CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「イジ女」春口裕子 | main | ホワイト・ライズ >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「東京島」桐野夏生
東京島
東京島
桐野 夏生
JUGEMテーマ:読書


那覇港を出帆したクルーザーがほどなく難破、一組の夫婦が見知らぬ無人島に流れつく。3カ月後には、離島でのきついバイトから逃げてきたフリーターが23人、その後には日本への密航中に捨てられた中国人が10人余り、漂着して自給自足の生活を始める。唯一の女性がセックスの力で島に君臨し、リーダーが入れ替わり、中国勢との対立や裏切りがあり、かくして救出を待って5年、女は父親の定まらない子を妊娠する。

桐野さんの新刊。夫が「読んでみたい」って言うから先に貸したんです。が、初日に数ページで断念。「こういう話は…」ですと。そうだよね〜桐野さんだもの。前半半分くらいまでは読むのがきつくてちょっと読んでは気分転換を繰り返してました。

主に清子の視点で物語が語られるのですが、時々つまはじき者のワタナベやお姉さんと会話する男の過去から今までも語られます。

しかし人間って文明の全くないところでは食欲と性欲なんでしょうかね。島から脱出できる日を待ちながら、生活する日々。洋服なんてないからボロボロになったのを着ている人。全裸で過ごす人。葉っぱで作る人。色々です。島で唯一の女・清子は「生きる」事に貪欲なんだけど、パラパラと語られる男の人たちの物語は無人島生活でも何かしら自分の居場所を探しているのがなるほどな〜って思います。それが唯一の女の独占だったり、リーダーシップだったり、記録できる唯一の紙だったり。

唯一の女性・清子の立場も年を重ねる毎に変化していきます。最初は夫と二人で若者達の相談役に。唯一の女性と言うことでちやほやされるようになり、カスカベがと関係を持つ。夫、カスカベとの二人が亡くなった後、くじ引きで2年後とに夫を替えるということになり、ノボルが3番目の夫に。そして2年後、クジに参加したのは6名だけになっていた。夫になったのは記憶を失ったGM。その後ホンコンと船で逃亡したが失敗し、清子は裏切り者とみなされる。その後妊娠が発覚し…と本当に立場が色々とかわるんだけど、それも興味深いです。

日本人は気の合う人たちで群を作りシブヤ、ブクロ、ジュクと名づけた集落で過ごす。そして仲間はずれにされた数名が一人で暮らす。歌を歌ったり、椰子酒を作ったり、アクセサリーを作ったりして過ごす日本人に対して、ホンコンと呼ばれる中国人はヤンをリーダーとして魚を取って生簀を作ったり、農作物の植えたり生産的な生活をします。

清子の妊娠そして双子の出産。男の子と女の子、それぞれの未来に驚きました。
| 本:か行(その他の作家) | 20:22 | comments(10) | trackbacks(6) |
スポンサーサイト
| - | 20:22 | - | - |
コメント
桐野さんの作品はやっぱり結構キツイですよね。
気になって読んじゃうんだけど。
〈清子〉の生きることへの貪欲さに圧倒されつつ、男の人たちの動きが興味深かったです。
それにしても中国の人に比べると日本人ってやっぱり…

ラストはビックリしましたね。そんなことに…って。
| ちきちき | 2008/09/14 10:09 PM |
ちきちきさん、こんばんは。
そうなんですよね。
桐野さんの本、それほど読んでいないので
キツイってこと忘れてガツンとやられる。
清子はすごいです。
というか人間の本能むき出しの物語でしたね。
ラスト、あんな展開とは…
| なな | 2008/09/15 8:53 PM |
桐野さんの本はさすがに親子で楽しむのは無理ですね。
幸い息子も読みたがらないので、男性には不向きかも。

