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「タチコギ」三羽省吾
タチコギ
タチコギ
三羽 省吾
JUGEMテーマ:読書


主人公の柿崎信郎は、祖母の葬儀のため故郷にかえることになった。今から30年前、柿崎が息子・智郎と同い年で「ノブ」と呼ばれていたあの頃、そこには大きな鉱山があった。

「最近三羽さんの新刊出てないな〜」って思ってたら出ていたんです!すっかり出遅れて読むのが遅くなりました。そしてまた新刊出ましたね。わ〜い。

40歳になり、不登校の息子と一緒に帰郷する現在。そして30年前、自分が息子と同じ年だった頃の物語。二つが交互に語られます。「ぼっけぇきょうてぇ〜」なんて言葉が出てきます。岡山なんですね。

ウネリン、チクワ、タカオミ、ガボちゃん、ジャガ夫。5人の友達と悪戯したり女の子を追い掛け回したり、野球をしたり。川原に住む右腕のない軍曹とのふれあいや、クラスメイトで考え出すと胃の裏あがりが「きゅう」となること。先生に「モッコリマン」や「タマキン先生」(女子ですよ。珠紀先生だから「タマキン」だなんて、本当に子どもらしくて笑っちゃった)東京の大学を中退して帰ってきて怪しげなことばかりしているゲンさん。「昔の子供がいる風景」って感じです。

鉱山の町、現場の労働者と経営者という住み分けは子供達の社会にも影響してきます。ダゼ夫中心の経営者サイドの子供達との対立。連日、ノブの家にやってきて父と話をして帰っていく大人たち。そして母親の機嫌は悪い。アメリカの会社が吸収合併しようというのだ。ストが起こり、ノブの父親は経営者サイドと労働者サイドの橋渡し役で連日忙しい。そしてアメリカからやってきた転校生ケビン。野球チーム結成の話は「夢はないのか…」と悲しくなりました。

父親を炭鉱の事故で亡くし、寮母になった母親と暮らすガボちゃんの話も悲惨でした。いつもいろんな所にアザを作り、「大人になったらあいつらを殺してやる」と言うカボちゃんの秘密を知ってしまったノブ。大人になった時の話でモッコリマン・望月があの頃は「やなやつ」だったのに結構いいことしてるんじゃない!と嬉しくなりました。

大人になった柿崎は小4不登校で親戚とも会話をしないでゲームばかりする息子との関係をどうしたらいいか途方に暮れてます。両親・姉一家と一緒の気まずさからふらりと外に出る柿崎。赤提灯の店を見つけふらりと入ります。そこにいた店主と酔いつぶれたおじさん、そして自分の事を知っているらしい葬儀屋。酒を飲み酔った勢いで息子の事を話し始める。

クレームばかりの親、裏でネチネチと虐める子供達、一人生け贄を出して後はなかったことにしたい教師。今の世の中って本当に怖いです。

店主はゲンさんという事は店主の遠慮ない発言でわかった。酔いつぶれたおじさんはモッコリマン、そして葬儀屋はダゼ夫だということが最後にわかり、そして息子への気持ちも固まる。そんなラストはよかった。
| 本:ま行(三羽省吾) | 20:56 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
三羽さんらしい下品さ(褒めてるんですよ〜)は健在ながらスコーンと突き抜ける明るさがあまりなかったかな。
少年時代の話はガボちゃんどうなっちゃうのかハラハラし通しでした。自分の予想と違って良かった〜。
モッコリマンも同じくいい意味で裏切られた感じ。

新刊出たのですね〜早速予約しなくちゃ。

| たまま | 2008/11/04 9:02 AM |
たままさん、こんばんは。
本当に下品なんだけど、笑って許せる下品さで好きです。
モッコリマン、なんてやつだ!って思ったけど
よかったですよね。うん。
新刊、もうすぐ手元に来ます。楽しみ。
| なな | 2008/11/04 10:20 PM |
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