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「雉猫心中」井上荒野
雉猫心中
雉猫心中
井上 荒野
JUGEMテーマ:読書


迷い込んできた雉猫に導かれるように「女」が「男」に出会った時、ありふれた住宅街に不穏な空気が立ち込める。そして、静かに官能があふれてくる。女の視点と男の視点が交錯する破滅的な愛と官能の物語。直木賞作家の最新長篇小説。

タイトルの雉猫(きじねこ)が読めなかった。今はもう大丈夫!

晩鳥陸朗と大貫知子は雉猫・ヨベルがきっかけで出合った。晩鳥には妻と娘が、知子には夫がいる。東京のはずれの、畑やら雑木林やらがたっぷり残ったのどかでのんびりした町の中だけで物語は進みます。
第一部ので知子が語り、第二部で晩鳥がそれぞれ出会いからを語ります。お互いがその時自分が何を感じていて、相手をどう見ていたのかが克明に記録されているのです。晩鳥の家で飼っていた猫・ヨベルが知子の家にやってきた事から二人の関係が始まります。貪欲に実を重ねる二人。だけど、相手を愛しているのかといえばそうでもないような。気になって相手の生活圏を覗き見るだけでなく、相手の家族にまで関心は向けられるんだけど、お互いの熱中しているタイミングがずれているところが悲しい。だけど、恋愛なんてそんなもんなんだろうな。

中学の教師である知子の夫が怖ろしい。人が嫌いで出かける時には車移動。中学教師なのに子供が大嫌いとか。性癖もかなりヘン。奥さんにスクール水着を着せてなにするんだ???晩鳥が覗いたPCの「LOVE」のファイルの中身なんてギャーーーって感じです。猫の影が窓の外に見えたときに「いいんだよ、餌をやったって。家に入れなければ」なんていうところでは、知子の不倫を知っているのでは???って思ってしまいました。

晩鳥はちょっと哀れ。美人でしっかり者の奥さんのことが大好きだったんだろうなぁ。だけど自分の仕事がうまく行かなくて、負い目を感じていたのかしらって思ってしまいました。

町内会長の小副川さんもすべてお見通しって感じで物凄く怖かったし、小副川一族の中学生の子供達も怖かった。晩鳥が「それぞれダッフルコートやベンチウォーマーのような物を羽織っていたが、その下は全員制服姿で、いつも思っていたことだが、私腹のジーパンとかスウェットパーカーを着ているときよりもずっと、だらしなく、危うい感じに見えた」と言うのに物凄く共感してしまいました。
| 本:あ行(井上荒野) | 22:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
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