CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「エクステンド」鏑木蓮 | main | 「最高の銀行強盗のための47ヶ条」トロイ・クック >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「架空の球を追う」森絵都
架空の球を追う
架空の球を追う
森 絵都
JUGEMテーマ:読書


異国で、町のスーパーで、銀座の飲み屋で、タクシーの中で、野球場で……。日常の光景からふっと湧き上がってくる、人生の機微をユーモラスに描き出す11篇を収録した短篇集。初出「オール讀物」

森さんの児童書も大好きだけど、こうやって同世代の女性の視点で書かれた物語も共感するところいっぱいで好きです。やっぱり森さんはいいなぁ。

日本だけでなく色々な国での出来事。笑えるものから、しみじみしちゃうものまでバリエーション豊かでした。一つずつ物語に入り込んでしまいました。

最初の「架空の球を追う」を病院の待合室で読み「欽ちゃん走り」のところで思わず「プププ」とふき出してしまいました。シーンとした待合室で…

「銀座か、あるいは新宿か」の高校時代の友達が飲み会を銀座にするか新宿にするかって話もその話をしながらも、メニューについて語ったり、近況だったり、隣の席の人たちが迷惑がるのを感じていても、それでも会話は尽きない。そんな様子が「わかる、わかる」って思いました。

「パパイヤと五家宝」も庶民派スーパーじゃなくちょっと非日常のスーパーでセレブになりきる主人公が、リアルセレブを目にしてその人のかごの中身に注目しながら同じようにかごに入れていく様子。わかる!わかる!他人のカゴって気になるんだ。時々紀伊国屋なんて行くと、必要以上にウロウロしていりもしない調味料をカゴに入れてみたり…最後に方向転換したのに、牛脂が…っていうのに笑いました。

最後の物語が「彼らが失ったものと失わなかったもの」だったのもすごくよかったです。イギリス人夫妻の暮らしぶりが見えてくるようでした。こうやってキチンと生活しなければいけないなぁと。
「架空の球を追う」
少年野球を観戦する母親。全くやる気の見えない子供たちにコーチが激を飛ばす。

「銀座か、あるいは新宿か」
高校時代の友達と年に2回の飲み会をするようになって十数年。今回は最近離婚したばかりのふゆ美が8年ぶりに参加する。

「チェリーブロッサム」
駅までの抜け道にある早咲きの桜。ある朝、デジカメをもったカップルに「写真を撮ってください」と呼び止められた。お腹の大きい女性と茶髪の青年。写真を撮ろうとした時通りかかった女性。そしてカップルの男は…

「ハチの巣退治」
年中雨雲が立ち込めるこの町に久しぶりに爽やかな朝が訪れた。幸せな気分で職場に行くと、同僚達はしかめっ面。遠くの町の歯医者に行く社長が、出かける前に裏庭の蜂の巣を退治して置くようにと言い残して言ったのだ。

「パパイヤと五家宝」
仕事帰りの買い物。最寄の駅ビルのには三階と地下の二ヶ所にスーパーがある。ファンタジーを求めるなら三階。リアリズムを貫くなら地下。今日は3階に足が向いた。「私は優雅なマダムだ」そんな女を装いつつ陳列棚を覗き、高さにひるみそうになった時、何の躊躇もなく2500円のパパイヤを取る女性を見かける。

「夏の森」
駅前商店街にある百円ショップでかぶと虫を見つけた私。その時突然小学生時代に書いた「自由ホンポウになりたい」という作文の一節を思い出した。かぶと虫を買い、近所の森に放そうと計画するも夫と息子に馬鹿にされ…

「ドバイ@建設中」
婚約中の石油会社の御曹司との婚前旅行でドバイへ。

「あの角を過ぎたところに」
友達が始めたバーへ向うためにタクシーに乗った二人は昔常連だったお店が消えていたのに気がついた。そんな会話をしたところタクシーの運転手が「少し回り道をしてもいいか」といい、勝手に車を別方向へ。運転手は以前そのお店で働いていたらしい。

「二人姉妹」
おじさんの還暦祝いで温泉旅館に集まった親戚。そこで従姉妹の真紀に「有紀が私を避けている」と相談された。有紀と真紀は二つ違いの姉妹。

「太陽のうた」
難民キャンプで生活する私。今日もアキムがビジターを連れてきた。もう二度とビジターを自分の家に入れないと誓った私。

「彼らが失ったものと失わなかったもの」
バルセロナ空港のリカーショップで売っている箱入りのワイン。私が重さに躊躇して買わなかったそのワインを購入した英国夫妻。他の店をブラブラと見ていると人だかりが。その中心にいたのはワインを買った夫妻で、箱の底が破れワインが流れ出てしまったのだ。
| 本:ま行(森絵都) | 20:38 | comments(10) | trackbacks(9) |
スポンサーサイト
| - | 20:38 | - | - |
コメント
ななさん、こんにちは♪
ちょっと辛口だけどTBさせていただきました。
森さんの才能からしたらちょっと軽く書きすぎたのかなと思ってます。
まあ、それでも受け入れられる方が大半だとは思いますが・・・

「銀座か、あるいは新宿か」良かったですね。
女性が読まれたら共感できるでしょうね。

話変わりますが原田マハさんの『キネマの神様』面白かったですよ。
他の作品にも手を伸ばしそうです(笑)
| トラキチ | 2009/03/04 5:30 PM |
トラキチさん、こんばんは。
TBありがとうございました。
私は最初に読んだのが「永遠の出口」で
同世代の女性が書く物語にすごく共感したので
今回も同じように楽しみました。

「キネマの神様」よかったでしょ♪
原田さん、ぜひぜひ他の作品も読んでください。
| なな | 2009/03/04 9:18 PM |
表題から勝手に哲学的なお話なのかと読み始めたので、最初からいい意味であれ?って感じでした。

