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「福袋」角田光代

福袋
角田光代
JUGEMテーマ:読書


私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…直木賞作家が贈る8つの連作小説集。

角田さんらしい、キラキラ光るものが全くないごくごく普通にありそうな人生が8つ。主人公の年齢が40歳そこそこ。角田さん、ご本人の年齢に近い人たちの物語です(って事は私ももろ同年代の人たちの物語って事なんだけど)

「福袋」で主人公が「私たちはだれも福袋をもたされてこの世に出てくるのではないか。福袋には、生れ落ちて以降味わうことになるすべてが入っている。希望も絶望も、よろこびも苦悩も、笑い声もおさえた泣き声も、愛する気持ちも憎む気持ちもぜんぶ入ってる」と思い当たります。なんだかうまいこと言うな〜と感心しました。

「フシギちゃん」で彼の携帯が同じ時刻になることに気がついた主人公がフシギちゃんである長谷川さんにその事を話します。そうすると携帯がない時代に恋愛していた長谷川さんも彼の家に住んで同じような経験をしていたといいます。天袋にある元彼女からの手紙を見つけてしまい、ストーカーのように彼を追い回した。そんな話を聞きながら、主人公も私は何をあけてしまったんだろう…と感じます。なんだか去年似たような事があった私にはすごく身につまされる物語でした。
「箱おばさん」
駅ビルの地下にある洋菓子屋で働く私。ある日、改札を出てきたおばさんがまっしぐらに私が働く洋菓子屋を目指して歩いてきた。大きなダンボール箱を持ち「すごく悪いと思うんだけど、荷物を預かっていて欲しい」とダンボール箱を置いていってしまった。店長にはムッとされ、最後まで残る事になった。

「イギー・ポップを聴いていますか」
3年前にローンを組んで買った家。家の前のゴミ置き場に紙袋が落ちていた。妻が怒るのは知っていたけど、僕は拾わずにはいられなかった。慌てて自分の部屋に置き、何食わぬ顔で料理する妻の元へ。サッと食事を済ませ、自室で袋を開けてみる。入っていたのはビデオテープだった。

「白っていうより銀」
市役所に離婚届を出した帰り、駅で「トイレに行きたいから」と赤ちゃんを預けられる。反対側のホームにいた元夫がやってきて一緒に赤ちゃんをあやす。もし、子供がいたならば…

「フシギちゃん」
会社の同僚、フシギちゃんと呼ばれている長谷川さんになんとなく話した彼が知らない女とメールしてるという話から二人でのみに行くことに。そこで聞いた長谷川さんの過去の話。

「母の遺言」
母の四十九日で久しぶりに実家に集まった4人兄弟。長男・一郎、長女・富美子、次女・奈未子、三女・真実子。母の遺産を巡り話し合う4人は子どもの頃から全く変わってない。

「カリソメ」
恋人を作り家を出て行った夫への手紙をあけてみたら同窓会のお知らせだった。夫のかわりにと出席してみた。

「犬」
同棲を始めようと引っ越した日。家の前に犬がいた。元の飼い主の所に連れて行ったが犬が心配なあまり、毎日犬の飼い主の家を見張り帰りが12時過ぎの彼女。クリスマスの日、彼女が犬を盗むと言い出した。

「福袋」
兄の婚約者と熱い大阪の町を歩く私。婚約者は兄が大阪のラーメン屋にいるという。両親が手を焼いていた兄。縁を切ったつもりだったのに。兄がいたほうがいいのか?いないほうがいいのか?
| 本:か行(角田光代) | 22:07 | comments(10) | trackbacks(8) |
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コメント
こんばんは。

>角田さんらしい、キラキラ光るものが全くないごくごく普通にありそうな人生

に思わず笑ってしまいました。表紙はなんかキラキラしてんのに(笑)
後半怖い話が多かったですね。
私は「犬」の女の人が怖くて…あの人とこれから何もなかったように住める男の人も怖い…
| ちきちき | 2008/03/25 7:34 PM |
ちきちきさん、こんばんは。
そう、表紙はキラキラとかわいらしかったですよね。
「犬」の女の人、完全にいっちゃってましたね。
男の人はこれからずっと一緒にやっていくんだろうか?
一度違う方向に向いた気持ちのまま
何事もなく暮らしていくでしょうかね?
怖いです。
| なな | 2008/03/25 10:31 PM |
もっときらきらかわいらしい話が多いのかと思いきやでしたね。角田さんらしいお話たちでした。
よく考えるとどれも怖い話に展開してもおかしくなかったですよね。「犬」は本当に怖かったです。女の人も怖いけど、男の人も。

「福袋」のあれは名言でしたよね。わたしも心に残ってます^^
| まみみ | 2008/04/30 8:26 PM |
まみみさん、こんにちは。
そう、そう。黒というほどでもないけど角田さんらしい話でしたね。
怖い物語寸止め(笑)

| なな | 2008/05/01 10:38 AM |
こんばんは。
表紙のかわいらしさはフェイクでしたね。
開けてみなくちゃ中身はわからない。
まさに福袋のような作品でした。
| しんちゃん | 2008/06/22 8:05 PM |
しんちゃん、こんばんは。
>開けてみなくちゃ中身はわからない
>まさに福袋のような作品でした。
うまい!
しんちゃんにとって、この福袋はあたりでしたか?
| なな | 2008/06/22 10:10 PM |
こんばんは。
角田さんらしいリアルな短編集でした。
タイトルが深い意味を持っていましたね。
名前には福がついてても実際は
混沌としてる人生そのものみたいで。

例によってミステリ目線で楽しみました。
| 藍色 | 2008/07/10 2:18 AM |
藍色さん、こんばんは。
角田さんらしかったですね。
福袋ってワクワクして買ってきても
ガッカリしたりするんですよね。
| なな | 2008/07/11 7:45 PM |
ななさん、こんにちは!
角田さんは、同世代のお話を書く事が多いせいか、結構ちょこちょこと共感してしまいます。
この小説も、8つのお話それぞれに、部分的に、あ〜解るー!って処があって、楽しかったです。

ななさんの「くまちゃん」のレビューも拝見させて頂きました♪

このところ角田さんの短編を続けて読んでいるので、ここでまた八日目の蝉のような長編のドカーンとしたのも読みたくなって来ました★
| latifa | 2009/07/09 8:37 AM |
latifaさん、おはようございます。

本当にちょこちょこと「わかる〜。そうそう!」がありますよね。
だけど、短編は短い分だけ後々まで印象が残らない。
私も長編が読みたいです。
| なな | 2009/07/09 9:23 AM |
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