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「ブルースノウ・ワルツ」豊島ミホ
ブルースノウ・ワルツ
ブルースノウ・ワルツ
豊島 ミホ
JUGEMテーマ:読書


研究者の父と、社交に忙しい母、専門の教育係やメイドとともに館で何不自由なく暮らしていた彼女の前に、野生児の「弟」が出現した…「ブルースノウ・ワルツ」死んでしまった片思いの相手のことを思い出に変えたくないと願うまに子を主人公にした「グラジオラス」

一つだけ残していた豊島さんの本。なんだかおとぎ話っぽくてビックリしました。

研究者の父と、社交に忙しい母、専門の教育係やメイドとともに館で何不自由なく暮らしていた楓。父親が研究のために野生児を引き取った。それが弟。食べる事意外に興味を持たず、言葉さえも理解しないので名前も付けられない。母親・麻亜子はバイオリンで身を立て、上流社会の仲間入りをした。バイオリンで「安泰」を買った母親が言う「男は顔と財力と誠実さ」2歳年下の婚約者・藤くんはどれももっている男の子。
言葉も理解しない「弟」の所に通う楓。だけど「弟」には全く変化がない。ところその弟が雪の日に裸足で外を転げまわりながら笑っている。それをみた楓も裸足で外に出て二人で雪を見て大笑い。そしてその時「ユキ」の「キ」に反応する弟。弟の名前は「ユキ」になった。ずっと窓の外ばかり見ているユキ。

教育係のキュウさんに世話をまかせっきりで、楓が立ちの悪い風邪にかかっても様子をみに雇用としない母親の麻亜子。これから少しずつ大人になっていかなければいけない楓は抵抗を試しみます。その時に麻亜子が言った言葉「あなたは、五年後には今言ったことを忘れてるの。この日に、ここで、私に向かっていった台詞は覚えてるかもしれない。けれど、それに込めたものは忘れるわ」「『悔しかった』ってことしか覚えてないもの。本当にあの頃の気持ちに戻ることなんかないわ。それが大人になるっていうこと」そんな風にさらりと言ってのける麻亜子。どれだけ辛い思いをしてきたんだろう…って思いました。そんな事思ってること自体、私はすっかり大人って事なんだろうけど。

「グラジオラス」はずっと見つめ続けていた同級生・きりおが突然亡くなり、だけどにわかには信じられないまに子は妄想の中できりおとの生活を続けます。そんな時出会ったイチト。そしてきりおとの二人っきりの世界を思い出せない。

自分だけは忘れないって思ってたのに、イチトの出現で少しずつきりおとの世界から遠ざかり現実に近づいていってしまう自分。悲しいけど、だけどイチトとの現実は楽しい。最後の涙の粒が印象的でした。
| 本:た行(豊島ミホ) | 21:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
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