CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「車のいろは空のいろ 春のお客さん」あまんきみこ | main | 「僕の好きな人が、よく眠れますように」中村航 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「北緯14度」絲山秋子
北緯14度
北緯14度
絲山 秋子
JUGEMテーマ:読書


30年の時を越え、やっと神様に会える!西アフリカ・セネガルへの魂の旅。友だちと出会うこと、自分の居場所を見つけること、言葉の本当の意味をさがすこと、大切なことを考え続けた長篇紀行。

講談社創業100周年記念「書き下ろし100冊」のうちの1冊なんですね。

絲山さんのセネガル滞在紀。セネガルの人たちがすごく魅力的です。友達だったらふらっと家に立ち寄ってご飯を食べていく。電気も水も急に止まる。でもそんな事も当たり前になって行く。

20年前にフランスでフランス語を習った絲山さんが次第にセネガル人のフランス語やウォルフ語に慣れ親しんでいく様子。言葉がわからないのに不思議と気持ちが伝わること。居場所がなくてホームシックにかかってたのに、気がついたら帰るのがいやでグズグズと泣いていたり。日本に帰ってからの虚ろな日々。私もアメリカから帰ってきたとき暫くそんな感じだったのですごくよくわかりました。

絲山小説と同じように女なんだけどオッサンが入ってます。

タンバクンタで獣医をやってるおっちゃんとの会話。「なぜ馬は群れるのに牛はばらんばらんに歩いているんですか」という絲山さんの問いに「強い奴はむれなくていい。牛ってのは四つも胃があるから強いんだ、馬は一つしかないから常に水のそばにいなくちゃいけないしな。埋まって言うのは自然界では弱い動物なんだ。だから群れる」って。絲山さんも「なるほどねー」と納得してましたが、私も納得。人間界もそうなんだ。きっと。

30年来の憧れの人、絲山さんにとっては神様のような存在のドゥドゥに会った時のこと。「ドゥドゥはやっぱり、私の中の神様のルーツだった。それはときどき小説の形をとって「海の仙人」に出てくる役に立たない神様のファンタジーになったり、「エスケイプ」に出てくるいんちき神父のマンジャマンになったりする。」「書いてる時に神様を感じることがある」と書いてます。なるほどね〜この間の「ばかもの」にもそのようなものが出てきたなぁって思いました。
| 本:あ行(絲山秋子) | 21:24 | comments(2) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
| - | 21:24 | - | - |
コメント
ななさん☆こんばんは
「強いものは群れなくていい」って、絲山さんにぴったりの言葉だなぁって思いました。
そして「父も母もフランス語できますから」っていうのにビックリでした。
そういう環境から絲山さんが生まれたのかって、妙に納得してしまいました。
| Roko | 2008/12/28 9:19 PM |
Rokoさん、こんばんは。
「強いものは群れなくていい」動物の世界でも人間の世界でも一緒なんですよね。
絲山さんのご両親の話も素敵でしたね。
| なな | 2008/12/28 11:40 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
『北緯14度』 絲山秋子
北緯14度posted with amazlet at 08.12.25 絲山
| Roko's Favorite Things | 2008/12/28 9:11 PM |