんな二組の兄弟の思いを蓮と圭介が語ります。
蓮と圭介、二人が語る家族のこと。それぞれの想い。血が繋がっていない家族への気持ち。そんな二人、二組の兄弟が台風の日に出会い、複雑に関係していきます。

蓮が主人公なんだろうけど、19歳なのに妹の楓を守ってあげなければという健気な気持ちがすごく伝わってきます。そして5年生の圭介くん!母が死んだのは自分のせいだと責めている。そして義母と辰也の板ばさみです。辰也の様子がおかしいと机の中を覗き見たり、辰也の後をつけていったり。彼がいなかったら辰也は危なかった。

日々の出来事で「あぁ、勘違いだったのか!」と血の気が引くことがあります。蓮が色々と調べていくうちに気がついた「勘違い」の数々。それがわかるたびに蓮と一緒に「あぁ、なんてことを…」となりました。

蓮の言う「家族のことだけは、どんなことがあっても信じなければいけない」には重みがありますね。

それにしても今回も道尾さんのにまんまとひっかかりました。あぁ、驚いた。読み終わってから彼に注目してもう一度パラパラと読んでみると、なるほど〜って感じです。

ラストはそしてどうなるの?って気になるところです。

それにしても、楓ったら制服のスカート2枚も持ってるのか?そんな中学生見たことないわ。そこだけ、ちょっとひっかかってしまいました。
| 本:ま行(道尾秀介) | 20:23 | comments(8) | trackbacks(3) |
スポンサーサイト
| - | 20:23 | - | - |
コメント
最近、真備シリーズの第三作の短編集「花と流れ星」を読んだせいか、自分の中で本書の評価がすごく上がりました。
やはり道尾は長編作家だ、とあらためて強く思いました。
息継ぎできないってこれだ、と。短編だと息継ぎしすぎでした。
| しんちゃん | 2009/10/02 10:25 PM |
しんちゃん、こんばんは。
私は先に「花と流れ星」を読んだのですが
たしかにこの本はすごかったですね。
先が気になって、ページをめくる手が早くなる。
| なな | 2009/10/04 9:01 PM |
道尾作品の暗〜い気持ち悪さがありつつも比較的読みやすい話でした。
道尾さんの本を薦めるならこれかな。

私も長編が好きです。
色々伏線が張られてるし、読ませられるって感じがいい!

| たまま | 2009/10/05 9:04 AM |
たままさん、こんばんは。

二組の兄弟とも両親がいないって設定が
暗さをかもし出してましたね。
常にふっている雨がさらにジメジメとさせてました。

たしかに「お薦め本」になりますね。
道尾さんらしいし、ひき込まれるし。
| なな | 2009/10/05 8:33 PM |
またしてもやられましたね。
ただ、騙してやろうとやたら伏線張ってた作品よりも、今はもっと奥が深くなりましたよね。
結局、辰也たちのお母さんは龍になったのかな。龍のせいで、蓮兄妹の運命が狂わされたとしたら、恨みって恐いですよね。

半沢って怪しい奴でしたよね〜〜。
でも、私は楓の嘘で蓮が窮地に陥ったのが、切なかったです。
| じゃじゃまま | 2009/10/12 9:45 PM |
じゃじゃままさん、こんばんは。
そうそう、あれ?騙されてた…って感じですよね。

辰也たちのお母さん、結局はどちらが?

半沢、最初は本当に気にならなかった。
楓もどうしようもなかったんでしょうけど
雨が降らなければ…ですよね。
| なな | 2009/10/13 8:39 PM |
こんばんは。
道尾作品は登場人物に感情移入してしまうので、結局騙されてしまいますね。
緊張感のある展開でハラハラしました。
でもそれぞれの家族への思いが伝わってきて、最後は温かい物が残りました。
素敵な作品でしたね。
| ia. | 2010/12/08 12:04 AM |
ia.さん、こんばんは。
緊張感ありましたね。
途中でやめることが出来ないって感じでした。
| なな | 2010/12/08 10:51 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nanamemo.jugem.jp/trackback/1853
トラックバック
「龍神の雨」道尾秀介
龍神の雨(2009/05)道尾 秀介商品詳細を見る 父が出ていき、母が交通事故で死に、残されたのは酒屋で働く十九歳の蓮と中学三年生の妹・楓。そし...
| しんちゃんの買い物帳 | 2009/10/02 10:24 PM |
龍神の雨 道尾秀介著。
≪★★★≫ 誰かを恨みながら死んでいくと、龍になるんだ。 母を海の事故で亡くした兄弟。その母は龍になったのか。龍は雨を降らせる。 あの日、雨さえ降らなければ・・・。 母を交通事故で亡くした兄妹。あの日、雨が降らなければ、母は事故には遭わなかった。 あの日
| じゃじゃままブックレビュー | 2009/10/12 9:40 PM |
龍神の雨
龍神の雨 著者:道尾 秀介 出版:新潮社 感想: 雨のせいで愛する人を失った子供たち。ある嵐の日の決断が重大な過ちにつながり、さらなる悲劇が起こる、というストーリー。 義父 ...
| どくしょ。るーむ。 | 2010/12/07 11:58 PM |