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「ハルカ・エイティ」姫野カオルコ
ハルカ・エイティ
ハルカ・エイティ
姫野 カオルコ


髪は赤に近い茶色。短めのボブスタイル。大阪梅田のヒルトンホテルのTラウンジでコーヒーを注文する大正9年生まれのハルカ。八十台には見えない彼女は「手、放したらあかん」が現役の女でいるための心得だと姪に話す。そんなハルカの生きてきた道を描く。

すごくよかった。なんだろう?例えるなら終戦記念日の頃に放送される、「戦争と女の一生」みたいなドラマのよう。民法じゃなくてNHK版。それぞれの時代に起こった出来事を静かな声でナレーションする女の人の声も聞こえるよう。

大正9年生まれ。成人する頃には日本は戦争に突入します。今とは違い就職、結婚など自分の事を自分の意思で決める自由は殆どない。そんな中でハルカがいつも前向きで、背筋をのばして生きている姿がいいんです。

姫野さんの本「整形美女」「ツ、イ、ラ、ク」「桃」とこれ4冊読みました。「それよくわかる」って共感できる部分がどの本にもある。男の人が読んだらどう思うんだろう?女の私はとりあえず「女を捨ててはいけない!」って思いガサガサのかかとにクリームを塗りこみました。

女学生時代、教授の娘由里子、しょうゆやの娘ちづる、そして子爵の娘日向子+α(傘持ち。最後まで名前はαだったのが面白かった)とすごす日々はキラキラしている。結核で亡くなってしまったちづる。父親が大学の職を失い、女子を受け入れる事になった早稲田大学を受験すべく単身東京に渡る由里子。お嬢様で許婚がいたのに、駆け落ちをし夫を戦争でなくした日向子。

女子師範学校に通った後、教師になったハルカ。世の中は戦争へと向かっていく。そんな時お見合いして結婚した大介。結婚したとはいえ、すぐに戦地へとむかい舅・姑との暮らし。姑のミヨさんがとても素敵な人。自分は苦労したのに、嫁にはすごく優しい。実際こんな人はいるのだろうか?と思うくらいにいい姑なのだ。

戦地から帰って来た夫大介は起業が趣味。子供も生まれ、一見幸せそうに見えるが、何度も浮気をする大介。夫の浮気相手を見るたび、想像するたびその人の長所を探し、自分には短所しかないって思い悲しくなる。そんなハルカってすごいって思う。ハルカも浮気をし、それが大介にばれた時の二人の会話がいい。

会話は関西の言葉です。ラスト「うちは、ずっと大介さんといっしょやったさけ、ほんまにしあわせや」「はるか。”さけ”っていうてるわ」「え?」「いま、心のきれいなひとさけ、いっしょやったさけ、って言うてたわ。これまでずっと”さか”やったのに」ハルカの出身が滋賀で大介が大阪。少し前に「大阪の言葉を話さない」って会話があったけど”さけ”は大阪の言葉なのかしら?そこだけ一瞬え?何?って思い読み返してしまいました。関西方面の方だったらすんなり理解できるんだろうけど。
| 本:は行(姫野カオルコ) | 22:15 | comments(4) | trackbacks(2) |
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コメント
こんばんわ。
コメントありがとうございました。
姫野さんは初読でしたが、面白かったです^^
もっと読みたいと思いました。
ハルカはハイカラで、カッコいいですよね。
私も年を取っても気持ちは若くいたいです。
| 苗坊 | 2006/05/15 9:37 PM |
苗坊さん、こんばんは。
こちらにもコメントとTBありがとうございました。
TBしていただくと、TB返せるようです。
なぜなんだろう??

姫野さん、デビュー作の「ひと呼んでミツコ」が面白いみたいで、次はそれ読んで見ようかと思ってます。
| なな | 2006/05/16 9:03 PM |
読了しました。
なにがうらやましいって、姑さんですよね。
でも実際にそんな姑がいたら、私も時子のように裏を探ってしまいそうな気がします。
ハルカの幸せはハルカだからこそあるんでしょうね。

私も関西弁のニュアンスわからなくて、「へえ」と思うばかりでした。
| chloe | 2006/05/19 8:19 AM |
chloeさん、こんばんは。

こんな姑さん、いたらいいですね。
そしたら私もいい嫁になれそうな予感…
いやいや、出来た嫁になれば姑もいい人になるのだろうか?
永遠の謎です。

方言の本、新鮮ですが微妙なニュアンスが理解できていないのでは?って心配になります。
| なな | 2006/05/19 9:44 PM |
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ハルカ・エイティ 姫野カオルコ
ハルカ・エイティ ハルカは大正生まれの81歳。 見た目はハイカラで、化粧もばっちり。 10歳以上も年下の男達を虜にする。 ハルカの妹、時子の娘秋子は、ハルカと気が合い、よく会っていた。 今はそんな風貌のハルカだが、決して楽な人生ではなかった。 ハルカ
| 苗坊の読書日記 | 2006/05/15 9:36 PM |
ハルカ・エイティ 姫野 カオルコ ☆☆☆☆
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