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「乱反射」貫井徳郎
評価:
貫井 徳郎
朝日新聞出版
¥ 1,890
(2009-02-20)

JUGEMテーマ:読書


幼い命の死。報われぬ悲しみ。遺された家族は、ただ慟哭するしかないのか?良識派の主婦、怠慢な医師、深夜外来の常習者、無気力な公務員、尊大な定年退職者。複雑に絡み合うエゴイズムの果て、悲劇は起こった…。罪さえ問えぬ人災の連鎖を暴く、全く新しい社会派エンターテインメント。

「−44」から始まり「0」をとおり「37」までの物語。分厚いのに先が気になってどんどん読んじゃいました。色んな人が出てくるんだけど、それほどごちゃごちゃにならなかったのが不思議。


ある町に暮らす平凡な市民。過干渉の母親から逃れるために隣町に住んでいる新聞記者・加山聡。自分のこれまでを否定した娘に存在感を認められたい主婦・田丸ハナ。定年後、手持ち無沙汰になり犬を飼い始めた男・三隅幸造。責任を負いたくないのでアルバイトを続ける内科医・久米川治昭。子どもの頃から病弱な大学生・安西寛。市役所の道路課の職員・小林燐太郎。ハナとは井戸端会議友達だけど、ハナの事をお嬢様だと馬鹿にしている主婦・佐藤和代。容姿端麗の妹に振り回される姉・榎田克子。潔癖症の造園業者・足達道洋。それらの日々の生活が「−44」から「−1」まで語られ、「0」で加山の妻と息子の前に街路樹が倒れてきます。息子は街路樹の下敷きになり命を失う。そこから「37」までは新聞記者の父親が実りのない責任者探しをするのです。

誰でもしちゃっている「モラル違反」ちょっとだけ…今回だけ…だって、仕方ないんだもん…そんな言葉が聞こえてきそうな出来事が積み重なり一人の命が奪われます。被害者の父・加山の問いかけに、憔悴する人もいれば、怒りをあらわにしたり、他人に責任転嫁したりする人もいる。自分がちょっと悪いことをしたのはわかるけど、だけど仕方ないじゃない。って言う気持ちわからなくもないです。でも、きっとそれぞれが「自分のモラル違反によって、人が一人死んだのか」って心のどこかにズシっとくるものがあるんだろうなって思ったり。

| 本:な行(貫井徳郎) | 20:42 | comments(4) | trackbacks(2) |
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コメント
社会派の骨太の話で引き込まれました。

登場人物がどこにでもいるちょっと嫌なタイプの人ばかり。
ムカつきながらも、はたして自分はモラルに反した事は一度もしていないか?と問われればちょっと自信ないです‥

亡くなった坊やの次に潔癖症の彼が可哀想でした。この中では一番良い人だったのに。


| たまま | 2009/07/28 9:43 AM |
たままさん、こんばんは。
悲しい事件までの色々な人の行動
ひきこまれましたよね。

潔癖症の植木職人、彼は本当にかわいそうでした。
「なぜ?」って自分を責める彼の気持ちがわかって辛かったです。
| なな | 2009/07/28 9:02 PM |
いろいろと考えさせられる作品でしたね。
あいつが悪い、こいつも悪いなんて思い、でもそれじゃ自分はそんなに潔癖な人間か?って思うと、マナー違反してないわけなくて・・・。
一つ一つの行動がどんな風に連鎖していくかなんて、普通考えてられないですよね。でも、もし・・・ってずっしりくる物語でした。

でも一番のきっかけはあの犬の散歩の老人って私の結論なんですが。(爆)
| じゃじゃまま | 2009/08/01 12:14 AM |
じゃじゃままさん、こんばんは。

そうそう、あの人のあの行動も、この人のこの行動もっておもうんだけど、じゃあ自分は絶対に他人に迷惑をかけるようなことはしてない?って考えると自信がない。
そんな物語でした。

老人、たしかに彼が腰を直してたらねぇ。
| なな | 2009/08/01 6:14 PM |
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乱反射 貫井徳郎著。
≪★★★≫ それぞれが無関係に見える、小さなモラル違反。それが小さな男の子の命を奪った。 前半は、彼らの描写から始まり、遅々として進まない物語にちょっと辟易。これがどんな風に繋がっていくのか、はやる気持ちでページをめくった。 街路樹の脇にいつも犬の糞を
| じゃじゃままブックレビュー | 2009/08/01 12:09 AM |
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| - | 2014/03/10 9:13 PM |