CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< イブラヒムおじさんとコーランの花たち | main | 「こっちへお入り」平安寿子 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「鼓笛隊の襲来」三崎亜記
鼓笛隊の襲来
鼓笛隊の襲来
三崎亜記
JUGEMテーマ:読書


9つの短編集。「小説宝石」掲載の8つに書き下ろし1つを加えたもの。

なんとなくジャンルがこの間読んだ新井素子さんのショートショート「ちいさなおはなし」に似てるような感じ。今までの作品のような訳のわからないだけどきっちりと「決まりごと」がある世界とはちょっと違う作品が多かったのが残念。でもどの話しも面白かった。

「突起型選択装置(ボタン)」のボタン、押したらどうなるんだろう?読みながら「押して!押してみて!」って思ってました。

「鼓笛隊の襲来」
戦後最大級の”鼓笛隊”が日本に上陸する。避難勧告に従わず、音に取り込まれぬようやり過ごそうとする一家。

「彼女の痕跡展」
目覚めとともに私を襲った「恋人を失った」という喪失感。そんな時偶然見つけて入ったギャラリー。展示されているのは「彼女の痕跡展」そこで私が見つけたものは…

「覆面社員」
7年前に成立した「覆面労働に関する法律」人は覆面をかぶり違う名前を名乗って仕事をすることが出来る「覆面労働に関する法律」が成立して7年。同僚の由香里が覆面をかぶり新人の「青山紀子」となって出勤してきた。

「象さんすべり台のある街」
郊外の丘陵地に造成された街に移り住んで3年。だが、分譲開始1年にして開発のペースは鈍った。それに伴い放置されていた公園が整備されることになった。象がやってきたのだ。

「突起型選択装置(ボタン)」
彼女の背中にボタンがあると気づいたのは彼女がやってきて3日目だった。そして子どもの頃近所にボタンのある女がいたことを思い出した。彼女と暮らして1週間した時二人組みの男が「ボタンのことで」とやって来た。

「「欠陥」住宅」
大学時代の友達・高橋の携帯が繋がらなくなって2週間が過ぎた。家に電話をしてみると奥さんが出て「主人はおりますが、電話に出ることは出来ない」と言う。「家に伺えば会えるか?」と聞くと「見る事は出来るかもしれないが、会うことはおそらくできないと思う」と言う。何が起こったのか…

「遠距離・恋愛」
毎晩11時に彼からの定期連絡がある。「来週戻る」と言う彼。彼は浮遊する街に住んでいる。近いようで遠い彼との距離。

「校庭」
娘の学校公開日。30年ぶりに訪れる母校。体育館は建て直したが、校舎は昔のままのその学校に行ってみたら、校庭の真ん中に一軒の家が建っていた。そして娘のクラスで一人まるでいないかのように存在する女の子が。

「同じ夜空を見上げて」
5年前、忽然と姿を消した列車に乗っていた恋人。毎年、その電車とすれ違うことが出来る一本だけの電車に乗る私。彼を待つ“私”に届いたメッセージとは
| 本:ま行(三崎亜記) | 20:56 | comments(8) | trackbacks(9) |
スポンサーサイト
| - | 20:56 | - | - |
コメント
こんばんは。
これまでの三崎さんとはちょっと違ったけど、読みやすい一冊だったような気がします。
初めから最後まで全部楽しく読めました。
それにしても、ボタン押したらどうなるのか、やっぱり気になりますよねえ?
| ちきちき | 2008/05/07 9:55 PM |
読み終わった後、自分の現実と
ひょっとすると隣り合わせにあるかもしれないもう一つの現実との間の不安感で落ち着かなかった。
怖かった、でも面白かった。
| ナカムラのおばちゃん | 2008/05/07 10:08 PM |
発想がユニークで面白かったですね。
読みやすい感じでした。
最初と最後に温かい話が入ってる9つの話の並びも
よかったです。
| 藍色 | 2008/05/08 2:37 AM |
◇ちきちきさんへ

