CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「マザコン」角田光代 | main | 5歳児 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「秋の牢獄」恒川光太郎
秋の牢獄
秋の牢獄
恒川 光太郎
JUGEMテーマ:読書


「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」の3つの物語。

恒川さんの世界です。この世界のすぐ隣にある異次元空間。時間がねじれた時に入り込んでしまったら、もうその世界からは抜けることが出来ない。どの物語も「何かに捕らわれてしまった」人たちを描いてます。最初は否定し、なんとかその世界から逃れようとするけど、気がついてみたらその世界に魅せられどっぷりとつかってる。そして、その物語を読んでいる私も余韻にどっぷりとつかってる。


「秋の牢獄」
夜寝ている間にリセットされ、朝目覚めると11月7日の朝。主人公の藍は数回目の11月7日を過ごしているとき、同じ境遇の人たちと出会う。11月7日を繰り返す人だけに見える「北風伯爵」と呼ばれる白い物体。「北風伯爵」が原因なのか少しずつ消えていくリピーター。

同じ日を何度も繰り返す。たとえ人を殺しても自分が死んでも又同じ朝がやってくる。そんなの耐えられないような気がする。仲間がいて、不安を語り合ったり、旅行をして楽しんだり。そういうのがあってよかったな。

「神家没落」
春の夜。少し遠まわりして公園までの秘密の細い抜け道を通り抜けたら、先に見えたのは藁葺き屋根の民家。そこにいた翁のお面をかぶった老人から家を託された主人公。外に出たくても出ることが出来ない。水が美味しく、マンゴーのような実がなるその家は全国各地を数日間ずつ移動している。誰か代わりの人間を見つけるため、カフェを開いたが話を聞くだけで終わる。ある日、男がやってきた。

知っている場所を歩いていたら突然現れた藁葺きの家。恒川さんらしい、すぐそこにある異次元空間。ある男がやってきてからはおどろおどろしい世界になりました。

「幻は夜に成長する」
森に住む「おばあちゃん」の家で暮らしていた「わたし」。来るのは石を投げる子供達か、碁を打ちに来るおじさんか、ラーメンを食べさせてくれたおじさん。ラーメンのおじさんがくれたぬいぐるみ「クーピー」が唯一の友達。私にもおばちゃんのような幻想を人に見せる能力があるという。ある日、おばあちゃんの家が火事になり、クーピーと逃げた私は本当の両親の元へとかえる。

ラストまで読んだら、言いようのない不安感と言うのか絶望を感じました。


| 本:た行(その他の作家) | 23:31 | comments(8) | trackbacks(7) |
スポンサーサイト
| - | 23:31 | - | - |
コメント
圧倒的な雰囲気は薄めでしたね。
でも人の怖さはひしひしと伝わってきました。

「幻は夜に成長する」の構成はすごかったですね。
ラストは身を乗り出してしまいました。
恒川さん、よくやってくれた、と。

ななさんお薦めの「秋の牢獄」も、
自分を当て嵌めると面白いですよね。
| しんちゃん | 2007/12/26 12:58 PM |
しんちゃん、こんばんは。
そう…一番怖いのは人なんですよね。
「幻は夜に成長する」は恐ろしい。
女の子が自分の娘だったら…って考えちゃったからでしょうかね。
| なな | 2007/12/26 10:09 PM |
いつまで経っても次に進めないなんて、まさしく牢獄ですね!「神家没落」は、「風の古道」に似てるものがありますね。怖いですよ、いつもと同じ道歩いてるつもりが、たまたまなのか、使命なのか、屋敷に囚われちゃうなんて。
あの犯罪を犯す男も、不気味でしたね。でも、あのゾクゾク感が好きでした。
| じゃじゃまま | 2007/12/27 9:24 PM |
じゃじゃままさん、こんばんは。
いつも通る道を歩いていたら違う風景に…
そういう世界を描くのが本当に上手ですよね。
身代わりの男が何かしらやってるってわかった後
もう一度家に戻ろうって考えるんだからえらいですよね。
| なな | 2007/12/28 8:32 PM |
恒川さんの世界でしたね〜怖かったです。特に2作目。途中で家守が交代してからはもうドキドキしすぎて苦しいくらいでした。あれを使ってそんなことを…!と思って。ほとんど完全犯罪が可能ですものね。ああ今思い出しても怖い!><
| まみみ | 2008/01/04 3:35 PM |
ななさん、あけましておめでとうございます。

