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「うつくしい人」西加奈子
JUGEMテーマ:読書


会社を逃げ出した女、丁寧な日本語を話す美しい外国人、冴えないバーテンダー。非日常な離島のリゾートホテルで出会った三人を動かす、圧倒的な日常の奇跡。

久しぶりの西さん。デビュー作は未読なんだけど、それ以外はちゃんと読めてるはず。調べてみたら「きりこについて」って本が4月に出てました。


主人公の蒔田百合は、他人の苛立ちに敏感で、他人の苛立ちを感じると何も出来なくなってしまう。職場で上司から注意された時泣いていた。そして会社を辞めた。両親にはその事を知らせていない。町田に住む両親と姉。家は裕福で、いまだに父親のカードで買い物をする私。そして家には18の時から一度も家から出ない姉がいる。姉のようにはなりたくない。そう思って生きてきた。今の状態は姉と同じだと思い、旅に出ることを決意した。

そして瀬戸内海の島に立つ豪華なホテルへと旅立った百合。冴えないバーテンの坂崎とお金と時間が余っているドイツ人のマティアス。なぜか話があう3人。二人といると他人の苛立ちなどをそれほど感じないでいられる百合。3人は以前坂崎が図書館で見つけたという本に挟まっていた写真を探そうとする。
ふ〜とにかく主人公の百合が疲れる女なのです。自意識過剰すぎる。強迫性障害か?だれも気にしてないのにって何度も思いました。

そんな百合の心の中にある姉のこと。小さい頃からかわいらしくて、大人が好むようないい子だった姉。小学生まではそれで通ったが、中学になり周りから疎まれるようになった。そして高校を卒業してから自殺未遂をするようになった。姉のようになってはいけないという思い、姉と同じ血が自分にも流れているという焦り。そんな百合が5年間も働いているのにつかえないバーテンダーの坂崎とお金も時間もあるが母親を亡くし自分が進むべき道を見失っているマティアスと過ごすうち、姉への本当の気持ちを見つけるのです。

坂崎は五年間バーテンとして働いているが、7時までしか働かない。仕事はウェルカムドリンクを出すのと氷を砕くこと。ビールはできる。冴えない40男なのだが、英語の文章が読める。昔物理学を英語で教えていたとか。それ以外は謎めいてる坂崎。

その後、姉とどうなったのかそこら辺が気になるところです。

あとがきで「書き始めた物語は、少し辛くて、きゅうきゅうとしたものでした。執筆に取りかかった当時、私は、心の表面張力がぱんぱん、無駄な自意識と自己嫌悪にさいなまれ、うっかり傷つく中二状態が続いていた面倒な三十路女性で…」とありました。「うっかり傷つく中二状態」ってうまいこと言うなぁって思いました友達の話を聞いてると、本当に中二の女の子は面倒なのだよ。
| 本:な行(その他の作家) | 21:01 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
『きりこについて』がスコンとした面白さがあったので、西さんの作品読み始めました。

主人公が前半と後半別人?ってくらい変わって違和感がありましたね。
前半の百合は病んでいて、私も読んでいてイライラでした。

百合の戻ってからの生活、お姉さんとの関係、マティアスとのその後(こっちはないかな)どうなったのかな。
| たまま | 2009/07/08 9:14 AM |
たままさん、おはようございます。

「きりこについて」はまだ予約中です。
「スコンとした面白さ」楽しみです。

前半の百合、イライラしましたね。
まぁ、だからこその一人旅なんでしょうけど。

マティアスとのその後、何もないとは思うけど
「お金と時間が余ってる」人生って羨ましいです。
私にはどっちもない(笑)
| なな | 2009/07/09 9:15 AM |
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