そういえば、今までのきっちりと完成した摩訶不思議な世界じゃなく、もしかしたらあってもおかしくない世界で、入りやすかったですね。
ボタン、やっぱり押すべきですよ。

◇ナカムラのおばちゃんさんへ

たしかにそうなんですよね。隣り合わせの恐怖。
「「欠陥」住宅」なんてまさにそう思いました。
どれもこれも面白くて、読み終わって満足ってニンマリしました。

◇藍色さんへ

最初と最後の温かな物語、よかったですね。
短編集で軽く不思議な世界を旅するのもいいものですね。
| なな | 2008/05/09 5:53 PM |
ななさん☆こんばんは
わたしも、隣のおじさんのように鼓笛隊に付いていってしまいそうです。
そして、あの「ボタン」押してみたいです!
| roko1957 | 2008/08/06 12:03 AM |
Rokoさん、おはようございます。
ひらひらと鼓笛隊についていってしまうのも
その中に入ってしまえば楽しいかもしれませんね。
「ボタン」!!!あれは気になります。
「押しちゃえ!」って何度も言ってました。
| なな | 2008/08/06 7:22 AM |
ななさんこんにちは!

ちょっとSFテイストの不思議な世界、怖い話もあったけど面白かったです。

三崎さんの本初めて読みました。
他はもっと摩訶不思議の世界なんですか?



| たまま | 2008/08/07 12:25 PM |
たままさん、こんばんは。
三崎さん、これが4冊目なのですが
どれもこれも「ここはこういう世界」って言う
きっちりと決められた不思議な世界が広がってます。
お薦めです!
| なな | 2008/08/07 8:41 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nanamemo.jugem.jp/trackback/1185
トラックバック
鼓笛隊の襲来
JUGEMテーマ:読書 見えているのに、見ていないものはありませんか? 戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか――。 表題作ほか書下ろし1編を含
| ぼちぼち | 2008/05/07 9:56 PM |
鼓笛隊の襲来 三崎亜記
鼓笛隊の襲来 三崎亜記 光文社 短編集 『となり町戦争』の著者 1年4ヶ月ぶりの新刊 記憶   過去の蓄積   取り残されることの恐怖    見えない部分に押し込められた何か     一つの世界の秩序が維持されている理由      いつまでも
| ナカムラのおばちゃんの読んだん | 2008/05/07 10:00 PM |
鼓笛隊の襲来 三崎亜記
ブックデザインは松昭教。イラストはまつあきのり。「小説宝石」掲載+書き下ろし。 植え付けられた奇妙な設定で確かなはずの日常が一変。...
| 粋な提案 | 2008/05/08 2:38 AM |
「鼓笛隊の襲来」三崎亜記
「鼓笛隊の襲来」三崎亜記(2008)☆☆☆★★ ※[913]、国内、現代、小説、シニカル、近未来、シュール、短編集 ※あらすじあり、未読者は注意願います。 三崎亜記も短編より長編が好きな作家。デビュー作「となり町戦争」[http://blogs.yahoo.co.jp/snowkids196
| 図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜 | 2008/05/08 3:56 PM |
鼓笛隊の襲来 三崎亜記
鼓笛隊の襲来(2008/03/20)三崎亜記商品詳細を見る <赤道上に、戦後最大規模の鼓笛隊が発生した> ミャンマーで大型のサイクロン襲来。大きな...
| それでも本を読む | 2008/05/10 11:37 AM |
『鼓笛隊の襲来』 三崎亜記
鼓笛隊の襲来posted with amazlet at 08.08.04 三崎
| Roko's Favorite Things | 2008/08/06 12:05 AM |
鼓笛隊の襲来<三崎亜記>−(本:2008年105冊目)−
鼓笛隊の襲来 # 出版社: 光文社 (2008/3/20) # ISBN-10: 433492601 評価:92点 初めて著者の本を読んだ。 面白い。 独特の世界観にすっかり嵌まり込んで、読みふけってしまった。 ありえない世界なのに、いかにもそこにありそうな世界。 明日、自分が目覚め
| デコ親父はいつも減量中 | 2008/08/18 12:43 AM |
本「鼓笛隊の襲来」
鼓笛隊の襲来 三崎亜記 光文社 2008年3月 赤道上に、戦後最大規模の鼓笛隊が発生した。老人ホームに入居している義母もつれてくるが、この襲来に、避難しないで家でいる家族だったが・・・・・・・ ありそうでありえない設定が奇抜。 台
| <花>の本と映画の感想 | 2008/09/16 9:13 PM |
奇妙な文学
小説「鼓笛隊の襲来」を読みました。 著者は 三崎 亜記 9つの話からなる短編 今作でも三崎ワールド健在 ちょっと普通とは違う世界でおこる物語 9作品 どれも面白い 設定の奇妙さが効いてますね 全体として どこか悲しさがあり 何か失った者たちを描いているよう
| 笑う学生の生活 | 2011/09/05 11:41 PM |