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「六月の夜と昼のあわいに」恩田陸
恩田 陸,杉本 秀太郎
朝日新聞出版
(2009-06-19)

JUGEMテーマ:読書


よび覚まされる記憶、あふれ出る感情、たち上がる論理。言葉によって喚起される、人間のいとなみ。ミステリー、SF、私小説、ファンタジー、ルポルタージュ…あらゆる小説の形式と、恩田作品のエッセンスが味わえる「夢十夜」的小説集。フランス文学者・杉本秀太郎による詩、俳句、短歌に秘められた謎と、希代の新鋭画家による十のイメージに誘われた、摩訶不思議な十の作品世界。

「杉本さんから序詞が届くと、自ら新鋭画家の絵を選び、序詞と絵にインスパイアされて「日常と非日常のすきまみたいなもの」をしぼりだすようにひといきに書いた。」と何かのインタビューで見ました。絵が最初なのかと思ったら、まず序詞だったんですね。

読んでいると心がザワザワする感じ。恩田さんらしい文章といえばそうなのかもしれないけど、とにかく読みにくかった。行間にある何かを読み取らなければいけない、そんな物語ばかり。「夜と昼のあわいに」というより「行と行のあわいに」って感じ。読みながら気がついたら夢の世界っていうのを何度も繰り返しました。

「恋はみずいろ」
イージー・リスニングというジャンルの音楽を作り出した大家、P・Mが亡くなった。P・Mの音楽を聴くとき、初めてオグネの中にいたあの人に会った時を思い出すのです。

「唐草模様」
なぜ日本の泥棒が背負っているのは、いつも唐草模様の風呂敷なのだろう。私はなんとなくあの風呂敷が苦手だった。父とよく歩いた山の記憶。

「Y字路の事件」
古くから芸術家の感性にふれるところがあるY字路。7月17日の昼近くにそこで起こった不思議な出来事。始まりは11時半頃の大きな音だった。

「約束の地」
頬が、熱い。真昼の太陽にかざした傘のように。
扇風機だ。扇風機が回っている。

「酒肆(しゅし)ローレライ」
地図に載っていないし、探すと見つからない。行った事のあるひとは、普段はその店の事を忘れている。そんな居酒屋「酒肆(しゅし)ローレライ」

「窯変(ようへん)・田久保順子」
田久保順子がおのれの才能を確信したのは、まだこの世に生まれる前のことであった。その才能が開花する場所に生まれなかったのが田久保順子の不幸であり、全人類の不幸なのだ。


「夜を遡る」
今夜あたりグレメが上がってくるから、川に行ってはいかんよ。祖母にそう念を押されたが、タカシは家を飛び出しながら「ん」と上の空で返事をした。緑色の風が全身を包み込む。

「翳りゆく部屋」
自分のいいたい事を言いたいだけ言う友達。ほんの一分前までそこに彼女がいて話をしていたはずなのにいなくなっている。

「コンパートメントにて」
列車のなかの、コンパートメントの並ぶ廊下は時に暑すぎ時に寒すぎたがふたつめの車両のふたつめの部屋にひと組の男女が身動ぎもせず本を手に向かいあい黙って灰色の平野を運ばれていく。

「interchange」
3月の深夜。白いパソコンの画面の前で文章を打っては消す女。
| 本:あ行(恩田陸) | 22:07 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
出た出た、恩田節って感じでしたよね。(爆)
それでも読んでしまう自分がいますけど。
あまり分かってないけど、「約束の地」っていうのがわりと印象に残ってるんですよね。
映画のラストシーンを描写しているようで。
なんだか最後一人になった気がして・・・。

「Y字路の事件」は普通に好きですね〜。
| じゃじゃまま | 2009/12/16 12:58 PM |
じゃじゃままさん、こんばんは。

本当に「出た!出た!恩田節」ですよね。
物語を全然理解していなかったようなきがするけど
自分のものすごく簡単なあらすじよんだら
それぞれの物語の空気は思い出せた気がします。
| なな | 2009/12/16 8:55 PM |
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六月の夜と昼のあわいに 恩田陸著。
≪★★≫ 出たよ、恩田節。 なんというか、抽象的というのか、不思議な、不可解な物語の数々。 まあ、あんまり理解できたものはないけど、「Y字路の事件」は好きだった。 これで中編読みたいくらい。 過去と現在が交錯するY字路。 やはりなにかを感じる取るのか、プロ
| じゃじゃままブックレビュー | 2009/12/16 12:54 PM |