さらっと読めてどれも楽しめましたが、元少年野球児保護者なので「架空の‥」とラストの展開が見えなかった「二人姉妹」が良かったかな。
「ハチの巣退治」も海外小説風のらしさが出て面白かったです。

森さんの次回作もとても楽しみ!
| たまま | 2009/03/05 9:35 AM |
たままさん、こんばんは。
そうなんです。どれもこれもそれぞれのよさがありましたよね。
「ハチの巣退治」は本当に海外小説風でした。
「二人姉妹」もあぁ、きっと姉妹ってこんな風なだろうなぁって思えましたし。
次の作品楽しみですね。
| なな | 2009/03/05 10:01 PM |
こんばんは。
同世代の女性の視点で書かれた物語で、わかるなぁと思う話が多かったです。
女友達の飲み会の雰囲気がよく出ている「銀座か、あるいは新宿か」とか「パパイヤと五家宝」の牛脂もおもしろかったし、最後の話のイギリス人の夫妻も素敵でした。
| mint | 2009/03/06 9:44 PM |
mintさん、こんにちは。
本当に共感できる物語ばかりでした。
女友達の飲み会ってついつい大声になってとなりの人たちに迷惑がられちゃうんですよね。
そして牛脂!!!
そんなオチが!って笑っちゃいました。
| なな | 2009/03/09 2:47 PM |
こんばんは。
視点が女性ばかりだったので、もうちょっとだったかな。
だけど「パパイヤと五家宝」はサイコーでした。
マダムを追いかける心理、ふと我にかえる瞬間。
これなら男にもわかります。
他人のものって気になるもん。
| しんちゃん | 2009/03/15 8:48 PM |
しんちゃん、こんばんは。
そうか〜これは女の人向きの本なのかもしれないですね。
すごく楽しんじゃいました。
「パパイヤ…」
フと我に返ったけど、かごの中には忘れ物ってところが
大笑いですよね。
| なな | 2009/03/16 10:31 PM |
こんにちは。TBさせていただきました。
「パパイヤ〜」は面白かったですね。
確かに、たまに他の人の買っているものが気になったりします。
あ、カップめんばっかり…とか^^;
「ドバイ@建設中」も結構好きでした。
| 苗坊 | 2009/04/19 11:27 AM |
苗坊さん、こんばんは。
スーパーで他の人のカゴって気になりますよね。
おっ半額お惣菜買ってる!とかね。
どれもこれも女性の心理がよく表現されていましたよね。
| なな | 2009/04/19 8:34 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nanamemo.jugem.jp/trackback/1591
トラックバック
『架空の球を追う』 森絵都 (文芸春秋)
<女性の視点で描かれた短編集であるが・・・> まがりなりにも三十数年を生きてきた今の私たちは知っている。答えはひとつじゃないことを。結婚に生きても仕事に生きても、子供がいてもいなくても、離婚をしてもしなくても、セックスに愛があろうとなかろうと、そん
| 続 活字中毒日記 | 2009/03/04 5:25 PM |
『架空の球を追う』 森絵都
今日読んだ本は、森絵都さんの『架空の球を追う』(2009/01)です。
| いつか どこかで | 2009/03/06 9:34 PM |
「架空の球を追う」森絵都
架空の球を追う(2009/01)森 絵都商品詳細を見る やっぱり罠にはまった。そんな気がする。ふとした光景から人生の可笑しさを巧妙にとらえる森絵...
| しんちゃんの買い物帳 | 2009/03/15 8:47 PM |
架空の球を追う 森絵都
架空の球を追う やっぱり罠にはまった。そんな気がする。 ふとした光景から人生の可笑しさを巧妙にとらえる森絵都マジック。 たとえばドバイのホテルで、たとえばスーパーマーケットで、たとえば草野球のグラウンドで、たとえばある街角で… 人生の機微をユーモラス
| 苗坊の徒然日記 | 2009/04/19 11:18 AM |
架空の球を追う/森絵都
JUGEMテーマ:読書 読書期間:2009/3/30〜2009/3/31 [文藝春秋HPより] 国で、町のスーパーで、銀座の飲み屋で、タクシーの中で、野球場で……。日常の光景からふっと湧き上がってくる彼女たちの想い。直木賞受賞直後から「オール讀物」に連載され好評を博してい
| hibidoku〜日々、読書〜 | 2009/04/19 12:04 PM |
「架空の球を追う」森絵都
「架空の球を追う」森絵都(2009)☆☆☆★★[2009050] ※[913]、国内、現代、小説、短編集、女流作家、女性 森絵都らしさとは何だろう。 作家より作品で語りたいとレビューを書いている。そう思っているのは事実だ。しかしその一方で、図らずも作家に触れたレビュー
| 図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜 | 2009/05/19 8:00 AM |
架空の球を追う
★★ 著者:  森絵都 出版社: 文藝春秋   短編集。『架空の球を追う』『銀座か、あるいは新宿か』『チェリーブロッサム』『ハチの巣退治』『パパイヤと五家宝』『夏の森』『ドバイ@建設中』『あの角を過ぎたところに』『二人姉妹』『太陽のうた』『彼らが失
| 自由の森学園図書館の本棚 | 2010/04/27 10:13 PM |
ちょっとした幸せ感
小説「架空の球を追う」を読みました。 著者は 森 絵都 11篇の短編集 独立した話で ショートともいえる作品も なんだろうか… 日常のちょっとしたことなのだが 魅了された まさに文学ならでは というのかな 人間の可笑しさ、ユーモアがあり 人間の優しさ、温かさも
| 笑う学生の生活 | 2011/12/08 8:40 PM |
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
| - | 2013/06/21 4:58 PM |