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「ペダルの向こうへ」池永陽
ペダルの向こうへ
ペダルの向こうへ
池永 陽


交通事故で妻を亡くした男・洋介。妻が事故を起こした日は接待ゴルフと偽って女の人とホテルにいた。事故を起こした車に同乗していて、右足を切断し家から出なくなった中学入学目前の息子・隆。傷ついた二人が亡くなった妻(母)の故郷宮古島に遺骨を還すため自転車で旅をする。

池永さん「コンビニララバイ」を読んで、なんとなくそのあと本を手にする事なかった作家さんでした。うーん。このタイプの話ばかり書く作家さんな訳じゃないんですよね…たまたま同じ感じだっただけなのでしょうか。

自宅の福生を出発して湘南、信楽、神戸、九州。泊まる先々で出会う人々は、どの人たちも悩み苦しんでいる。その人たちの話を聞き、自分たちのことを語り、旅たつときにはお互い少し元気になっている。そんな話が7つ続いた後、最終目的地宮古島に着きます。なんとなく「水戸黄門」的なんです。雑誌に連載されているのを読む分には、間隔があくから面白いと思うのです。だけど同じパターンの連続。はい。そろそろ印籠が出てくるよって感じです。

息子・隆は旅を通して少しずつ成長していくのです。義足をつけて足を引きずって歩くので、周りの人の注目を浴びます。後半は「足の事にふれられ、質問した人が「こんな事きいてごめんなさい」と言っても「慣れてるからだいじょうぶ。それほどきにしていない」と大人の対応。亡くなったお母さんを思う気持ちも少しずつ自分なりに変化させているんです。

だけど父・洋介には腹が立ちっぱなしでした。妻への罪の償い、息子への負い目。修復不可能な息子との関係。そんなものを断ち切るために、自分を痛めつける為の沖縄までの旅。湘南で木に名前を彫った部分から、「いやな人」って思いました。宮古島で、息子にすべてを託してしまうのはちょっと都合よすぎやしませんか?勝手に妻の立場にたって「息子を傷つけないで」ってプンプンしてしまいました。こんな父だからこそ、息子はリッパになったのですね。
| 本:あ行(その他の作家) | 22:35 | comments(4) | trackbacks(2) |
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コメント
印籠の比喩、うまいです!
まさにそんな感じです。
初めは父親が主人公だと思いそちらの目線で物語を追っていたのですが、途中から息子に共感し始めました。
父親は都合良すぎ勝手すぎです!
この本、女性の方が評価が厳しいみたいですが、さもありなんと思いますよね。
| りあむ | 2006/03/25 1:55 AM |
りあむさん、続けて読むとどうも胡散臭くなりますよね。
こんなに不幸な人たちばかりに出会うものかと。

女の人はどうしても亡くなった妻の立場に立って読んでしまうんでしょうね。あぁ不倫相手だとしても「わざわざ呼んで、言う事はそれなの?」って思いましたが。
| なな | 2006/03/25 10:51 PM |
すごい!まさ「水戸黄門」って同じことかいてますね(笑)。私の感想はもうナナさんの感想のコピペでいいです〜!!
| chiekoa | 2006/03/31 6:35 PM |
chiekoaさん、やはりこれは続けて読むべきじゃない本なんですよね。
不幸自慢大合戦、そして水戸黄門ですから。
| なな | 2006/03/31 9:05 PM |
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