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「仏果を得ず」三浦しをん
仏果を得ず
仏果を得ず
三浦 しをん
JUGEMテーマ:読書


文楽に見せられ笹本銀大夫に弟子入りして十年目の主人公・笹本健(たける)は、ラブホテルの1室に寝泊りし、義太夫として精進するストイックな毎日を過ごしていた。ある日師匠の銀太夫から謎多き三味線の鷺澤兎一とコンビを組むことを命じられた。そんな時婦って湧いた恋の話。芸に恋に悩む健の物語。

「あやつられ文楽鑑賞」を読んで、文楽を観に行っちゃうくらいしをんさん的文楽の観かたに魅せられました。そのしをんさんが書いた文楽の世界の小説。面白くない訳がない!

各章はそれぞれ文楽の物語の題名です。物語の簡単なあらすじとしをんさんらしい登場人物の解釈が興味深かったです。これを読んだらもっと、もっと文楽の世界に足を踏み込みたくなりました。

健が生き生きしてました。師匠の世話をし、怒られ、芸に悩み、恋に悩み。失敗もいっぱいあるけど、少しずつ成長していく健。がんばれ!って思わず応援したくなっちゃいました。文楽の面白さ、芸の厳しさ、友情、恋。色んな要素がギュギュギュっと実にテンポよく詰め込まれた物語。読んでよかった!
主人公の健は文楽養成所卒業後、銀大夫の弟子になり10年。たまたま飲み屋で知り合った誠二が店長のラブホテルの1室に下宿し、日々芸を磨くために精進している。そんな健が師匠・銀大夫から三味線の兎一郎と組むようにといわれる。

三味線と大夫は夫婦みたいなもの。信頼しあってお互いを高めていくのが普通だが、兎一郎は腕は確かだが変わり者で、楽屋にはいつかないし、今まで特定の大夫と組んだことがなかった。稽古をしようと思っても全く違う演目をやろうとしたり、なかなか合わないが兎一郎がぽつりと言う言葉は健の心にずしっと来る。「長生きしていればいつかは語れるようになる」と健に言った兎一郎。読んでいくうちに兎一郎が今まで誰とも組んでいなかった理由がわかるのですが、芸の世界は厳しい。

小学校で文楽を教えるボランティアをしている健。健の一番弟子を自認する小3のミラちゃんの母親に一目惚れする。ミラちゃんの家で食事をご馳走になって暫く後、健の住むラブホに訪れたミラちゃんの母親・真智。真智のことがどんどん好きになるが、ミラに父親がいるのかわからず、真智の気持ちも聞けず、そのうちミラに「好きだ」と告白され芸に身が入らなくなる健。真智との恋にドキドキしてしまいました。なんでだろう?しをんさんの描く恋って私の「妄想」のツボをおさえているのかしら…

| 本:ま行(三浦しをん) | 19:48 | comments(24) | trackbacks(11) |
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コメント
こんにちは。
地元大阪が舞台なので、わくわくした読書でした。
主人公が住んでたホテルはあの辺だと分かったし。
ただ、真智さんという人物がよく分からなかったです。
それを差し引いても、作品は面白かったー。
| しんちゃん | 2007/12/25 12:49 PM |
しんちゃん、こんばんは。
すごく面白かったですよね。
読み終わって「これからの健が楽しみ…」
なんてワクワクしたりして。
風景が目に浮かんだんですね。
それは羨ましいです。
| なな | 2007/12/25 9:21 PM |
ななさん、こんばんは。
文楽を鑑賞されたななさんには、舞台の様子目に浮かんだのでは?
羨ましいです〜♪
かなり前に鑑賞したときの記憶を引っ張り出して読んでいたんですが、最後の「仮名手本忠臣蔵」の臨場感にはゾクゾクしてしまいました。
読者を引き込んじゃう筆力、さすがしをんさんでしたね♪
| エビノート | 2007/12/26 7:22 PM |
エビノートさん、こんばんは。
そうなんです。
舞台を見ていてよかったなって思いました。
でも、これ読むともっともっと深く文楽の世界に
入り込みたくなっちゃいます。
| なな | 2007/12/26 10:25 PM |
こんばんは。
さまざまな演目に取り組む健の姿勢が素敵でした。
まだ見たことがない文楽…
『風が強く吹いている』で走りたくなったように、
文楽をますます見たくなりました。
こちらは体に負担はかかりませんよね。
| 藍色 | 2007/12/27 2:44 AM |
藍色さん、こんばんは。
演目に取り組む時にその中の人の心情まで考える健。
実際の大夫の方もそうなんでしょうかね?
文楽、私も一度しか見ていないけどいいですよ。
確かに走るのは脳内だけでしか出来ないけど
文楽ならチケットさえ取ればいつでも体験できますね!
| なな | 2007/12/27 5:17 PM |
ななさん、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
文楽、義太夫の世界にどんどん魅せられていく健と同じように、すっかり文楽に魅せられてしまったみたいです。
一度生で観てみたい!
文楽だけじゃなく恋もありで、すごくワクワクしながら最後まで一気に読んでしまいました。
| 雪芽 | 2008/01/07 7:31 PM |
雪芽さん、あけましておめでとうございます。
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いします。

