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「鷺と雪」北村薫
北村 薫
文藝春秋
(2009-04)

JUGEMテーマ:読書


帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。良家の令嬢・英子の目に、時代はどう映るのか。昭和十一年二月、雪の朝、運命の響きが耳を撃つ―。

「街の灯」「玻璃の天」に続く、花村英子とそのおかかえ運転手・ベッキーさんが主人公のミステリー・シリーズ第三弾。昭和9年から11年にわたる3年の物語です。

前2作は続けて読んだのですが、それから2年近く経ってます。やっぱり色々な事忘れてました。「玻璃の天」でベッキーさんが何者なのかがわかっていたんだけど、それすら忘れていました。

「不在の父」の最後に登場する若月さん。英子が探していた詩が入っている本を送ってくれる。前作でも彼が出てきた後なんとも言いがたい不安な気持ちになったのですが、今回も同じ。そして「鷺と雪」で送られてくる3冊の本、服部時計店に電話したつもりで間違えてかけてしまった電話を偶然取った若月さん。それは昭和11年2月26日の朝、間違って電話したのが総理大臣官舎。歴史に疎い私でもこれはあれだってわかります。


参考文献の最後を締める文章がとてもいいです。三越のライオンが「必勝祈願の像」として受験生に人気がある事、能で梅若万三郎が面をつけて「鷺」を舞った事実、昭和10年、夏の帝都にブッポウソウの声が聞かれた事など、小説の中の出来事が実際にあった事だとわかると、英子とベッキーさんも存在したんじゃないか?そんな気持ちになります。

それにしても華族の生活ってすごかったんですね。
「不在の父」
兄が滝沢子爵に似たルンペンを浅草で見かけたという。その話を滝沢子爵が義理の小父にあたる道子さんに話した所、道子さんも最近滝沢子爵を見かけてなく、住所も滝沢の家から外れて小石川区に移っていた。滝沢子爵がどうしているのかを調べ始めた英子。

「獅子と地下鉄」
東京地裁の検事をしている叔父の弓原太郎子爵がいらした。弓原夫妻は最近能楽に関心を寄せているらしい。松子叔母が懇意にしている東京三越本店近くの和菓子店・鶴の丸の息子が夜中に上野で補導されたらしい。少年はなぜひとりそんな行動をとったのか…。

「鷺と雪」
弓原夫妻に誘われて能を観劇した英子。銀座の画廊で行われた能面の展覧会で、学友の小松千枝子さんと会うが、彼女はその場で倒れてしまった。修学旅行で関西方面に行った時にも千枝子さんは元気がなく、写真を撮ろうともしなかった。旅行から帰り千枝子さんに「相談がある」と言われた英子。実は、修学旅行前に写真機を買ったが、試し撮りした写真に、台湾にいるはずの許嫁が写っていたらしい。
| 本:か行(その他の作家) | 21:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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