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「桜ハウス」藤堂志津子
桜ハウス
桜ハウス
藤堂 志津子
JUGEMテーマ:読書


かつてひとつ屋根の下に暮らした4人。蝶子46歳、遠望子41歳、綾音36歳、真咲31歳。7年ぶりに再会した彼女たちの過去と今。女たちの本音が飛び交う連作小説集。

物語を語るのは蝶子。36歳の時に亡くなった叔母から古い家を相続します。叔母が蝶子に家を残した理由は毎年年賀状を送ってくれていたから。建ってから半世紀はたとうという古い家だし辞退しようと思っていたが、その当時付き合っていた男に勧められ建物を見に行くことに。物置となっていた2階部分が小さな流しとユニットバスのついた3つの部屋で、叔母さんは間貸ししていたらしいことがわかった。彼に勧められるままにリフォームし、入居者を募った所予想以上の反響が寄せられた。面接をして品があって綺麗。派遣会社で働きながら資格を取る事を趣味のように暮らしている。婚約者がいながら、浮気をし、三角関係に悩む…と言うのを繰り返している26歳の綾音。綾音とは全く逆で地味な印象。病院に勤める41歳の遠望子。大学二年生で若いのに自分の考えが全くぶれない真咲の3人に決めた。それが十年前の事。真咲が結婚して出て行き。すぐに遠望子も一人暮らしを始め、その後も色々な入居者がいたがトラブル続き。現在は綾音が一部屋、そして綾音の母親が一部屋使っている状態。

それぞれが会ったり、電話したりはあったものの、4人で集まるのは久しぶり。蝶子は恋愛よりもおいしいことを食べることを楽しみにした生活を送り、遠望子はシングルマザーとなり、真咲は結婚と離婚を経験し、綾音は相変わらず婚約者を作っては浮気をするという恋の遍歴を繰り返している。性格の全く違う4人だけど、それぞれが他の3人の性格の良いところも悪いところも知り尽くし、どんな時に誰を必要とするのかを知っているので喧嘩にもならない。

恋愛よりも美味しいものと自分の欲求のままに美味しいものをひたすら追求する蝶子ですが、なんとなくわかる気もするな。私の場合それが美味しいものじゃなくて面白い本だったり映画だったりするんだろうなぁ。

綾音の恋愛、婚約者を作りそして浮気相手を作り、三角関係になって修羅場になればなるほどキラキラと輝くっていうのがすごいです。

最終章、一時桜ハウスに同居していた50〜60歳ぐらいの久樹さんの話は面白かったです。誰もが久樹さんが自分のことを好きだと思い込み、プロポーズされたら…って考えるの。子どもじゃないから喧嘩にはならないけど、他の人が久樹さんと仲良くしていると面白くなかったりして。だけど、よくよく考えるとちょっと怖い話です。そうやって誰にも怪しまれずにすっと人の生活に入り込む人っていそうです。
「桜ハウス」
7年ぶりに会う4人。昔話に花を咲かせ、真咲の離婚の話、遠望子がシングルマザーになった話なんかをする。

「雨やどり」
綾音の今回の婚約者・美山さんが玄関先で待っていた。綾音は最近浮気相手の家に行ってて帰ってこない。美山さんに晩御飯をご馳走する。二人の味覚は同じらしく、美山から食事に誘われた。

「来た道・行く道」
真咲の母親が痴呆症になり、癌で倒れ真咲は実家近くに住んでいる。電話を貰った蝶子は遠望子を連れて真咲に会いに行った。落ち込んでいるかと思ったら、看護助手の北畑という男が側にいた。北畑は見るからにエロそうな男で真咲の好みのタイプじゃないはずだが…

「流れてきた男」
久樹さんが桜ハウスの住人となって3週間がたとうとしている。野理子の知り合いらしく、野理子の部屋を使っているが、年齢や素性は全く語ろうとしない。久樹さんは聞き上手で誰もが私の事をすきなんじゃ…と思っている。
| 本:た行(その他の作家) | 23:14 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
久樹さんの話は面白かったですね。
素敵なおじさんで私も会ってみたくなりました。
好きになっちゃうかも?
| ちきちき | 2008/01/11 9:49 PM |
ちきちきさん、そうなんです。
久樹さんがみんなの生活にゆるりと入ってきて
みんなの気持ちを癒してるのがすごく面白かった。
そういう人っていそうですよね。
私も甘やかされたい。
| なな | 2008/01/11 10:43 PM |
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桜ハウス
JUGEMテーマ:読書 女の人生いろいろ。愛と本音をかろやかに描く。 46歳、41歳、36歳、31歳。かつて同じ家で暮らした4人の女性が、7年ぶりに顔を会わせる。会わずにいた歳月は皆を変えて…。それぞれの時を生きる女性たちを、あたたかく、時にほろ苦く描く連作集。集
| ぼちぼち | 2008/01/11 9:49 PM |