この本読むと文楽が観たくなりますよね。
そう思わせる三浦さんの筆力ってすごいなって思います。
男ばっかりの文楽の世界にうま〜く恋愛を取り込んでいましたよね。
そこら辺の配分もすごく上手かった!
| なな | 2008/01/07 10:37 PM |
おもしろかったですー。読んでて佐藤多佳子さんの「しゃべれどもしゃべれども」を思い出してました。この本の表紙絵の勝田文さんが、「しゃべれども〜」を漫画化した人なので、連想したのかもしれません。こういう世界の人と全然触れあう機会がないので、楽しんで読めました^^
| まみみ | 2008/01/17 8:50 PM |
まみみさん、これは本当に面白かったです。
たしかに「しゃべれどもしゃべれども」の雰囲気ありますね。
表紙の絵とてもかわいくて好きです。
漫画家さんなんですよね。
探して読んでみようかな。
| なな | 2008/01/17 10:50 PM |
しんちゃんもかかれてますが、「真智さん」はどういう人なのか、よくわかりませんでした。
どこに魅力があるんでしょうね?(笑)

とてもとっつきにくい感じがしたのですが、思いのほかサクサク読めました。
しをんさん、凄いですよね。
| ゆう | 2008/01/19 1:30 PM |
ゆうさん、こんばんは。
真智さんの魅力はいまいち伝わってきませんでしたね。
健がウブだったんじゃないかしら。

しをんさん、文楽というちょっと難しそうなテーマを
すごく身近に感じさせてくれて、本当にすごいです。
| なな | 2008/01/20 7:48 AM |
ななさん、こんにちは。
私もこの本を読んで、文楽を実際に見に行きたくなりました。
「あやつられ文楽鑑賞」も読むつもりです。
健の成長物語だけに終わらず、古典の名作を説明してくれ、古典芸能に携わる方の情熱を教えてくれる・・・
なんて親切な一冊なんでしょう!
さすがしをんさんですね♪
| キウイ | 2008/01/24 3:06 PM |
キウイさん、こんばんは。
ね〜ね〜文楽観に行きたくなりますよね。
しをんさんの「好き」って気持ちがすごくよく伝わってきました。
| なな | 2008/01/24 10:19 PM |
ななさん、こんにちは。
敷居の高そうな伝統芸能の世界を、ちょっと行ってみたいなと思わせてくれる1冊でした。
表紙の絵も可愛いし、堅苦しいイメージが付き纏う文楽が身近に感じられましたね。
しをんさんの情熱が伝わってくる感じもしますね。
| りょう | 2008/02/15 4:06 PM |
りょうさん、こんばんは。
文楽なんて、とんでもないって思ってたのに
本当にわかりやすく興味深く文楽の世界が表現されていました。
しをんさんの文楽への愛情が私にも伝染しまして
すっかり文楽ファンです。
| なな | 2008/02/15 9:17 PM |
こんばんわ^^TBさせていただきました。
面白かったです!
文楽はしをんさんの作品を観るまで全く知らない世界でした。
それを小説にするんですから、しをんさんはすごいです^^
ストーリーも良かったですが、文楽の内容もとてもわかりやすくて勉強になりましたね^^
| 苗坊 | 2008/03/26 10:48 PM |
苗坊さん、こんばんは。
文楽の世界、私もしをんさんのエッセイで初めて知りました。
しをんさんなりの解釈がついていてわかりやすかったですよね。
駅伝や文楽、その世界を身近に感じさせてくれて
そして物語りも面白いんだからすごいです。
| なな | 2008/03/27 6:56 PM |
こんばんは。
本当文楽が全くわからない人でも楽しんで読める作品でしたね。
三浦しをんさんが文楽が本当に好きなのがとても良く伝わってきました。
この本、ちょっと読むのに時間がかかってしまったのですが、読み終わった後は文楽を一度観に行きたいな、と思えるそんな作品でした。
| masako | 2008/04/08 10:47 PM |
masakoさん、こんばんは。
しをんさんの文楽に対する情熱がひしひしと伝わってきますよね。
きっとワクワク楽しみながた書いたんだろうなって想像したら、読んでいる私もワクワクしちゃいました。
文楽、ぜひ一度体験してみてください。
面白かったですよ。
| なな | 2008/04/09 8:52 PM |
面白かった!
読み終わるのが惜しいくらいかなり好みのお話でした。
文楽は学生の頃必修で観ましたが、全然覚えてないです;;
(たぶん寝てた?‥もったいない!)

以前のコメントのレスですが、しをんさんのお父様は某国立大の教授をされています。目がしをんさんとそっくりでした〜。

| たまま | 2008/05/28 5:12 PM |
たままさん、こんばんは。
本当に面白い本でしたよね。
私も「まだ終わらないで」って読んでる本の残りページを
見ながら思ってました。
文楽って大人になってからの方がずっと楽しめるのかもしれないですね。
たままさんもこれを気にぜひとも文楽の世界に足を踏み入れてください。

某国立大学の教授なんですか。すごいなぁ。
| なな | 2008/05/29 6:15 PM |
こんばんわ。
いろんな面白さが詰め込まれた一冊でしたね。
みんな芸には厳しいのに、ちょっと変わった人たちだったのも可笑しかったですね。
文楽、観たことがあるんですか?
羨まし〜い♪
| ia. | 2008/09/29 2:25 AM |
ia.さん、こんにちは。
本当に面白い本でした。
一癖も二癖もある人たちだけど、文楽への熱い想いはみんな同じでしたね。
文楽、面白かったです。
ia.さんもぜひ一度!
| なな | 2008/09/29 3:20 PM |
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