CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 北海道の定番 | main | そして栃木 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「ラン」森絵都
ラン
ラン
森 絵都
JUGEMテーマ:読書


突然の事故で死んでしまった父、母、弟にもう一度会いたい。環はずっとそう思って生きてきた。ある日、自転車を走らせたその先に待っていたものは?

「直木賞受賞後第一作」だそうです。ずいぶん長いこと本が出ていなかったんですね。淋しかったわん!

タイトルが「ラン」だし、走る物語って思ってたのに物語の始まりが不幸連発。むむむ、これがどうしたら走るにつながっていくんだろう?と心配しながら読み始めました。が、森さんらしい「走り」でした。生死を暖かく扱うのがうまいなって思います。YA寄りというのか。森さんのこういう話好きです。

主人公の環は22歳でフリーター。9年前、13歳の時に両親と弟を事故で亡くす。その後育ててくれた叔母も2年前病気であっさりとこの世を去ってしまった。新しく移り住んだ町で初めて入った自転車屋・紺野サイクル。初めてなのにそこは懐かしかった。紺野さんとこよみと知り合いになるが、こよみが死に紺野さんは環に息子のために作った自転車「モナミ1号」を残し田舎へ帰っていった。モナミ1号でどこにでも出かけていた環はある日モナミ1号に知らない場所へ連れて行かれた。そこにいたのはこなみ…

ネタバレしているので、未読の方はご注意下さい。
環の後ろ向きな気持ち。人と交わるのが苦手なのは一人になった時の寂しさをイヤと言う程知っているから。死んでいった身内へ、どうしてあの時こうしなかったんだろう…って後悔でいっぱいの環。

そんな環がモナミ1号でみんなと再会する。13年前になくなってほんわかしてしまった両親と弟。環が来るのを楽しみに、環が昔好きだった食べ物を用意して待つ。2年前に死んだ叔母さんは「ここに来るんじゃない!」と環をしかります。人は死ぬと現世で持っていた苦しみや憎しみをどんどん捨てていく。そして心残りが何もなくなった時、セカンドステージに行く事が出来る。そんな「あの世」の世界観が森さんらしいのです。

40キロを6時間で走りとおさないといけなくなった環は一人でジョギングを始めます。なかなか進歩がないなっておもってた時声をかけたのがドコロさん。イージー・ランナーズのメンバーと週1回日曜日に駒沢公園で走り始め、少しずつかわる環。

イージー・ランナーズのメンバーがいいのです。有名選手だったのに突然陸上の世界から姿を消していたドコロさん。これはもう竹中直人さんしか頭に浮かばなかった!シニア組は62歳で退職している藤見さん、40代で夜の仕事をしている清花さん(ホントの名前が笑える!)、環の職場の同僚で毒舌家の真知栄子(一升瓶一気が得意技)ジュニア組はシェフの卵の大島君(方向音痴)肥満を気にして走り始めたハタくん(家が大金持ち)ドコロさんの姪で小枝のように細い小枝さん。それぞれが色んな事情でフルマラソンに挑戦するのです。

ファンタジーで、笑いどころがたくさんあって、読み終わった後に「私も走れるかも…」って思える本。よかったです。
| 本:ま行(森絵都) | 21:24 | comments(16) | trackbacks(8) |
スポンサーサイト
| - | 21:24 | - | - |
コメント
「私も走れるかも…」って同じく思いました。
でも無理だよな〜、とすぐに考えを改めました。
これって現実主義なのか。いや、違うか^^;
| しんちゃん | 2008/08/02 1:01 PM |
しんちゃん、ご指摘ありがとうございました。
感謝です。
「走れるかも」って思うけど、でも無理だよな〜
私も同じように思いました。
マラソンなんて絶対に無理!
| なな | 2008/08/02 9:49 PM |
こんばんは。
読み応えたっぷりでした。
イージー・ランナーズのメンバーもよかったです。
ドコロさんは竹内→竹中直人さん!
日本映画見てますね〜。うれしくなりました。
清花さんの本名、笑えましたね。
| 藍色 | 2008/08/03 2:42 AM |
藍色さん、おはようございます。
竹内→竹中!!!!ありがとうございます。
じつはしんちゃんにも指摘された後だったのです。
暑さのせいにしたいですけど、ただのボケです。
年中ですから。
イージー・ランナーズのメンバー個性的でしたね。
清花さんの本名笑えましたね。
でも、私最初はオカマなのかな?って深読みしすぎてました。
| なな | 2008/08/03 8:49 AM |
こんばんは。

