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「聖夜 ― School and Music」佐藤多佳子
JUGEMテーマ:読書


少し早い、俺たちだけの聖夜。そのオルガンは、特別な音で鳴った。18歳の少年が奏でる、感動の音楽青春小説。

「第二音楽室」につづく、School&Musicのシリーズの第二弾です。


主人公の鳴海は、キリスト教系の高校の3年生。オルガン部に所属し、礼拝の時の演奏を担当している。オルガン部といっても練習は一人ひとり。鳴海は教会で神父の父と祖母の3人暮らし。ピアニストでオルガンに情熱を傾けた母親は鳴海が10歳の時に家を出ている。

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| 本:さ行(佐藤多佳子) | 18:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
「イグアナくんのおじゃまな毎日」佐藤多佳子
JUGEMテーマ:読書


樹里が誕生日プレゼントにもらったのは、“生きている恐竜”イグアナ。草食で、攻撃性がなくて、おとなしい、鳴かない、におわない、人によくなれる、人気のペットだそうな。でも、世話がたいへん。南の国の生き物だから、二十五度以上四十度以下の温度で飼わねばならず、成長すると、二メートルの大トカゲになるという…。

去年の夏休み、市のお薦め本・高学年用(だと思う)息子に読ませたかったけど、イグアナ飼いたいって言われても困るしねぇ。読んだらイグアナ飼いたくなります。私、爬虫類は結構平気なのですが、いつも高温を保つなんて出来ないわ。

英語教師と専業主婦と小学生の快適な三人家族。改築したてのサンルームが自慢の家。ところが、父親の学校の理事で大叔父の徳田のジジイがイグアナを持って来た事で家族の関係はメチャクチャに。毎日夫婦喧嘩や親子喧嘩が耐えな苦なってしまった。イグアナに「ヤダモン」と名づけ、いやいやながら世話をする樹里。自慢のサンルームをクラスメートに見せたかったのに、イグアナを飼っているなんて知られたくない。それなのにクラスメイトにばれてしまいクラスでからかわれる。イジメにまで発展しそうだったが、すんでのところで、樹里が好意をよせている帰国子女の日高くんの一言で救われる。
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| 本:さ行(佐藤多佳子) | 20:59 | comments(2) | trackbacks(2) |
「夏から夏へ」佐藤多佳子
夏から夏へ
夏から夏へ
佐藤 多佳子
JUGEMテーマ:読書


北京五輪で銅メダルに輝いた陸上男子4×100メートルリレー日本代表の、昨夏の世界陸上から今夏の五輪に臨むまでを描いたもの。

8月の北京オリンピック、ほとんど見ていなかったのです。話題になった人たちの事を職場で聞いて、それとなく…ていど。なので4継がメダルを取って、その時にメンバーが「朝原さんにメダルを取らせてあげられて嬉しかった」みたいな事を言っていたのはすごく印象的で覚えていたのです。あぁ、もっとちゃんと見ておくんだった。

400メートルのトラック1週を4人でつないでいく4継。一人が走るのは10秒弱。メンバー4人の走り、そして高速でのバトンパス。その全てがピッタリとはまらないと勝つことが出来ない。逆言えば、強豪国だってミスをして決勝まで勝ち抜けない場合がある。そんな4継の日本代表の4人。第一走者の塚原直樹、第二走の末續慎吾、第三走者の高平慎士、アンカーの朝原宣治。

スタートラインに立ったときにどうやって気持ちを盛り上げ、緊張を和らげるか。練習の仕方や走ることに対する考え。陸上、短距離走をやるきっかけ。他のメンバーに対して考えること。元々もっている素質はあるんだろうけど、その才能を伸ばす事が出来たのは出会ってきた陸上部の顧問の先生たちでもあるんだろうな。

そして全員が「リザーブの小島君がいたからこそ…」といいます。「一瞬の風になれ」の根岸君を思い出しました。
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| 本:さ行(佐藤多佳子) | 19:59 | comments(8) | trackbacks(5) |
「一瞬の風になれ 第三部 -ドン-」佐藤多佳子
一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
佐藤 多佳子


3年生になった新二。

はぁ〜ドキドキ、ニヤニヤ、ウルウル。本当にページをめくるごとにいろんな感情を持って読みました。いいなぁ。爽やかだなぁ。小学校1年生の息子が、去年の夏から学校のサッカーチームに入ったんです。2年生と一緒に「リトル」というくくりで練習しているのですが、みんな口が悪い。「おまえがそこにいるからオレができねーんじゃんかよぉー」「じゃまなんだよぉー」って巻き舌で怒鳴る、怒鳴る。おまけに高学年を見ているお父さんコーチも「テメーはどこ見てるんだよぉー」と怒鳴る、怒鳴る。最初の頃は見学していたんですけど、あまりの雰囲気の悪さに最近はお迎えのみ。春野台高校陸上部のような雰囲気にならないもんでしょうかね…

