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「吸涙鬼ーLovers of Tears」市川拓司
JUGEMテーマ:読書


満月の夜、屋上庭園で意識を失ったところを冬馬に助けられた美紗は、翌日彼 のコテージを訪ねた。美紗は二十歳で死ぬ病気に罹っていることを冬馬に告白する。 次第に体が弱り病室のベッドに伏せる美紗のもとを訪ねる冬馬。彼は美紗の病 気を治すという--二人触れ合って、ともに生を願うという方法で。

5年ぶりの書き下ろしだそうです。市川さんらしい、この世の中に適合しない人たちの物語。

体が弱く、母親は自分を生んですぐに亡くなった。自分も長い事は生きられないことを知っていて、そお運命を受け入れている高校生・美沙。学校では温室で花を育てている。美沙は転校してきた美形の冬馬が気になる。彼を見つめるうち彼の不思議な能力に気がついていく。彼は学校でからまれても絶対に自分からは手を出さない。ひどい怪我をしても次の日にはすっかり良くなっているのです。冬馬は学校で一番の美人と噂の女の子と付き合い始めるが、ある日彼の家のほうから歩いてきた彼女はすごく辛そうだった。体調を崩し入院した美沙のもとを訪れた冬馬は自分が治してあげると美沙を病院から連れ出します。


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| 本:あ行(市川拓司) | 23:40 | comments(4) | trackbacks(2) |
「ぼくの手はきみのために」市川拓司
ぼくの手はきみのために
ぼくの手はきみのために
市川 拓司

「ぼくの手はきみのために」「透明な軌道」「黄昏の谷」の3つの物語。

市川さんらしい物語です。生きることに不器用な人たち。だからこそ誰かを愛したら、その気持ちはすごく強い。こんな風にゆっくりとしたペースでだけど確実にその人だけを見つめていられたら素敵なんだけどなぁ。

「透明な軌道」で真帆が康生や充生に想う「愛って『生きていて欲しい』って強く願うことなのかもしれない」って文章。なるほどなぁって思いました。

真帆がスーパーでかうドーナツクッキーは「恋愛写真」の中で静流が主食としていたものです。ドーナツクッキーって見たことないんだけど、どんなものなんだろう?
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| 本:あ行(市川拓司) | 22:04 | comments(5) | trackbacks(5) |
「恋愛写真―もうひとつの物語」市川拓司
恋愛写真―もうひとつの物語
恋愛写真―もうひとつの物語
市川 拓司


誠人は自分が塗っている薬のにおいの為人と距離を置いてます。大学に入って二人の女性に出会います。一人は。容姿端麗で性格もよい英文科のみゆき。ある日学食で、見ているだけだった彼女から「一緒に食べよう」と声をかけられます。もう一人は学校からの帰り道、4車線の国道を渡ろうとしている所を見かけたとても小さくて、風変わりな女の子・静流。

「ただ、君を愛してる」って映画の原作だって知って、コンプリートしているはずの市川さんの本で自分が読んでいない本があることに気がつきました。だけど、この本映画「恋愛寫眞」に対するオマージュとして市川さんが書き下ろした作品って説明がありました。そのオマージュ作品をまた映画にしちゃったのですか?
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| 本:あ行(市川拓司) | 21:42 | comments(4) | trackbacks(2) |
「きみはぼくの」市川拓司
きみはぼくの
きみはぼくの
市川 拓司

2004年2月から2005年2月にアフラポリスより配信されたメールマガジン「市川拓司のオンライン作家への道」を加筆・修正したもの。

市川さんの子どもの頃からの事。奥さんとの事。作家としてのデビューなどについて書かれた本です。

市川さんと奥さん、二人の愛情の深さがひしひしと伝わってきます。こうやってお互いをしっかりいたわっていられる関係、すばらしいですね。いいなぁ。
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| 本:あ行(市川拓司) | 20:43 | comments(7) | trackbacks(3) |
「世界中が雨だったら」市川拓司
世界中が雨だったら
世界中が雨だったら
市川 拓司


本の帯に「ここにいるのはもうひとりの僕です。」「ここにあるのは、僕の永遠のテーマです。」って書いてあります。3つの短編。今まで読んだ物とはちょっと違う印象。
「琥珀の中に」
「世界中が雨だったら」
「循環不安」

3つの話はそれぞれ設定は違っているけど、世の中にうまく溶け込む事が出来なくて、そして愛を切望している。市川さんのブログを読んでいたからなのかもしれないけど、何となく市川さんの経験した、つらい気持ちがいろんな所にちりばめられているんだろうなって思いました。

誰にも助けを求めず、求められず、取り返しのつかない所に一歩一歩進んでいく。一瞬「ちょっと待って」と立ち止まろうとするんだけど、すぐにあきらめてしまう。「誰か、助けてあげて下さい」ってお願いしたくなります。救いのない話だけど、その中にもホッとする場面もありました。

「世界中が雨だったら」は市川さんが昔HPで発表した作品らしい。よくお邪魔するHPやブログには小説を書いていらっしゃる方が沢山います。その人達の作品もいつか本になったら素敵なのにって思いました。
| 本:あ行(市川拓司) | 23:29 | comments(8) | trackbacks(5) |
「弘海-息子が海に還る朝」 市川拓司
弘海 -息子が海に還る朝
弘海 -息子が海に還る朝
市川 拓司


平凡な小学生・弘海の体に異変が起こり、水の中を好むようになる。弘海の病状は悪化の一途をたどるが、水の中にいるときは不思議と元気を取り戻していく。息子のことを心配した両親は、世界中に弘海と同じような病状を持つ子供が存在することを知る。やがて弘海は、自分と同じ体質を持つ美しい少女・里沙と運命的な出会いをするが……。

最後、もう少し先まで読みたかったなぁと思ったし、途中里沙と会ってからが早回しのビデオを見てるような感じで物足りなかった。弘海の日記や妹が書いた「お兄ちゃんの本」も気になる。
| 本:あ行(市川拓司) | 22:37 | comments(0) | trackbacks(1) |
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