CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「サムシングブルー」飛鳥井千砂 | main | 「ゴールド・フィッシュ」森絵都 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「東京箱庭鉄道」原宏一
JUGEMテーマ:読書


会社を辞めふらふらとフリーター生活を楽しんでいた青年・妹尾順平。突然、謎の老紳士から「東京に鉄道をこしらえてほしい」と頼まれる。資金は400億円、期間は3年以内。新手の詐欺か?不審を抱きながらも、妹尾はスタッフ探しを始めるが…。技術も知識もないふつうの青年に、鉄道を開通できるのか?そして紳士の真の思惑とは?

駅近くの本屋さんで「床下仙人」が紹介されていて読んでみた作家さん「小説を書き始めて25年、売れない時代が続いて小説を諦めようとワゴン車一台分の資料を古書店に売り払った。得たお金で「かあちゃんと飲み歩いて」おしまいにするはずだったのが、「床下仙人」重版決定の知らせがとどき、再び作家のレールを走り出した」そうです。

主人公はセーノこと妹尾順平。勤めていた広告代理店をやめ、港区鮫島で祖父の遺産であるアパートのオーナーをやっている。20代での隠居生活は苦痛で深夜の交通整理のバイトをしている。ある日、バイト明けに吉野家でビールを飲みながら牛丼を食べていたら身なりのきちんとした紳士に話しかけられた。日野宮と名乗る男は「東京に二本のレールの上をがったんごっとんと走る鉄道をこしらえてほしい」という。事業資金は4百億円、完成までの期間は3年という条件付。そして日野宮はセーノに一億の小切手を渡したのだ。元同僚のリエをくどき「鉄路プランニング」略して「鉄プラ」を立ち上げた。代表取締役社長にセーノ、リエが専務取締役に就任し、スタッフを募集した。まず、元国鉄でスジ屋をやっていた徳さんを正式なメンバーに迎え入れた。それからリエの知り合いで雑学女王のひとみと、セーノが夜のバイトで知り合った元ラガーマンで機転の利くミキオだ。はたして素人に、鉄道を開通できるのか?


4百億円で都内に新しい鉄道なんていうと5キロくらいの短い鉄道しか引けないそうです。そんな中で「鉄プラ」が2本の企画「新宿路線案」と「世田谷路線案」周りの風景も知っている場所なので、地図をたどりながら色々想像したりして。「新宿路線案」1本に絞り、日野宮にプレゼンするがあっさりと却下。

元皇室だった日野宮がなぜ東京に鉄道を作りたいか、終戦直後子供だった自分の悔しい思い出をメンバーに語る。すっかりやる気をなくしたセーノだったが、ミキオは日野宮さんが求めるのはショーだといい、リエはディズニーランドのようなものだという。徳さんは都電に着目。ひろみは実家の伊予鉄道は鉄道と言うか身近な足だったという。そしてセーノは「東京に都電を!」とひらめいた。

それからラストまでは一気だったんだけど、鉄道が出来ましたやったー!っていうラストじゃない。なんとなくえ〜え〜そうなの???と驚かされました。

昭和22年の皇室典範の改正まで皇室いわゆる宮家が十家以上あった。民間人になり急に財産税を払わなければいけなくなった元皇室の人たちは土地を売らなければいけなくて、その時土地を買い叩いたのが西都急行だったとか。西都急行の社長の名前が筒井と言う名前だったり。なんだか実際にあったんの?どうなの?って思っちゃうことが色々とありました。

それにしてもセーノとリエをヘリコプターで南伊豆まで呼びつけておいて、裏取引が決裂したと思ったら自分はそおヘリに乗りかえってしまった西都急行の社長、すごい人です。

何故ロスアンゼルスから路面電車がなくなったか、何故都電の路線が大幅縮小されたのかという話も興味深かったです。
| 本:は行(その他の作家) | 22:17 | comments(2) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
| - | 22:17 | - | - |
コメント
ななさん、こんばんは。

元皇族と西武の関係って、ほぼこんな感じですが、誇張されている部分もありますね。
プリンスホテルっていう名称も、皇族が住んでいた跡地に建てられたホテルということで付けられたそうです。
ただ戦前から財閥だったことは確かで、このなかに描かれているような成り上がりっぽい雰囲気はないんですが。
| かつき | 2009/08/17 9:21 PM |
かつきさん、こんばんは。

なるほど〜
実際にある事だったわけですね。
プリンスホテル、たしかに「プリンス」だ。
と、今頃気がつく私でした。
| なな | 2009/08/18 8:51 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nanamemo.jugem.jp/trackback/1791
トラックバック
『東京箱庭鉄道』 原宏一
もしも自分で好きなように鉄道がひけたなら――。鉄道マニアの心をくすぐる、夢が広がるお仕事小説。祖父から港区の古いアパートを遺産相続した妹尾順平は、28歳でセミリタイア。アパートの大家をしています。のんびりとした生活を送る彼に、ある日、日野宮邦彦と名乗
| 猛読醉書 | 2009/08/17 9:24 PM |