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| 本:さ行(佐藤多佳子) | 22:36 | comments(17) | trackbacks(16) |
「一瞬の風になれ 2 ヨウイ」佐藤多佳子
一瞬の風になれ 第二部
一瞬の風になれ 第二部
佐藤 多佳子

2年生になった新二と連。

意外と早く図書館の予約待ちの順番が回ってきました。まだ「イチニツイテ」の内容忘れていないです。

新二と連、新二と根岸の会話にニヤニヤ。谷口と一緒に健ちゃんの試合を見に行き、谷口を意識し始める新二にニッコリ。部活のない日に守屋先輩に呼び出されて聞かされた話にポロリ。もう、電車の中で怪しい人になってました。


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| 本:さ行(佐藤多佳子) | 20:52 | comments(14) | trackbacks(11) |
「一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--」佐藤多佳子
一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ--
一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--
佐藤 多佳子


天才サッカー少年の兄を持ったがゆえに、中学生にして挫折を知った新二。その幼なじみで、やはり天性の素質に恵まれたスプリンター・連。同じ高校に入学し、陸上部に入部した。1年生秋までの物語。

試合の前になるとプレッシャーでトイレットマンとなる信二。兄は天才サッカー選手、親友は親友の天才スプリンター。周りの視線はいつも隣にいる人の方を向いている。そんな環境で育っているのに、新二ってばけなげなんです。兄ばかり褒める両親にちょっと悲しくなりながらもそんなそぶりを見せないし、学校で連のことばかり聞かれてもそれでもいつも連を庇ってる。「早く走る」と前向きなんです。読みながら「私はいつもキミを応援しえるからね!」って母親の気持ちでした。

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| 本:さ行(佐藤多佳子) | 21:18 | comments(14) | trackbacks(12) |
「しゃべれどもしゃべれども」佐藤多佳子
しゃべれどもしゃべれども
しゃべれどもしゃべれども
佐藤 多佳子


子供の頃から落語が三度のメシより好きで、18歳で今昔亭小三文に弟子入り、21歳で二ツ目になった今昔亭三つ葉は当年26歳。頑固で気が短く、女性の気持ちはさっぱりわからない。そんな彼の元に、落語を習いに通うことになった4人。三つ葉の従兄弟で吃音に悩むテニスコーチ。「話し方講座」に通う黒猫のような冷たい美人。関西弁でクラスで1人浮いたまま戦闘態勢を崩さない小学生。普段は強気ながら野球解説になると話が出来ない元ピンチヒッター。そんな個性的な連中を前に、三ツ葉は四苦八苦。

みんなそれぞれに悩みを持っていて、生きるのが不器用。落語を勉強する為に集まっても、会話は弾まない。「まんじゅうこわい」を教える事にしたが、熱意が全く見られない上に、お互い他人のあげあしをとったりもする。そうこうしているうちに、三つ葉自身も失恋したり、師匠に指摘されたりで、自信を失う。

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| 本:さ行(佐藤多佳子) | 20:33 | comments(6) | trackbacks(4) |
「黄色い目の魚」佐藤多佳子
黄色い目の魚
黄色い目の魚
佐藤 多佳子


授業中らくがきばかりしている。サッカーのポジションはゴールキーパーだけど補欠。何となくすべてが中途半端な悟。家に居場所がない。世の中には「嫌い」なものばかり。叔父さんであるイラストレーターの通ちゃんにだけ心を許しているみのり。「絵」がきっかけで出会った二人。二人の揺れる気持ちを悟、みのり交互に語る。

読み終わった後ほんわかあたたかです。みのりの絵を一生懸命完成させようとする悟。今まで周りからどう見られているかなんて全く気にしていなかったのに絵のモデルになる事で急に気になり始めたみのり。好きなだけど自分が好きと気づいていない、気がついているけど認めたくない、そんな気持ちがとても上手に表現されていました。高校生ってこれからの自分を決める大事な時で、色々悩んで、嬉しかったり、悲しかったり。そういう、懐かしい気持ちを思い出しました。

そして親になった今、悟のおじいさんが言った言葉に又グッときました「(子供は)押さえつければ押さえつけるほど、反動で遠くへ飛んでいってしまう」そうだ。そうなんだよ。「最後は自分だけだ。誰かのせいにしたらいけない」うん。うん。
| 本:さ行(佐藤多佳子) | 22:51 | comments(0) | trackbacks(1) |
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