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「船に乗れ!1 合奏と協奏」藤谷治
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
藤谷 治
JUGEMテーマ:読書


音楽一家に生まれた僕・津島サトルは、チェロを学び芸高を受験したものの、あえなく失敗。不本意ながらも新生学園大学附属高校音楽科に進むが、そこで、フルート専攻の伊藤慧と友情を育み、ヴァイオリン専攻の南枝里子に恋をする。夏休みのオーケストラ合宿、市民オケのエキストラとしての初舞台、南とピアノの北島先生とのトリオ結成、文化祭、オーケストラ発表会と、一年は慌しく過ぎていく。

タイトルから全く内容がわからない。このタイトルで青春小説とは思えないですよね。大人になった主人公が青春時代を回想するという形で物語が進みます。主人公、子どもの頃からかわいくないんです。小学2年生の時には「小学5年生」を読み、中学では哲学書を読んでるの。自分で「内容がわかっていたとは思えない」とは言うのですが…読みにくいかも…とは思ったのですが、高校受験で芸大を受けて落ち、祖父が額工を務める新生学園付属高校に行く辺りから面白くなってきました。
新生学園、幼稚園から大学まであって、高校と大学の音楽科以外は女子ばかり(なんだか私が通っていた中高と同じだわ)音楽科もサトルの同級生は男子が6人だけなのです。入学してすぐに学校一のチェロの腕前と言われるサトル。受験の時から仲良くなったフルートの伊藤慧、入学した時から気になったヴァイオリンの南枝里子、枝里子の友達で同じクラスの鮎川千佳。オーケストラの練習や南への気持ち、出合った先生などの事がすごく楽しく語られます。

気になる南はヴァイオリンの2年生合田先輩となにやらありそう。気になるけど、自分の気持ちは伝えられない。夏休みも過ぎた頃、練習中に鮎川が言い出した合田先輩の批判から、南が合田先輩となんでもない事を知ります。サトルは思い切って「文化祭でメンデルスゾーンのピアノ・ソナタをやらないか」と誘う。なかなか決まらないピアノをサトルのピアノ担当教師が引き受けてくれることになり、文化祭では出来ないが年末サトルの祖父・松野校長の家でホームリサイタルをやる事になり、そこに向けて一生懸命練習する3人。

オーケストラで本番ちょっと前に副科の先輩の弦が切れて、急遽自分のチェロと取り替えてあげたシーンはかっこよかった。ホーム・リサイタルは読んでいて盛り上がりました。そこでサトルの祖父が弾いたバッハのオルガン曲の意味、なんて素敵なんでしょう。

奥手のサトルと南のゆっくりとした恋。「俺のチェロどう?」「好きだよ」って言葉。オーケストラ演奏の後南が渡したメモ「演奏している津島君は、最高にきれいです。」とか。昔の高校生らしくて実にかわいかった。

伊藤君はサトルの事が好きなんじゃないかなって思ったんだけど、そこら辺は出てこなかったですね。ホームコンサートの後「このとき父が叔父さんと話していたことが、翌年からの僕の運命を決めたと、今の僕は知っている」とあります。何か不穏な空気が流れますが…続編気になります。
| 本:は行(その他の作家) | 23:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
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