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「ララピポ」奥田英朗
ララピポ
ララピポ
奥田 英朗

ほぼ同時の時間軸の中で連動する6つの短編集。

苦手な分野の話盛りだくさんでした。「ポンツーン」に不定期連載されていたものですと書いてあります。雑誌?どんな人たちが読むものなんだろう?

お子様脳の私には苦手な分野が沢山登場するんだけど、それがメインじゃないので平気なのです。登場人物がイタくて悲しいのです。頼まれるとイヤとは言えず、キャバクラで働くつもりが最後にはAVに出演する事になるおとなしい子。イヤだと思いながらも中年主婦相手に寝なきゃいけない若者。勧誘を断れず新聞を同時に3つとり、浄水器や羽根布団を買ってしまい生活がカツカツのフリーター。いるいる、あるある。自分の中にもそういう部分が少しはあると思います。ついこの間も「もっときっちりと言わなければいけなかった」って思うことがあったのです。勧誘されると断れない青柳くんの「相手が踏み込むと、つい下がってしまう。そして自分の陣地を狭めてしまう」ドキっとしました。

「LIGHT MY FIRE」は怖い。43歳主婦。夫、娘と顔をあわす事無く暮らす日々。隣の家の郵便物を盗み見て嫉妬する。荷物が積まれていて行けない2階。階下から突然大量の消臭剤を上に向かってぶちまける良枝。なんで、二階に向かって?なんて思ってたら、そういうことなのかーって。はやり、周りの目というのは大切です。無関心はいけません。

表紙、鍵穴から覗く春画風の絵。図書館で借りたので中のイラストは見えません。中全体が春画なのか、それともだまし絵なのかが気になります。そして「ララピポ」の意味。ヘェーです。この本のことを話題にするとき、今までとはちがうイントネーションで「ララピポ」って言わなくっちゃ!

5章までのラストはまるでテレビの電源をプチっと切るように物語が終わります。最後の章、同時進行している物語の中でも時間が一番遅れて進んでいるようで、今までの「プチ」っと消えた話のその後がさりげなく見えホッとしました。


「WHAT A FOOL BELIEVES」
フリーライターの杉山博。ひきこもりの生活。上の部屋の音が気になり盗聴するようになり、図書館で出会った太った女と付き合い始める。

「GET UP,STAND UP」
キャバクラ嬢のスカウトマン、栗野健治。自分がスカウトした女の子の機嫌取りの日々。

「LIGHT MY FIRE」
43歳の主婦、佐藤良枝。殆ど会わない家族、汚い家。隣の家の郵便物を覗くのが趣味。最近AVの仕事を始めた。

「GIMMIE SHELTER」
カラオケボックス店員の青柳光一。最近カラオケボックスが援助交際の場所となり、まずいとは思いながらも流されて行く。

「I SHALL BE RELEASED」
52歳、官能作家の西郷寺敬次郎。「官能作家」という地位に不満を持つ。ある日取材のため出かけた渋谷で女子高生に誘われる。

「GOOD VIBRATIONS」
28歳のテープリライター玉木小百合。官能小説の原稿起こしをしているが、男を誘って裏ビデオを録画しそれを売って生活する。

| 本:あ行(奥田英朗) | 22:40 | comments(6) | trackbacks(4) |
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コメント
再度お邪魔させていただきました。私も奥田英朗さん大好きなんです。ななさんとは江國さんと東野さんと恩田さんが似てますね。
本当、ぷちっと切れたその後が分かって安堵しましたね。
私は、あのスカウトマンと、母娘でAVに出ちゃっていた娘の方との恋の行方ちょっと気になってしまいました。スカウトマン、惚れてましたよね。(笑)
奥田さんの作品は、ミステリよりもこういう方が私は好きです。
| じゃじゃまま | 2006/03/25 8:56 PM |
じゃままさん、奥田さんはいろんなタイプの話を書いていて
どれも面白い。すごい事です。

スカウトマンとAVに出ていた娘どうなったんでしょうね。
AV撮影時、母親と鉢合わせしたその後も気になります。
| なな | 2006/03/25 11:16 PM |
こんばんは。
超下品。女子的にはこれを好きと公言は出来ませんよね。
あら、ななさんを女子と言ってしまった。女性に訂正。

オチがブラックですごく面白かったです。
出来れば最後で明かさないで欲しかったかな。

ここまで書いて一言。ななさん憶えていないかも(笑)
| しんちゃん | 2008/08/31 11:02 PM |
しんちゃん、こんばんは。
本当に「面白かった!」なんていえません。
表紙の絵からして「なんだこりゃ!」でしたから。
最後、そりゃーもちろん覚えてないです。
自分の感想でもなにやらあったらしいとはわかるんだけどね…ぐっすん。
| なな | 2008/09/01 6:35 PM |
奥田英朗さんの本でなかったら読まなかったと思います。
下品なところは読み飛ばすとして、人間模様がおもしろかったです。
| | 2008/09/10 9:43 PM |
花さん、こんばんは。
これ、奥田さんじゃなかったら途中でやめていたかもしれません。
こういうのも書くんだって驚いた一冊です。
| なな | 2008/09/11 9:07 PM |
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ララピポ 奥田英朗著。
「サウスバウンド」の興奮も覚めやらぬうちに「ララピポ」読んだ。 なんだこりゃ、ちょっとH。でも面白いんだよね~、これが。短編なんだけど、人物が繋がってる。・・・ってことに気付いたのは、2話目もかなり進んだ辺り。 2話目の主役の風俗嬢のスカウトマン、名前
| じゃじゃままブックレビュー | 2006/03/25 8:50 PM |
「ララピポ」奥田英朗
ララピポ(2005/09)奥田 英朗商品詳細を見る 超お下品な六つの連作集。 「WHAT A FOOL BELIEVES」 三十二歳のフリーライ...
| しんちゃんの買い物帳 | 2008/08/31 11:03 PM |
本「ララピポ」
ララピポ 奥田英朗 幻冬舎 2005年9月 ララピポ/奥田 英朗 ¥1,575 Amazon.co.jp 内容紹介は略。(どう書いていいのかわからないので) 映画化されると知り、どんな話なのかと読んでみたけれど、げっ、引くようなお話。エロ本じゃないの?私に
| <花>の本と映画の感想 | 2008/09/10 9:39 PM |
『ララピポ』 奥田英朗
全編エロです。 表紙からして超エロです。 残念なことに図書館で借りたのでカバーがしてあり、 全部は見れなかったのだけど。 エロ嫌いじゃないけどさ(笑)、解説書くのに苦労したよ。 「わいせつ、もしくは公序良俗に反すると判断された表現が含まれています」
| *モナミ* | 2008/10/18 1:20 PM |