島の支配者として君臨しても、状況が変われば即転落。
すごい世界でした。

ちょっと疑問だったのは随分いろんな人が流れ着く事。
のわりにフィリピンの女性を最後に13年誰も来なかった事‥かな。
| たまま | 2008/10/09 9:07 AM |
たままさん、こんばんは。
桐野さんの作品、それほどたくさん読んでないんですけど
女の人向けなのかもしれないですね。
島の生活、ちょとした事で権力が移り変わっていって
一瞬たりとも気が抜けないというのか…
私はすぐに死んでしまいそうです。
たしかに長いこと漂流者がいなかったですね。
もしかしたら王国を作ってしまったので
漂流者がいたとしても接触しなかったとか。
| なな | 2008/10/09 9:42 PM |
こんばんは。
清子、すごかったですね。
計算高く立ち回るたくましさに引き込まれました。
権力の変化も読みどころでしたね。
結末は全然予想できなくて、
まるで、そこだけ別の人が書いたような印象でした(道尾さん以上のショック?笑)。
| 藍色 | 2008/10/17 3:16 AM |
藍色さん、こんばんは。
清子、本当にすごかったです。
「生き抜く」事の大変さをしみじみ考えました。
ラスト、あんな風になるなんて。
男の人って能天気???
| なな | 2008/10/17 8:34 PM |
そういえば、私も桐野さんダメなんでした。
それほど読んでるわけじゃないんですけど「柔らかな頬」の終わり方がすっごくダメで、後はOKだったりNGだったりが続いて・・・。
今回は絶対ダメってほどではないけど、う〜ん、だからなに?って印象でした。清子って結局嫌な女でしたよね〜。
| じゃじゃまま | 2009/02/02 11:56 AM |
じゃじゃままさん、こんばんは。
私なんて「柔らかな頬」も読んでないです。
本当にちょろっとだわ。
清子、本当に嫌な女でした。
| なな | 2009/02/02 9:38 PM |
こんばんわ。
サバイバルになりきれない日本人男性に比べて、清子のたくましさ、したたかさは凄かったですね。
まさかあんなラストシーンが待っているとは!
島の人と清子の話の食い違いが可笑しかったですね。
| ia. | 2009/02/27 12:45 AM |
ia.さん、こんばんは。
清子、実にしたたかでした。
生き抜くために精一杯がんばってましたね。
あのラストは驚きです。
男の人たち、能天気です。
| なな | 2009/02/27 8:51 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nanamemo.jugem.jp/trackback/1277
トラックバック
東京島
JUGEMテーマ:読書 あたしは必ず、脱出してみせる――。ノンストップ最新長篇! 32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、無人島に助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園
| ぼちぼち | 2008/09/14 10:09 PM |
東京島 桐野夏生
写真は三好和義。装幀は新潮社装幀室。 男31人と女1人が漂着した無人島の生活。脱出できるのか―。 絶海の孤島の閉塞感。いびつでサバ...
| 粋な提案 | 2008/10/17 3:17 AM |
・「東京島」桐野夏生
無人島に男31人と女1人が流れ着いた。 すごいテーマを考えたものだ。しかもその女性の設定年齢が見事。46歳。若くては駄目だけど、どこまで上げるか。46歳は私より年下であるが、仮に20台の若者だとしても充分性の対象になる年齢だ。さらに出産という観点で考
| 肩の力を抜いて | 2008/11/12 11:00 PM |
東京島 桐野夏生著。
≪★★★≫ 夫との世界一周の航海で遭難し、無人島に漂着した清子。後に、同じく遭難して漂着してきた日本人と中国人と共に、トウキョウと名付けた島で救出を待ちわびながらも、生き延びるためのサバイバルが始まった。 てっきり「バトルロワイヤル」みたいな殺戮が繰
| じゃじゃままブックレビュー | 2009/02/02 11:52 AM |
東京島
著者:桐野 夏生 出版社:新潮社 感想文: 桐野さんの異色の無人島漂流物語。 極限状態で生きる人々の姿が描かれていますが、想像していたような活力あふれる物語とはちょっと違いました。 登場するのは醜悪で矮小な人々。半端な計算高さで、悪意も憎悪も、なん
| どくしょ。るーむ。 | 2009/02/27 12:44 AM |
東京島  桐野夏生
東京島/桐野 夏生 桐野夏生 新潮社 2008 STORY: 夫の隆とともに遭難し、無人島にたどり着いた清子。そこに漂流してきた日本人と中国人の男たちの中で、女はただ一人。隆の死後、清子はくじ引きで決めた男と2年ごとに結婚することになって…。 感想:
| 読書・映画・ドラマetc覚書(アメブロ版) | 2009/03/08 6:11 PM |