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「きのうの世界」恩田陸
きのうの世界

きのうの世界

恩田 陸

JUGEMテーマ:読書




塔と水路がある町のはずれ、丘にかかる木の橋「水無月橋」で見つかった死体。1年前に失踪したはずの男は、なぜここで殺されたのか?



分厚い本です。恩田さんみずから「集大成です」と語ってます。恩田さんらしい世界が広がってます。何度も何度も寝そうになりました。つまらない訳じゃないんだけど、眠くなる。そんな物語でした。



舞台は、3つの塔(そのうちの一つは壊れたまま)と水路のある町。東京で失踪した男性の死体がその町の水無月橋で失踪から1年後に見つかった。初めてこの町にやってきて、何かを調べている「あなた」に向けて語りかけるという形で物語が始まります。町に張り巡らされた水路。そして雨。なんとなく「月の裏側」を思い出させるスタート。



そして死体となって発見されたのは市川吾郎。彼は子どもの頃から一度見たものを映像として記憶する能力を持っていた。市川が同僚の送別会が終わった後忽然といなくなった。そして1年後に死体となって発見されます。市川になにがあったのか、死の理由は。そしてこの町にある3つの搭は何のために作られたものなのか?

毎日決まった時間に犬の散歩をする双子の老女、その友人の元警察官。新聞配達をしている焚き火が趣味の高校生。江戸時代からその町の土木工事を担当している家の老女とその姪で昔搭に登ったことのある高校生。元高校教師で町の歴史に詳しい男。時々一升瓶をもってフラフラと家を出て行く酒造店の主人など、色んな人が語ります。



この町の秘密を知っている人、気づいている人、気づかないふりをしている人、そんな中町について調べる市川、そして市川の死後には女性が同じように調べていきます。



主人公は人じゃなくて町なんだろうなぁ。搭の使い道にびっくりしました。



市川のような能力を持った人、そういえば坂木司さんの「先生と僕」にも似たような能力が出てきました。あっちの二葉君は「受験に有利」って感じでその能力を気軽に使っていて羨ましいなぁって思っていましたが、いらない情報まで全てが頭の中に詰まっていて、いつかパンクする時が来る…というこの物語の設定。市川は頭をコンピューターのHDに見立てて、記憶したものをファイルに見立てタグをちぎり取るイメージを植えつける練習をして、とりあえず思い出さないようにしていたようです。こうなってくるとこの能力も「テストに役立つ」どころじゃなくなるんですね。
| 本:あ行(恩田陸) | 23:06 | comments(10) | trackbacks(7) |
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コメント
ななさんのおっしゃるように、つまらない訳じゃないので読み切りましたが、なんだかすごく長い話だったなぁ〜という印象が残りました。(恩田さんの集大成に対して失礼ですね;;)
恩田さんは『ドミノ』みたいな話が好きです。
| たまま | 2008/10/31 9:05 AM |
たままさん、こんばんは。
そう、「集大成」なんですよ。ねぇ…
町の風景が頭の中に見えるのも恩田さんらしいし
「なにやら起こるらしい」という不穏な感じも恩田さんらしかったんだけど、眠気に勝てなかった。
「ドミノ」たしか私の初恩田さん作品です。
もう、内容忘れていて、いつか再読したいなって思ってます。
| なな | 2008/10/31 8:55 PM |
失踪した男の痕跡を追いながら、彼の最期で章が終わって、実はここからが始まりなんだあ〜って、そう思えた自分の感触は好きだったんですけど、結局謎を散々盛り上げておいてのこの感じ(うまく表現できないけど)は、やっぱり恩田ワールドだ〜って思いました。(苦笑)
田中先生やら鞠やら、もっと不穏ななにかがありそうだったんですけどね、町の秘密。
これで、実は町民の意識調査の実験、なんてオチだったらどうしようかと思いましたよ。(笑)そんな作品なかったでしたっけ?
| じゃじゃまま | 2009/01/22 11:17 AM |
じゃじゃままさん、こんばんは。
「謎を散々盛り上げておいてのこの感じ」
たしかに恩田さんにはよくありますよね。
あれ?みたいなの。
町、もう少し何かありそうでしたよね。
| なな | 2009/01/22 9:08 PM |
こんばんわ。TBさせていただきました。
恩田さんの作品は過程が面白いんですよね。
結末はどうあれ^^;って失礼ですが。
私は堪能しました。
でも、まだ謎が残っていた気もしますね。
何か残っている気がします・・・
| 苗坊 | 2009/01/31 1:21 AM |
苗坊さん、こんばんは。
そうなんです!
恩田さんの小説、読んでる時の不穏な様子だとか
ワクワク感なんかがたまらないんですよね。
たとえ結末が…であってもずっと好きです。
| なな | 2009/01/31 7:31 PM |
恩田さんらしい作品でしたね。
市川の能力については、こんな特殊能力があったら、勉強しなくてもいい点が取れて便利だろうと安易なことを考えていましたが、本人にとってはつらいことなんですね。
| | 2009/03/01 11:14 PM |
花さん、おはようございます。
ホントに恩田さんらしい世界でした。
こういうの好きです。
市川の能力、とても羨ましいと思うんですけどね。
記憶が積み重なってしまうのって辛いのか〜と
実際、どうなんでしょうね。
きっとそういう人いますよね。
| なな | 2009/03/03 9:05 AM |
こんばんは。
ミステリだと思っていたので、あれにはガクっときました。
それにそんな理由でという、あなたのことも。
嫌いではないですが、残った謎のこともあって微妙でした。
面白いらしい「ドミノ」はずっと積んでいます(苦笑)
| しんちゃん | 2009/03/25 6:10 PM |
しんちゃん、こんばんは。
恩田さんって前半部分の不穏な感じが好きです。
それでいいのだって思ってます(笑)
「ドミノ」再読しなきゃ!です。
| なな | 2009/03/25 8:54 PM |
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