人生ベストテン
角田 光代
6つの短編。
主人公は自分の本当の想いがわからなく、人にいやって言うことを言えない。「出会い」とは呼べないような小さな出会いがあって、自分の気持ちに気が付き前向きに生きていこうとする。
「人生ベストテン」の私。40年近く生きてきて今までの人生の1位が中学時代の思い出、二十歳過ぎてからベストテンに入る事がないっていうのがすごい。同窓会に行くときに自分の今までの事を旧友に説明するためのバージョンを4つ考えて練習してみたりして笑える。私にとってのベストテンは何だろうって考えてみよう!
「貸し出しデート」は舞台が吉祥寺。昔、それこそ二十歳の頃よく行ってた焼き鳥屋が出てきてなんだか懐かしかったなぁ。
「床下の日常」
水漏れしたマンションに壁紙を張りに行った僕、現場に立ち会っている奥さんに昼ごはんに誘われる。
「観光旅行」
恋人と別れる事になりそうな私、その事実から逃れるためにイタリアに旅行に来た。そこで出会った日本人の母と娘。
「飛行機と水族館」
アテネからの帰りに飛行機。ずっと泣いている隣の女。
「テラスでお茶を」
恋人との微妙な関係、自信のない仕事。中古マンションを買って気分をかえようとする。
「人生ベストテン」
40歳目前の私。眠れない夜には今までの人生のベストテンを考えてみたりする。中学校の時の同窓会に出席することにした。理由はベストテンの中の一位、二位を争う「恋愛成就」と「失恋」の相手が幹事に名を連ねていたから。
「貸し出しデート」
15年つきあって3年前に結婚した夫以外の男を知らない38歳主婦の私。若い男を借り出してデートすることにした。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)