最初のネガティブカラーにどうなることかと思いきや、走り出してからは加速ついて一気に読めました。
そうそう、そして私も走れるかも…って思った一人です。
なんだかんだこういう話読むといつも走れるかもって思うんですけど、なかなか走り出せません…(^_^;)
環を見習わなきゃ。そしてドコロさんにスカウトされたいです。
| ちきちき | 2008/08/04 9:50 PM |
ちきちきさん、おはようございます。
最初びっくりしましたね。
スポーツ系の爽やかな物語じゃなかったの?!?!って。
「走れるかも…」とは思うのですが
脳内で走るのだけに留めておきます(笑)
| なな | 2008/08/05 9:03 AM |
こんばんわ。TBさせていただきました。
素敵な作品でした。こういうのが、森さんの作品!って気がします^^
私もマラソンをしているのですが、10キロ以上走ったことがありません。
もはや環に抜かれています。
最後の爽快感が好きです。
ドコロさんのちょっとかわっているけど、まっすぐな所がすきですね^^
私もスカウトされたいなぁ。
それで、フルを走ってみたいです。
ドコロさんの指導なら、頑張れるかも・・・
あくまで「かも」ですが^^;
| 苗坊 | 2008/08/10 8:17 PM |
苗坊さん、こんばんは。
本当に森さんらしい!!!
こういうの読みたかったんだよ!って読みながら、ニヤニヤしました。
苗坊さんはマラソンやっているんですよね。
私よりずっと感想に近いと思います。
| なな | 2008/08/11 9:16 PM |
こんばんは。ななさん。
とても、森さんらしい作品でしたよね。
天国を行ったりきたりの設定なのに、ちっとも違和感を感じないことに、自分でも驚いてしまいました。
本当に、いいお話でした。
| ゆう | 2008/09/05 9:51 PM |
ゆうさん、こんばんは。
本当に森さんらしい物語で、天国をすんなり受け入れられましたよね。
森さん、次はどんな話なのかなって待ち遠しくなります。
| なな | 2008/09/06 8:31 PM |
YA寄りのような感じもしましたが、十分楽しめました。
分厚かったけど、スラスラ読めました。
個性的なメンバーがまた面白かったですね。
あの中にいたら、フルマラソンも走れてしまうのでしょうかね。
| Yuki | 2008/09/26 11:56 PM |
Yukiさん、こんばんは。
YAよりでしたね。でも、森さんはこの手の話がいいなぁって思いました。
イージー・ランナーズのメンバー最高でした。
あの中にいたらフルマラソンいけるのかな…
いや、でも、きっと私は無理かも(笑)
| なな | 2008/09/27 11:08 PM |
とても楽しく読みました。
ひとりひとりのキャラがいい!(特に真知栄子が強烈)
ドコロさんの竹中直人いいですね〜。
私は清花さん=杉本彩で読んでました。

この本は私の読んだ森さんの作品で一番好きな話かも‥です。

| たまま | 2008/10/15 9:45 AM |
たままさん、こんばんは。
本当に走るメンバーのキャラがいいですよね。
清花さん=杉本彩。なるほど。
私は最初に「オカマ?!」って深読みしちゃったので
どうもそっち系のイメージが頭から離れなくて(笑)
私は最初に読んだ「永遠の出口」が一番好きな作品です。
| なな | 2008/10/15 9:02 PM |
死後の世界が、ほんわかしていて、森さんらしかったですね。
この家族に会うために走るというのは、そこまでするのかとちょっと疑問も持ちましたが、後半、走ることで仲間の存在を知った環の姿は良かったです。
| | 2008/10/22 10:09 PM |
花さん、こんばんは。
死後の世界観、いいですよね。
森さん、こういうのが好きです。
一人ぼっちだった環が仲間と呼べる人たちに出会えて
ラストは本当によかったですよね。
| なな | 2008/10/23 7:17 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nanamemo.jugem.jp/trackback/1318
トラックバック
「ラン」森絵都
ラン(2008/06/19)森 絵都商品詳細を見る 本書はどこまでがネタバレになるのかわからない。だから、自分が思うところまで書いちゃえ、と書いた結...
| しんちゃんの買い物帳 | 2008/08/02 12:51 PM |
ラン 森絵都
ラン(2008/06/19)森 絵都商品詳細を見る ブックデザインは池田進吾(67)。書き下ろし。ネタバレありです。 22歳の夏目環は両親と弟、叔母を...
| 粋な提案 | 2008/08/03 3:54 AM |
森絵都『ラン』
「越えたくて、会いたくて、私は走りはじめた」
| 待ち合わせは本屋さんで | 2008/08/03 10:12 AM |
ラン
JUGEMテーマ:読書 カラフルから10年。直木賞受賞後初の書き下ろし新作。 「越えたくて、会いたくて、私は走りはじめた」理論社HPより 勝手に高校生くらいの陸上部の話と思ってたら、全然違ってビックリした。 『DIVE!!』(角川文庫)路線の話と思ってた。 na
| ぼちぼち | 2008/08/04 9:53 PM |
ラン 森絵都
ラン 環は家族を失い、その後育ててくれた伯母を失い、一人でアルバイトをしながら暮らしている。 人に心を開く事が出来ず、いつも一人ぼっちの環は自転車屋の紺野と親しくなる。 紺野もまた、大切な家族を失っていた。 ある出来事をきっかけに、今野は自転車屋をた
| 苗坊の読書日記 | 2008/08/10 8:07 PM |
ラン 森絵都
両親と弟を亡くし、同居していた叔母までが他界、天涯孤独となってしまった環。マラソンを通して、人々の温かさや家族の愛情を知る物語。 天涯孤独となった、ちょっと風変わりな女の子のシンプルな話かと思いきや、天国へと旅立ってしまった家族達に会いにいけるという
| かみさまの贈りもの〜読書日記〜 | 2008/09/05 9:52 PM |
ラン/森絵都
JUGEMテーマ:読書 読書期間:2008/9/13〜2008/9/15 [理論社HPより] 夏目環は家族を亡くし、途方もなく大きな喪失感を抱えて生きる22歳の女性。環がある日、愛用の自転車「モナミ1号」を走らせたその先に待っていたものは―?
| hibidoku〜日々、読書〜 | 2008/09/26 11:48 PM |
本「ラン」
ラン 森絵都 理論社 2008年6月 夏目環は、13歳で両親と弟を亡くし、20歳で奈々美おばさんを失う。22歳になって、町へ着たばかりのとき、サイクル紺野で買った自転車に欠陥があり、3日おきに研磨材をつけに来ていたことから、紺野さんと次第に言葉
| <花>の本と映画の感想 | 2008/10/22 10:06 PM |