祭りの夜には、ねずみ石をさがせ。かなう願いは、ひとつだけ―。中学一年生のサトには、四年前のお祭りの記憶がない。恒例の子供向けイベント「ねずみ石さがし」の最中に、道に迷って朝まで行方しれずだったのだ。同じ夜、村ではひとつの惨殺事件が起こっていて、今でも未解決のまま。交錯する少年たちの想いが、眠っていたサトの記憶に触れたとき、事件は再び動き始める。瑞々しい青春推理長編の最新作。
本屋さん周りの話しではなく、中学生が主人公の物語。
中学1年生のサトはクラスメイトのサトに住んでいる神支村の祭りについて教えて欲しいといわれる。神支村の祭りには子供相手の余興のようなものがある。ねずみ石と呼ばれる「子」が書いてある7つの石を子供たちが探す。石を見つけたら願いを一つ託す。ねずみ石を探せるのは小学生まで。4年前、小学校3年生だったサトは、夜にこっそりねずみ石を探しに行き、迷子になってしまい次の日の朝発見された。サトはその夜の記憶がない。そして同じ夜、村の外れに住んでいた高校生の理恵とその母親が殺され、未だに犯人が発見されていない。セイと歩いていたサトはその事件を追っている刑事に声をかけられた。まだ事件について調べているらしい。
セイはその事件に興味があるらしい。殺された高校生・理恵はサトにとても優しかった。サトはタマさんという理恵の同級生にも事件のあった夜の自分の行動について聞かれた。幼馴染の修ちゃんのお兄さん・繁樹が理恵殺しの重要参考人としてあがっているらしい。そして事件について調べていたタマさんが殺された。それを発見したのは、タマさんと待ち合わせしていたセイとセイに呼ばれて駆けつけたサトと修ちゃんだった。
4年前の事件当日のサトの記憶に何が隠されているのか。思い出せという人、思い出すなという人、記憶を失っていたことを誰にもいうなという人、サトは誰を信じていいのかがわからないまま、どんどん巻き込まれていく。
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