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「となりのこども」岩瀬成子
となりのこども
となりのこども

子供の視点で(一人は老女)描かれた7つの短編。

図書館で棚を見ていて何気なく手にした本。表紙の絵がほんわかしてかわいかったのです。

主人公は10歳位の子供。小さい子を相手にすればしっかりとして保護者にならなければいけない。大人の前では完全に服従して依存しなければいけない。そんなどっちつかずの子供の気持ちがすごく正確に書かれています。タイトルの「となりのこども」この本にピッタリです。

一番最初の話「緑のカイ」では自分だけに見える廃屋のプールの底に潜む全身緑の友達。友達から気持ち悪がられ、暫く足が遠のき、そして忘れてしまいます。ある晩、散歩途中に見かけた黒い影が「カイを忘れたのか?」と聞きます。子供のときってそうやって自分ひとりの世界を持っていて、そして突然そのことを忘れてしまうんですよね。この話を読んで「偶然とったこの本、正解だったかも」って思いました。

そして「二番目の子」がすごいのです。最近、友人の話を聞いていると小学生の女の子の戦いは大変らしい。大人ほど物事を隠さないので嫉妬やら怒りやら独占欲やらそんなものがストレートに表現されるらしいんです。そんな小学生の女の子の日常が描かれています。5人でゲームをしながら歩いていくのですが、一人の子を標的にして意地悪をしてみたり、「言った」「言わない」の喧嘩をして頬をたたいたり。それなのにすぐに仲直りしたり。子供ってストレートなぶん、後もスッキリです。女の子ってこういう事沢山やって、そして少しずつ自分の感情を隠していくことを覚えるんだなぁって思いました。何でもストレートに表現できた子供の頃が懐かしい。

この物語も登場人物が少しずつリンクしてます。やっぱりこういうのはやっているんでしょうか?


「緑のカイ」
夜になると散歩がてら近所の従姉妹の家に行く麻智。ある寒い日、閉店した店先にうずくまってたのはカイだった。数年前、空き家のプールに住んでいた緑色のカイ。

「二番目の子」
放課後、一緒に遊ぶ5人の女の子。一人は小3で残りは小4。先頭の人のすることを真似するゲームをする。

「あたしは頭がヘンじゃありません」
一人暮らしの花井さん。ビンにかぶせる人形を作り話しかけて暮していた。老人ホームに入ったが、残してきた30人の人形の事が心配。

「夢のお告げ」
祖母、母、弟と暮す理沙。予言のような夢をよく見るが、誰も相手にしてくれない。

「ねむの木の下で」
毎日妹を保育園に迎えに行く夕子。月曜日と木曜日にドーナツショップの近くの木にキャットフードをまきに行く。ある日、煮干をネコに与える中学生の男の子に出会う。

「夜の音」
喫茶店にたむろしている兄を迎えに行った僕。そこで兄が友人のバイクを壊した事を知った。

「鹿」
迷子らしい小さな子を家まで送ってあげた麻智。それから毎日その子が家の前で待っている。
| 本:あ行(その他の作家) | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
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