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「しかたのない水」井上荒野
しかたのない水
しかたのない水
井上 荒野


角田さんの「トリップ」に似ている感じ。あれは一つの街に住む人達の10名の物語だったけど、こちらはおなじフィットネスクラブに集まる男女6人。一人ずつか主人公になった連作短編集。

心の中に屈折した欲望を抱えそれでもギリギリのところで生活している6人の主人公。だけどフィットネスクラブで他の登場人物からみたら普通の人に見える。他人から見た自分と本当の自分。そんな事を考えました。そういう意味ですごくリアルな物語。

この6人それぞれが昔の思い出に囚われたまま生活し、明るい未来など絶対に訪れそうもない。読んでいてそんな絶望感が強く感じられます。「あぁあるある」って共感できるところが何もない。だけど、読むのをやめる気にはならない。そして最後の話「フラメンコとべつの名前」のラストが唯一あたたかい感じで終わったからなのか、読んだ後もいやな感じは残りませんでした。不思議です。

物語の舞台が京王線沿線、国領だったり調布だったり…私にとって懐かしい場所なのです。フィットネスクラブはあそこかな?マクドナルドはここかしら?って自分が知ってる場所を想像しながら読めて楽しかった。
「手紙とカルピス」
女を次から次へと替える男。どんな女と暮しても、10年間ずっと届くうすみどり色の封筒の手紙。

「オリビアと赤い花」
自分は若い、きれいと信じてる37歳主婦。昔愛した男「岡さん」を忘れられない。

「運動靴と処女小説」
リストラ退職した男。ジーンズもひとりで選べない。ふたまわり下の受付嬢と関係を持つ。昔小説家になろうと思った時に探していた本が忘れられなくて古本屋になる。

「サモワールの薔薇とオニオングラタン」
仕事もせず母と暮らす女。家では活発に料理を作る母だが、外では動きが緩慢になる。フィットネスクラブで見かけるプレイボーイのことばかり考えてしまう。

「クラプトンと骨壷」
フィットネスクラブの受付嬢。男の人を騙してはお金をもらう。家にレイラという亡くなった子供の幽霊がいる。

「フラメンコとべつの名前」
クラブのコーチ。フラメンコを教えていた奥さんが突然「勝子」だと名乗る。「奥さんは?」と興味津々の周りの目。住宅展示場に行くのが趣味。
| 本:あ行(井上荒野) | 20:38 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
ななさん、おはようございます。この本、読み始めはあまり魅力がなくて最後まで読めるかな〜と思っていたけど、最終的には面白かったです。6話の順番が絶妙だったと思いませんか?最後の2話で泣かせますね。とても複雑だけど、ラストの話しが一番好きです。図書館、今日から仮登録ね^^!
| coico | 2006/03/18 8:17 AM |
coicoさん、こんばんは。
私は物語がよく知っている調布だったので
風景を思い浮かべながら、色々想像しまして
それだけで楽しかったのです。
ラストのコーチ、自分がその立場だったら
どうするんだろうって思いました。

私はネットで自分がいったい何冊の本を予約してるのかが知りたいのです。
coicoさんは今日仮登録なさったのでしょうか?
| なな | 2006/03/18 8:56 PM |
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「しかたのない水」 井上荒野 (-。-)y-゜゜゜
タイトル:「しかたのない水」 著者:井上荒野 出版社:新潮社 女を傷つけることを何とも思っていない、肉体の美しい男。日常から解き離されることを強く求めているが用心深い人妻。妻が失踪したらしい水泳コーチ。人目を引く魅力的な受付嬢。フィットネスクラブ
| 読書大好きっ!料理もしなきゃっ♪ | 2006/03/18 8:18 AM |