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「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子
猫を抱いて象と泳ぐ
猫を抱いて象と泳ぐ
小川 洋子
JUGEMテーマ:読書


天才チェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの密やかな奇跡の物語。廃バスに住む巨漢のマスターに手ほどきを受け、マスターの愛猫ポーンを掻き抱き、デパートの屋上に閉じ込められた象インディラを心の友に、チェスの大海原に乗り出した孤独な少年。彼の棋譜は詩のように美しいが、その姿を見た者はいない。なぜなら…

小川さんらしい静かな空気が流れる、この世の中からちょっと外れた場所で繰り広げられる物語。とにかく静かな空気が心地よくて、すぐに眠くなる。読んでる間じゅう睡魔に襲われて「本を抱いてソファーに眠る」私でした。小川さんの本って必ずこうなるのだ。

<親の名付けたごく平凡な名前>しか持っていなかった少年は巨大な体のためにデパートの屋上から出られないゾウ・インディラに親愛を抱く。次いで、壁に閉じこめられた少女ミイラに恋をする。廃棄されたバスで暮らす「マスター」の手ほどきでチェスを覚えた少年は、ミイラらと親密な対話を重ねる一方、チェスに熱中する。

チェス盤の下に潜り込み、駒の音を聞いて次の手を考えるリトル・アリョーヒン。海底チェス倶楽部でからくり人形の中に入り込んで打つチェス。人間チェス、白い鳩を肩にとまらせた美少女ミイラ、人形「リトル・アリョーヒン」を作った老婆令嬢。
チェス盤の下から聞く「コツン」という駒音。「慌てるな、坊や」というマスターの声。大きくなり過ぎてデパートの屋上から降りられなくなったゾウのインディラ。どんどん肥大し廃バスから出られなくなったマスター。建物の壁にできた隙間から出られなくなったミイラ。自分の大切な人達の最後を想い大きくなることに恐怖を感じていたリトル・アリョーヒン。その体はとうとう小さいままでした。そして盤下のリトル・アリョーヒンとなる。

全く鳴かない鳩を肩に止まらせたミイラとその鳩が鳴いた夜の出来事。ミイラの元を離れ、チェスをしていた老人達が住む場所で眠れぬ老人達のチェスの相手をするリトル・アリョーヒン。

ミイラとのたった1行の手紙のやり取り。手紙を介してのチェスの試合です。静かに、すごく静かに物語が進んでいき、最後のすれ違い…どうすることも出来ずに呆然と見守ってしまいました。
| 本:あ行(小川洋子) | 21:23 | comments(12) | trackbacks(14) |
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コメント
こんにちは。
お久しぶりです。
この本は小川さんらしい静かな世界が描かれていて、チェスの駒の音まで聞こえてきそうでした。
ミイラと手紙を通してのチェスに込められた二人の気持ちも切なかったし、最後のすれ違いに思わずウルっとなりました。
それでもリトル・アリョーヒンは最後は幸せな気持ちだったと思いたいですね。

| | 2009/02/17 10:27 AM |
mintさん、こんばんは。
チェスの駒音聞こえてきましたよね。
静かすぎて、本当に眠くなって困りました。
小川さんの本ってそういうのが多いです。
ミイラとの手紙でのチェス。
ほんの1行なのに、そこに色々な気持ちがこもってましたよね。
リトル・アリョーヒン、幸せな気持ちだったにちがいないです。
| なな | 2009/02/17 9:11 PM |
ななさん、こんにちは。
確かに小川さんの小説って「静か」な感じなんですよねー^^
冒頭部分は、私が子供の頃のデパートの屋上や、お子さまランチの事など懐かしく思い出しました。
「勝負」にこだわった小説は多いものの、チェスの美しさと調和?みたいのにこだわりがあるお話は珍しくて、楽しめました。でも個人的には、勝負にこだわったお話の方が、つい手に汗握って引き込まれちゃう方かな(^^ゞ

「空とセイとぼくと」久保寺健彦 は、感想は書かなかったのですが、私も読みました。幼くしてホームレスで成長した子〜が、どうも浮世離れしすぎていて、私個人的には、あんまり・・・でした^^
| latifa | 2009/02/21 6:23 PM |
latifaさん、こんばんは。

小川さん、いつも静かな空気ですよね。
それで、ついつい寝てしまうのです。

勝っても負けても、気にしない。
試合をしている時間が素敵。
そんな物語でしたね。

久保寺さん、毎回設定に驚き、読みながら「ありえないってば」って言ってるのに、でると必ず読んじゃう。
自分が不思議です。
| なな | 2009/02/21 8:50 PM |
ななさん、こんにちは♪
TBさせていただきました。
素晴らしすぎてなかなか感想の言葉が紡げませんでした(汗)

私ももちろん主人公は幸せな気持ちだったと思いますよ。
本当に一行チェスと最後のすれ違い心に残りますよね。

人生を達観したくなる響きのある作品であると思います。
| トラキチ | 2009/04/05 4:06 PM |
トラキチさん、おはようございます。
本当に毎回小川さんの物語の感想を書くのは難しい。
読んで、そして素晴らしさに触れてください!って言いたくなりますよね。
| なな | 2009/04/08 8:56 AM |
こんばんは。
小川さんはお初だしチェスにも不安でした。
でも読み始めたらまったく問題なし。面白かったです。
そしてあのすれ違いは切なかったです。

でも本物のボーンはどこへ行ったのでしょう。
瓦礫の下でないことを祈ります^^;
| しんちゃん | 2009/04/16 6:07 PM |
しんちゃん、こんばんは。
あら、初小川さんだったのですね。いがい!
しんちゃんならガシガシいってるかと思ってました。
すれちがい、切なかったですよね。

| なな | 2009/04/16 6:57 PM |
静かだけど美しくて慈愛に満ちた話でしたね。
特にマスターやお祖母さんの愛情が素敵でした。
読んだ後心が瑞々しくなった気がします。

息子達はマグネット式の携帯チェスを時々やってます。
難しそうでパスしてたけど、教えてもらおうかな。
| たまま | 2010/01/25 12:03 PM |
たままさん、こんばんは。
静かな物語でしたね。
チェスの駒の音が聞こえてくるようでした。

マスターもお祖母さんもほんとうに愛情いっぱいでした。
いつまでも側にいてあげて欲しかった…

息子さんたちチェスやるんですね。
なんだかかっこいいです。
| なな | 2010/01/25 8:17 PM |
ななさん こんにちは
この小説、よかったです。
切なくて悲しくて、でも何処かに希望がありました。
読後感にたっぷりと浸れる素敵な小説でした。
| yori | 2011/04/09 6:02 PM |
yoriさん、こんにちは。

読んだ後暫く、こっちの世界に戻ってこられない。
そんな小説でしたね。
| なな | 2011/04/19 12:40 PM |
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