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「地図男」真藤順丈
地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
真藤順丈

仕事中の“俺”は、ある日、大判の関東地域地図帖を小脇に抱えた奇妙な漂浪者に遭遇する。地図帖にはびっしりと、男の紡ぎだした土地ごとの物語が書き込まれていた。千葉県北部を旅する天才幼児の物語。東京二十三区の区章をめぐる蠢動と闘い、奥多摩で悲しい運命に翻弄される少年少女―物語に没入した“俺”は、次第にそこに秘められた謎の真相に迫っていく。第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。

第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞&第15回日本ホラー小説大賞大賞&第3回ポプラ社小説大賞特別賞、同時期に3つの作品で3つの新人賞を受賞した驚異的才能によるデビュー作!だそうです。3つの賞を同時にとってしまうなんて…すごいです。

小さなプロダクションの助監督の「私」がロケハンをしている間あった「地図男」国土地理院の発行による大判の詳細地図を携えていて一年中同じような服装をしている。身なりは小ぎれいで浮浪者っぽくもない。その男が持っている地図の余白には物語が書き込まれ、書ききれない物語は付箋や、広告の裏などにも書かれて地図に張られている。関東をフラフラしている地図男ですが、「私」がロケのために探している風景のある場所を聞くとピッタリの場所をたちどころに10箇所くらいあげてくれる。ロケハン中に地図男にあうと地図に張られた物語を読む私。
地図男は神出鬼没。いろんなところで地図を開いては地図の余白にその土地土地の物語を紡いでいく。 余白で足りなければ、その場にあった色んな紙に物語を紡いでいく。

そんな地図の余白に書かれた物語が面白いのです。千葉県北部で絶対音感をもって生まれた男の子の家出話。東京二十三区の区章をかけての壮絶は激闘。毎日決まった路線を走らせるのに飽きてしまった都バスの運転手がなったものは。そして、多摩川を境にその運命を隔てられた、ムサシとアキルの物語。なんとなく劇画タッチの漫画のような物語でした。

物語を語る「私」はなぜ地図男が地図帖を開く時、物語を語っているのか?誰に向けての物語なのか?そういうことが気になるのですが、地図男はそこら辺の質問には答えてくれない。最後になぜ物語を紡いでいるのかはわかるんだけどね。私はなぜ地図男がそれほどまでに土地に詳しいのかが知りたかった。それぞれの地名の由来などの薀蓄部分がすごく面白かったです。
| - | 21:52 | comments(4) | trackbacks(2) |
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コメント
なにかと話題の作家だけど、いまいちピンときませんでした。
なので、うちではズバッ!と斬っちゃいました。
自分とは肌が合わなかったので残念です。
| しんちゃん | 2008/12/09 10:49 PM |
しんちゃん、薄い本でさらりと読めましたよね。
小説というより漫画を読んでるような印象でした。
| なな | 2008/12/10 10:37 PM |
こんばんは。
ななさんは楽しまれたようですね!
私はちょっと合わなかったみたいでダメでした。
23区の話も、区章とかはわかるので楽しめるかな、と思ったんですがそうでもなく・・・。

でも確かにななさんがおっしゃるように漫画っぽい感じありましたね!
| masako | 2009/03/16 12:16 AM |
masakoさん、こんばんは。
話題になってた割には…って感じはありましたよね。
期待しすぎるといけないかも。
| なな | 2009/03/16 10:35 PM |
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