お正月に、最近、メディアで取り上げられている「秋の牢獄」を読みました。
初めて恒川作品を読んだのですが、独特な世界ですね。
どの作品も、幸せでほのぼのとしたシーンと、絶望的に哀しいシーンがあって、その落差が余計に哀しくなりました。
特に「幻は夜に成長する」がどうしようもなく哀しくなりました。
| キウイ | 2008/01/05 3:22 PM |
◇まみみさんへ

恒川さん独特の世界。
これはもうかわらないんでしょうね。
毎回、異次元の世界を楽しませてもらってます。
2作目の後半の家守。怖かったです。
でもキチンとケリがついてよかった。

◇キウイさんへ

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

恒川さんの作品、毎回この世界からちょっと外れた世界って感じで楽しめます。
「幻は夜に成長する」のこの後を考えるとゾっとします。
彼女はどこに向かっていくのでしょうね。
| なな | 2008/01/05 11:06 PM |
ななさん☆おはようございます
こういう状態になったら怖いなぁ〜と思いつつも、色んなところに旅をしているところは、ちょっと羨ましかったりしました。(^^ゞ
わたしもリオのこれからが気になってしょうがありません。
| Roko | 2008/03/16 9:29 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
「秋の牢獄」恒川光太郎
秋の牢獄恒川 光太郎 (2007/11)角川書店 この商品の詳細を見る 「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」の三編を収録。 「秋の牢獄」 学食のテーブルで由利江が日曜部に釣りに...
| しんちゃんの買い物帳 | 2007/12/26 12:52 PM |
秋の牢獄 恒川光太郎著。
先が知りたくて一気に読んでしまった。 「秋の牢獄」。まさに。いつまで経っても11月7日から逃れられない。終わらない一日。昔読んだ北村薫氏の「ターン」を思い出した。 何度も何度も、同じ日を繰り返す。一体なんのためなのか? 理由は分からない。いつか11月8
| じゃじゃままブックレビュー | 2007/12/27 9:20 PM |
「秋の牢獄」 恒川光太郎
秋の牢獄恒川 光太郎 角川書店 2007-11売り上げランキング : 4845Amazonで詳しく見る by G-Tools 内容説明 女子大生の藍は、秋のその一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人。彼女は何のためにこの日を繰り返しているのか。この繰り返し
| 今日何読んだ?どうだった?? | 2008/01/04 3:37 PM |
秋の牢獄 / 恒川光太郎
秋の牢獄 作者: 恒川 光太郎 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2007/11 メディア: 単行本 大学のベンチ、公園、住宅街・・・身近な場所にある異質なもの。北風伯爵や、神の家、幻術など奇怪なものが登場しても、すげぇ怖い!って感じではなくどことなく薄ら寒
| おさんぽ文庫 | 2008/01/05 3:18 PM |
秋の牢獄
秋の牢獄 恒川光太郎 角川書店 評価☆☆☆
| ハムりんの読書 おすすめの本 感想とあらすじ  | 2008/01/09 9:40 PM |
秋の牢獄 恒川光太郎  
秋の牢獄恒川 光太郎 (2007/11)角川書店この商品の詳細を見る <明日という希望がなくなる絶望> この作品は、恒川さんの三作目。独特の異次元空間と文章が実に綺麗で、一作目の『夜光』からのお気に入りです。二作目は未
| それでも本を読む | 2008/02/15 10:39 PM |
『秋の牢獄』 恒川光太郎
秋の牢獄posted with amazlet on 08.03.13 恒川 光
| Roko's Favorite Things | 2008/03/16 9:27 AM |